黄昏通信社跡地処分推進室

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なんとかエンドウ

カラスノエンドウという花がある。今の時期その辺で咲いている*1。近い仲間でもう少し小さい花があってそっちはスズメノエンドウという。わりと勝手なネーミングだと思う。人間にとっては利用価値がないからってカラスやスズメにあてがおうという魂胆である。カラスやスズメだってフルサイズのエンドウマメ喰えたらそっちの方がいいに決まっている。勝手というか傲慢だ。
ところがちょっと調べてみたところ、カラスノエンドウの由来は熟した後に莢が真黒になるからという説もあるのだそうで、つまり「カラス・野豌豆」なのだそうな(野豌豆はもともと中国でのエンドウの呼び名)。とはいうもののスズメノエンドウの莢が茶色のごまだらになるかというともちろんそんなことはない。
人間の用に適さないものに「カラス〜」とか「スズメノ〜」とかつけるパターンはまあ実際よくあるパターンらしい。ぱっと思いついたところではカラスウリとカラスムギがある……のだが、カラスムギは喰えるというか普通に食用にする。スズメノの方は他に思いつかなかったが、スズメノトウガラシとかスズメノナスビといった植物があるそうだ。
本当のところカラスノエンドウの由来がどちらなのかはわからない。でも色といいひげといい葉っぱといい可愛い花だと思う。あと(人間様の)食用にされてたこともあるらしいからカラスもそう悲観しなくていいと思う。

*1:これ書いたのちょっと前なので、「その辺」ではもうそろそろ終わりそう。もちろん地域にもよる。