黄昏通信社跡地処分推進室

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三日坊主新馬チェック 2005-2006 (5)

函館07-16-5R(D10):ディープアイ(牝・父フジキセキ/母フューチャウインド)
スタートよく少し押してハナへ。先頭を平均ペースで気分よく走り、それでいて直線入り口では既に2馬身差。ここで勝負あり。あとは楽に差を拡げてゴール。時計は平均程度。フジキセキ× Woodman × Nijinsky 。芝の 1400m か 1800m 辺りに向きそうだな、という感じ。そこそこスピードはあるけど瞬発力と底力に欠くような。もちろんダートに向いても不思議ではない。いずれにしても距離は 1400m がよさそう。上では辛いか。
函館07-17-5R(T12):シルクドラグーン(牡・父スペシャルウィーク/母ミスワキジャパン)
内枠からハナへ。スローペースに落とすと外から絡まれるが、直線を向いたところで二番手の馬が先に脱落。内から上がってきた2着馬と一瞬追い比べになるが、寄せ付けなかった。楽勝だが時計は遅い。頭数も少なかったし恵まれたと言うべきか。スペシャルウィーク× Phone Trick × Secretariat 。うーん。いまいちどうしたいのかわからない配合ではあり。Nijinsky × Buckpasser を父母両方に含んでいて、Nijinsky が4×4になっている。牝系は五親等になるが Miswaki と同じ。芝の中距離に向くかな。安定性に欠きそう。上では厳しいだろう。
新潟07-16-5R(T10):ケイアイフォーユー(牝・父ボストンハーバー/母ケイアイリュージン)
直線競馬としてはスローな展開で、外目の三番手前後。ペースが上がるところでも楽に前についていき、残り1ハロン辺りで先頭に立つとそのまま押し切った。時計は悪くない。ボストンハーバー×グルームダンサー× Nijinsky 。なんかニジンスキーづいてるな。かなり単調そうな配合で、距離が延びると味がなさそう。成長力も疑問。ダートの方が上手いかも知れない。Northern Dancer が4×5・4。
新潟07-17-5R(D12):セイウンハンクス(牡・父 Forest Camp/母 Gate Swinger)
好スタートから無理せずハナへ。うまく折り合って逃げられて、多少は絡まれるが気分よく走る。直線では2着馬に一旦出られながらも最後差し返してハナ差勝ち。時計はそこそこ速く、根性がある。Forest Camp × Wayne's Crane × Sovereign Dancer 。わ、わからねえ……。父は Deputy Minister の直仔、母の父は Buckpasser 系のようだ。Northern Dancer が4×5・4。すいません、無理。上でもそれなりにはやりそうだが。
新潟07-17-6R(T14):ケイコアデージョ(牝・父スペシャルウィーク/母トランクイルデイズ)
1位入線馬の降着で繰り上がり。平均ペースの好位につけて、楽々抜け出す1位馬から離された2位争い。これを制して棚ぼた勝ち。正直時計も平凡で、あまり見るべきところがない。スペシャルウィーク× Easy Goer × Danzig 。散々言われてるだろうけど、両祖父がサンデーサイレンスとイージーゴーアーなのはちょっといいね。米血を集めているが底力はありそう。祖母の全兄にグリーンデザートが居る。芝の中長距離向き。上ではしばらくは辛いだろう。
小倉07-16-5R(T12/九州産):テイエムトッパズレ(牡・父テイエムオペラオー/母テイエムシャルマン)
ぶっちゃけ過ぎかも知れんが、九州産馬限定戦を行う意義がどうもよくわからない。九州は温暖で育成に好都合な土地ではあるにしても、九州産馬の成績を見ている限りでは血統的な不利をひっくり返せるほどのアドヴァンテイジはないようだし、ここだけを優遇している理由がわからない。もちろん九州で馬を作るなということでは全然ないんだけど、特別視する必要は認められないように思えてならぬ。
ダッシュよく二番手を確保。速いペースだが楽に追走、四角でちょっと外にふくれるが直線入り口では早々と先頭。好位の馬たちは寄せ付けず、最後は追い込みもしのいでゴール。時計は九州産馬としては悪くないが、一般的には平凡。テイエムオペラオー×ステートリードン×サティンゴ。なんとも渋い配合ではある。特にステートリードンは全く成功しなかった種牡馬で、ちょっとどう転ぶか判らない。ただそこまで早熟な血統とは思えず、まだ奥はありそう。母の半兄にシルクジャスティス。上ではすぐには辛いだろうが、長い目で見たい。
小倉07-16-6R(T10):ミッキーコマンド(牝・父ダンディコマンド/母スイフトクイン)
押して押してハナへ。ところがそこから少しずつ後続を引き離すと、直線入り口では後続に3馬身差。その後も一杯に粘り込み、最後は内にもたれて流石に差を詰められはしたものの、結局逃げ切ってしまった。時計はタイレコードと非常に速い。強い勝ち方だった。この馬も九州産馬。除外でこちらに回って勝ってしまった。ダンディコマンド×スイフトスワロー×ブレイヴェストローマンNorthern Dancer が4×3。こりゃ渋い。半兄のアイティースワロー(父マークオブディスティンクション、中央2勝地方3勝)は活躍馬。いかにも芝の平坦向きで、素晴らしいスピードがある。単調かも知れないが持続力はありそうで、父同様 1800m 辺りで真価を発揮しそうに思う。もちろん今年の2歳戦でも活躍が見込める。かなり楽しみ。
小倉07-17-5R(T12):セントルイスガール(牝・父 Silver Hawk/母 Eishin Cynthiana)
3番手につける。ペースが非常に速く、逃げ馬は直線を待たずに止まるが、おかまいなしに四角から外を回って先頭に立つ。そのまま後続も寄せ付けず楽勝。時計も速く中々強い勝ち方だった。Silver Hawk × Storm Cat × Sauce Boat 。豪華だな、と言いつつ母母父は知らない。Key to the Mint の直仔らしい。ということはそれなりに弱点を補い合うような配合になってるのか。芝の中距離向き。つぼにはまれば大化けも。日本ではあまり当てにならない血統ではあると思う。上でもやれそう。