黄昏通信社跡地処分推進室

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今年はソメイヨシノが咲き始めてからほぼ毎日朝晩と少し遠回りして花を見ながら通勤している。おれこんなにソメイヨシノ好きだったかな、と思う。たぶん 20 代ぐらいまでは、まあ嫌いでもなかったが、むしろあんまり興味なかった。好きになったのはせいぜいここ7、8年のことだ。歳を重ねることと嗜好の変化の因果関係は中々難しい。しかしソメイヨシノが好きとはばかりなく言えるのは確かにちょっとじじ臭いような気もする。
ソメイヨシノは主に通勤ルートからちょっとだけ外れたところにある近所の施設で見ているのだけど、ここの木々は老木が揃っていてかなりきびしい感じになっている。昨秋1本強度が落ちて危険であることを理由に一番の大木が伐採されたのを皮切りに、今年も現時点で既に4本の木に花見の季節が終わったら伐採する旨の予告がなされていて、来春はおそらくかなり眺めが変わってしまうことと思う。わりとよく知られている話だと思うが、現存するソメイヨシノの多くは太平洋戦争終結後の比較的短い間に植えられたもので、ソメイヨシノは寿命が 60 年前後であることからそろそろ限界が来ているという。多分全国で似たようなことが起こっているのだろう。