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メタゲーム

これをここ何日かずっと書こうとしているのだが上手くまとめられない。これ以上持ってても悪くなる一方なので現時点でできている範囲で公開。
KATSUさんのコメント(id:drk2718:20040731#c)より。


「大人向け路線」と「誰でも出来る簡単操作ゲーム」はある意味、近年ゲーセン界が見つけた鉱脈ですからね(後者は例えばMFCとかQMAとか太鼓とか)。これらのヒットのお陰で昨年度は久々にセが、タイトーナムコのゲーセンの合計数が増加したらしいし。

  • たぶん、アーケードに限らず、「ゲーム」そのものと、それを支える人が、大きく変わっているのだろう。
    • ゲームそのものの変化。変化というより衰退に近いと思う。
      • イデアが枯渇している。多分それ自体は仕方がないことだが、もう少し工夫はあり得た。
      • 古くからあるアイデアのゲームは先鋭化が進んで先細って行く。N末が挙げたシューティングゲームなどに顕著。
    • 支える人の変化。こちらは必ずしも衰退を示唆してしない。
      • ゲームが好きでやりこむ人は確実に減っていると思う。ソースないけど。
      • 一方で「ちょっとはゲームやる」人の数はむしろ増えているかも知れない。前者から後者に(多くは無自覚のうちに)シフトした人の数も含めて。
    • ということで、特にアーケードに顕著だが、おそらくコンシューマにおいてもゲームのリリース自体が減りつづけているだろうと思う(これもソース無し)。
    • やりこむことを前提に作られているゲームは、存在を許される余地がない。
    • 揺り戻しが起きて、手軽に遊べる、シンプルなアイデアを高い技術で支えるゲームが支配的に。
  • 明るいアミューズメントパークの出現自体は80年代後半。UFOキャッチャーとかの前後。
    • 当時のゲーマーは危惧したものだが、実際にはこの路線は支配的にはなり得なかった。
      • 初期投資とランニングコストが高いため、リスクが大きい。
      • 実は単位面積辺りの利益率も(インカムのいい)汎用筐体のゲームには及ばない。
      • 90年代初頭に登場した対戦格闘ゲームの隆盛も、従来型の「ゲーセン」の存在を強く支えた。
      • 余談。この「明るいアミューズメントパーク」の現われた時期とは、ゲームセンターにアップライト筐体が導入されて、物理的に店舗が明るくなっていく時期と見事に符合していて興味深い。がこの手の話は言い尽くされているし自分でも何度か書いてるのでここまで。
    • 「ゲーセン」と「アミューズメントパーク」の並立が90年代を通して続いた。(んじゃないでしょうか。)
  • 上の二つの大項目から、「ゲーセン」<「アミューズメントパーク」になりつつあるのでは。
    • 対戦格闘の行き詰まり。15年も経ってるんだから当然。むしろよく保った。
    • 音ゲーもそろそろ限界近い? というか音ゲー自体「ゲーセン」の枠からは微妙に外れるのかも。
    • 「ちょっとゲームやる人」は大人に多い。大人の方がお金持ってるしな!
      • メダルゲームは家庭では出来ないし、「ギャンブル性」と「じゃらじゃらメダルを手にする快感」がある。「ちょっとゲームやってお金持ってる人」を狙い撃つのに最適。(ただし初期投資・ランニングコスト等のリスクは相変わらず)
      • 麻雀とかクイズとかも、ゲームとしての敷居が低い。「ちょっとゲームやる人」向け。
        • 余談。せっかくネットワークって技術が切り開かれてるのにそれを活かしてるのが主にクイズとか麻雀とかだってのはちょっと寂しいよねー。VF4はネットを上手く使ったと思うけど。
  • 結局のところそれは「鉱脈」ではなくて手っ取り早く目につく「命綱」なのでは?
    • もちろん「ゲーセン」にもまだ存在の余地はあると思うんだけど。
    • おれは「ゲーセン」が好きだけど、もうそんなにゲームもやってないし、現状の先鋭化したゲームにもついて行けないし、ゲーセンを支えることは最早できていない。だから、この流れが止まらずに加速しても、それに何か言うことはちょっと無理。

とまあ見事にぐだぐだだけどそんな感じ。いつか気が向いて時間があれば整理したい、というかまあ、この辺のことはもっと上手くもっと正しく言ってる人が多分どこかに居るだろう。