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ちと長いけど引用。引用内容と関係ないけど、新聞社がニュース記事を一定期間で消してしまうのは本当に勿体ないと思う。それを蓄積するためのサーバに対する投資はけちってはいかんのではないかな。まあ非公開のデータとしては持ってるんだろうが。


献血に参加した大阪市の40代女性が採血針で腕の神経を傷つけられ、上肢まひの後遺症が残ったとして、日本赤十字社(本社・東京都港区)に約1億3千万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こし、日赤が賠償金7180万円を女性に支払う内容で和解していたことがわかった。献血での事故をめぐり、日赤側が今回のような多額の賠償に応じるのは異例。
女性は、傷ついた神経が過敏になって手足がしびれたり、激しく痛んだりする反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)を発症した。厚生労働省によると、献血による健康被害は年間5万〜6万件報告されているが、めまいや皮下出血などが大半で、RSDの発症例はまれという。
訴状によると、女性は03年7月、大阪市内で行われた日赤の献血に参加した。看護師が右ひじの血管に採血針を入れたが、手間取ったため、別の看護師に交代。女性は鋭い痛みを感じ、「やめてください。別の所にしてください」と求めたが、看護師は「大丈夫です」と言い、約20分間、針を動かし続けた。結局、採血はできなかったという。
女性は痛みが治まらず、翌日に病院で受診。末梢(まっしょう)神経が損傷していると告げられ、その後、RSDと診断された。肩から指までまったく動かせなくなり、回復は困難な状態という。
これは極端な例だとは思うのだが、でも実際に起きてしまった事故である以上「既に存在していたリスク」でもある。そして、現在のシステムで献血が運用され続けるのであれば、「なくしようがないリスク」でもある。人間がすることには必ずミスがあり、それはゼロにはできない。この記事だけ読んだ限りでは、もう少しうまい運用ができればもう少し事故は減らせそうにも思うのだが、どうしても完全になくすことはできないのだろう。
献血のリスクについて調べてみた -- 雑念雑記はてな出張所
上の記事中に件数だけ出てくる献血がらみの健康被害の内訳を見つけてエントリにしてくださった方が居るので貼っておく。献血にいらっしゃる方は目を通しておくといいだろう。これを見ていると、少なくともおれはこれまで献血のリスクを少し低く見積もり過ぎていたようだ。それでいて献血したことは一度もないのだから、またいささか遠ざかってしまった感は否めない。むろん、過度に恐れる必要はない程度のリスクだと、理屈では思うのだが。