黄昏通信社跡地処分推進室

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ようつべさんは綺麗じゃないけどみんな全然気にしない。

人は動画の画質に拘らないという話。


はっきりいってYOUTUBEの画質はひどいものであるが、みんなあれでとりあえずは満足しているのである。
引用元は他にも面白いことが書いてあるが、とりあえずは画質についてのみ書く。JRA レーシングビュアーとか見ててもそうなんだけど、相当悪い画質でも人は案外直ぐに慣れる。
以前天文部の先輩がおっしゃっていたのだけど、オーディオマニアって人たちは一定数居て、もうその人たちはすっごい音に拘る。石を替えたり高っかい導線買って来たり回路組んだりして超頑張る。一方で、ヴィジュアルマニアって聞いたことない。すっごい画面に拘る、てのはない。細工しにくいってのもあるのかも知れないけど、大抵既製品のブラウン管なり液晶なりで満足してるし、アンテナ線替えたりとかしない。
ところが、基本的に人間は目の方が圧倒的にいい。一般的な人がレコードを聴いていて「これはレコードが歪んでいるのでは?」と疑問を持った時というのは大抵勘違いなのだそうだ。一方、レコードを手に取って眺めていて「このレコードは歪んでる」と感じた時というのは大抵本当に歪んでいるのだという。まあ、この話自体の信憑性はかなり怪しいのだけど、それはそれとして目から得られる情報量の方が多いというのは感覚的に理解できる。
静止画については、実は多分みんな(少なくとも動画よりははるかに)画質が気になっていると推測する。少なくともおれはそうだ。ドット数が少ないモニタ、圧縮度が高い jpeg 画像。もちろんある程度の閾値を超えてしまうと大差ないけれど、YouTube 程度の画質の静止画が並んでいたら多分見てられないと思う。
要するに、人間の脳は動画に関しては情報量を基本的に全部は処理し切れてないのだろう。だからこそ、画質が多少低くても平気なのだ(音声で補われている部分も結構あるかと考えるが)。どうせ処理し切れないし、あるいは文字通り脳内で補っている部分も大きいのだろう。これが正しいとすれば、ハイビジョンが有力たり得ないのは、人間の脳の処理能力の限界に突き当たってるからだってことになる。
(もっとも、これは余談になるけど、CG に関しては単純に解像度が上がってデータが増えるとそれだけで「おおっ」てなる気がする。実写とは同列に語れないのかも知れない。)
とまあなんとなくちょっと面白そうなところまで辿り着いたけどこれ以上何も考えつかないので、おちもなくここまで。