黄昏通信社跡地処分推進室

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まったくやってませんけど

もう第9版が出てた。買うかどうかは微妙だけど、カードリスト見てるだけで結構楽しいね。
で、ここまで来ると「アルファ(アンリミテッド)から皆勤」というカードはかなり減ったんじゃないだろうか、とか下らないことを思い立ってしまった。例えば、今回「ラッキー・チャーム」が全部“新型”に置き換えられてしまっている。
というわけで調べてみた。手作業なので抜けてるのあったらすまん。(2005-08-05 修正済)

【白】:《赤の防御円 / Circle of Protection; Red》
35:40+09:00">《黒の防御円 / Circle of Protection; Black》《サマイトの癒し手 / Samite Healer》《神の怒り / Wrath of God》:防御円が対抗色だけになってしまった。あと《治癒の軟膏 / Healing Salve》がとうとう落ちた。正直弱すぎた上にモード形式だったので基本セットとしては害の方が大きかったのは否めない(これで基本セットからはモード形式のスペルはなくなった模様)。《神の怒り》は貫禄の居残り。この呪文がなくなったら少なくともバランス的には別のゲームになるだけに、そう簡単に落ちるものでもない。サミーも生き残り。サマイトってどこだよって時代から、逆の意味でサマイトってどこだよって時代までずっと入ってるのは凄い。
【青】:《大気の精霊 / Air Elemental》《飛行 / Flight》
ふたつしかないのは全色中でも最少。おそらく8版の時点で既にこの2枚しかなかったっぽい。ドローもバウンスもしょっちゅう入れ替わってるし。しかし《集中 / Concentrate》が落ちて《ふるい分け / Sift》になってたのはワロタ。《連絡 / Tidings》とかいう5マナで4枚引くソーサリーが今後の主役の模様。皆勤の2枚はどちらも青のもうひとつの特徴である飛行がらみ。《大気の精霊》は5版&6版のイラストが一番美しいと思うんだが、今回は新イラストの模様。
【黒】:《沼の悪霊 / Bog Wraith》《蠢く骸骨 / Drudge Skeleton》《畏怖 / Fear》《夢魔 / Nightmare》《死者再生 / Raise Dead》《スケイズ・ゾンビ / Scathe Zombies》
こちらは6種類で緑と並んで最多。でも沼の悪霊とかスケイズゾンビとかなんでもないクリーチャーが入ってる。《畏怖》はとうとうキーワード能力になっただけに外せないところか。あと《死者再生》は凄くバランスのいいスペルだと思う。《夢魔》が渋く生き残ってるのが素敵。
【赤】:《ゴブリンの王 / Goblin King》《オーク弩弓隊 / Orcish Artillery》《粉砕 / Shatter》《石の雨 / Stone Rain》
なんか渋い組み合わせだなあ。今でこそ各色に居るロードも元祖はこのゴブリン王(と《アトランティスの王 / Lord of Atlantis》)。クリーチャータイプもゴブリンになったのね。オーク弩弓隊は能力とリスクが絶妙で、使う人の腕と度胸が試されるナイスカード。あとの2枚はテキストが1行で収まるもっとも基本的な効果のカード。もはやなくなる理由すらない感じ。《石の雨》は一番多くのセットに入ってるカードじゃないだろうか。
【緑】:《巨大化 / Giant Growth》《大蜘蛛 / Giant Spider》《灰色熊 / Grizzly Bears》《再生 / Regeneration》《命の川 / Stream of Life》《新緑の女魔術師 / Verduran Enchantless》
とうとう《巨大化》だけになってしまった、各色にあった1マナ3点カード。このカードだけがちょうどいい強さだったってことですな。《命の川》はアルファから皆勤のカードのうち唯一カード・テキストが一字一句変わっていないカード。数々のテンプレート修正をくぐり抜けてここまで生き残ってきた。効果としてはとっくに落ちていてもおかしくないようにも思う。《新緑の女魔術師》は不思議なカード。決して強くはないけどちょっと使ってみたくなる。関係ないけど、Verdura は国の名前なのでほんとは「新緑国の」とかすべきだったらしい。
アーティファクト】:《破裂の王笏 / Disrupting Scepter》《吠えたける鉱山 / Howling Mine》《破滅のロッド / Rod of Ruin》
渋すぎるラインナップだが、中でも《吠えたける鉱山》が光る。極めて強力な効果ながら、対戦相手にも全く同じ効果を及ぼしてしまうため、活用するためにはデッキデザインをかなり工夫する必要がある。その上単純で使ってても使われても楽しい、素晴らしいカード。おれがデザイナーだったらこういうカードをデザインしたい。《破裂の王笏》も好き。時々思い出したようにトーナメント・レベルに浮上する奥ゆかしさがたまらん。最近は全く使われてなさそうだが。

というわけで2524枚だった。今回初めて抜けたカードは以下の1316枚。

  • 《青の防御円 / Circle of Protection: Blue》
  • 《緑の防御円 / Circle of Protection: Green》
  • 《白の防御円 / Circle of Protection: RedWhite》(この辺は《物語の円》あるので。)
  • 《治癒の軟膏 / Healing Salve》(上述)
  • 《剣の壁 / Wall of Swords》(皆勤だったのか!)
  • 《送還 / Unsummon》(抜けてました。後述。)
  • 《大気の壁 / Wall of Air》(抜けてました。後述。)
  • 《寄せ餌 / Lure》(後述)
  • 《極楽鳥 / Birds of Paradise》(忘れてた。後述)
  • 《不明の卵 / Dingus Egg》(後述。ネーミングも好き。)
  • 《ジェイムデー秘本 / Jayemdae Tome》(カード1枚=4マナってのは極めて妥当)
  • 《水晶のロッド / Crystal Rod》(上述。以下5つは全て“新型”に)
  • 《鉄の星 / Iron Star》
  • 象牙の杯 / Ivory Cup》
  • 《骨の玉座 / Throne of Bone》
  • 《森の宝球 / Wooden Sphere

個人的には《不明の卵》が寂しいかなあ。役に立たないけど、好きなカードだったので。あと地味なとこだけど《寄せ餌》が残念。6版まで使われてた Anson Maddocks のリンゴの絵が好きだった。まあどちらも強過ぎるとか機能的に問題があるとかの理由じゃないんで、そのうち帰って来ることもあるだろう。

2005-08-05 追記というか訂正:

今回初めて抜けたカードで《極楽鳥 / Birds of Paradise》忘れてた。ほんと超ありえなーい(おれが)。
もともとは《Tropical Island》のために描かれたという Mark Poole のイラストが最高にイカす一枚。「これちょっと鳥が目立ち過ぎるよねえ」ということで、熱帯島のイラストは新たに起こされ、一方つぶらな瞳が素敵な鳥のイラストは折角だから使い回すことにして、リチャード・バーフィールド(仮名)*1が適当に作ったクリーチャーが《極楽鳥》、というエピソードがある。ここまで愛されるカードになるとは思ってなかっただろう。
参照→《極楽鳥》(画像は第4版、4版の文字の大きさとセンタリングが個人的には好き)/《Tropical Island》(画像はリヴァイズド。つーか違う人が描いてるよ結局!)
それと、《送還 / Unsummon》と《大気の壁 / Wall of Air》が今回初めて抜けたようだ。《送還》忘れてるのは焼きが回った感じ。《大気の壁》は一回思いついた筈なのに確認する時には忘れてた。鳥頭すぎ。また、《黒の防御円 / Circle of Protection: Black》は印刷ミスでアルファには入っていないので、厳密には皆勤は24枚、今回初めて抜けたのは16枚、ということになる。
しばらく見てなかったら公式のカードデータベースがえらい充実していて驚いた(以前が駄目だったわけだが)。各版のイラストが見られるのがすごくいいね。昨日書いた《大気の精霊》は5版と6版でイラスト違いました、すみません。おれが意図してたのは6版の方で、このイラストの初出はポータルセカンドエイジになるのかな?

*1: (C)ちぃといつ様(id:silence1998