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ガンブレードNY(および、LAマシンガンズ)

おれはゲーセンのゲームが少なくともかつてはかなり好きだったが、誰もがそうであるようになんでもかんでも好きだったわけでは勿論なく、むしろ結構偏っていた。その中の嗜好に「でかい筐体のゲームはやらない」というのがあって、もちろん単純に一般的に高いから、という理由はあったんだけど、50円になってからも結局手を出さずに終わる、ということは多かったと思う。このマイルールにまともにずっぱまっていたのがガンシューティングで、おかげで大変乏しいおれのガンシュー経験は


どうしてガンシューティングというとカニ歩きで進んで悪人/怪物を出てきた端からやっつけて最終的にボスと対決しなきゃいけないんだろう
という偏見をどのようにしてか生み出すことになるわけだが(もっとも、あながち的外れとも言えないとは思う)、何が言いたいかというと、このシリーズについてはタイトル以外何も知らなかった、ということだ。
で、『ガンブレードNY』は、上の偏見を壊してくれるゲームだ。銃は弾切れ無しリロード無しのマシンガンで、戦場に紛れ込んで来る莫迦民間人はひとりも居ない。つまり、引き金引きっ放しの打ちまくりであとは狙いだけつけてくれよな(※)、という姿勢が明確だ。それでカニ歩きだと単なる惨殺にしかならないため、プレイヤーは飛行ユニット(よくわかりません)に乗ってぎゅんぎゅん飛び回り、敵は耐久力が高く、撃ってくる弾を撃ち落とせるシステムが導入されている。おそらく(※)が一番最初に在って、そこからゲーム全体をデザインしたんだろうと想像する。その楽しさと、楽しさを面白さに繋げるための工夫が一貫してなされていて、遊んでいて面白い。セガもこんなゲーム作ってたんじゃん。惜しむらくはボス戦で、こっちの動きが小さくなるし向こうはやたらめったら硬いし、テンポが悪くこのゲームの持つ疾走感が全然ない。
殆どやったことないんで細かいバランスとかもわからないし、やっていれば目に付いたり気がついたりする不満点もあるんじゃないかとは思う。ただ、このゲームの根本的な着想がおれは凄く好きだ。