黄昏通信社跡地処分推進室

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赤毛のアン、白百合姫の回。
誰が舟に乗るかを決めるシーンで、ルビー・ギリスが「だめだめだめだめだめ」と言って断る、珍しくマンガ的な演出があってちょっと面白かった。
アンはそれこそ漫画のような失敗を手を変え品を変え繰り返しているわけだけど、このアニメではその失敗を漫画的に描くことは殆どしない。そうでなくても充分に滑稽で可笑しいことが、作っている人にはわかりきっていたのだろう。その態度を貫いているから、ある意味で安心して見ていられるし、作品全体に品のようなものがあるのだと思う。カナダでも人気があるというが、あるいはそういうところが理由のひとつではないだろうか。(ごめん超適当)
何を書いてもねたばれになる回だが、それにしてもこの回のアンのリアクションはほんとに凄くて、この後数年分の物語を左右する態度を示している。モンゴメリはどんな心算でアンにこんな態度をとらせたのだろう。どこまで書く心算かということは全然決めていなかった筈だが、この時点で漠然とアンの行く末は考えていたのだろうか。
ともあれ、毎回毎回ほんとに面白いです。

クリスマスカードありがとう。