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NFL 2015 -- Week 7

Bye はベンガルズ(6-0)、ブロンコス(6-0)、ベアーズ(2-4)、パッカーズ(6-0)。強いとこ軒並み休みだな!

Seattle Seahawks (3-4) @ San Francisco 49ers (2-5)

サーズデイナイトは NFC 西の同地区対決。シーホークスは 4Q で崩れるパターンに苦しみ、フォーティナイナーズは前週連敗を4で止めた。同地区ということもあり少しはいい勝負をするかと思ったが、残念ながらそうはならず。フォーティナイナーズが最初の攻撃をスリーアンドアウトで終えたのに対し、シーホークスはなりふり構わずリンチを走らせまくって、最後もリンチが1ヤードのタッチダウンラン。前半はその後も数えるほどしかファーストダウンを取れなかったフォーティナイナーズに対し、ハウシュカのフィールドゴールとウィルソン→リンチ→ウィルソンからタイラー・ロケット(※ロケットふたりいる)へのフリーフリッカーシーホークスが 17-0 とリードした。
フォーティナイナーズのディフェンスは結構頑張り、ウィルソンに5サックを浴びせ、インターセプトも2本もぎ取ったが、いかんせんキャパニックが 13/24-124yds、走ってもハイドとブッシュが合わせて 15att-61yds ではゲームにならない。3Q にフィールドゴールを1本返すのが精一杯だった。
シーホークスは 4Q の悪夢を振り払い、20-3 で快勝した。後半3点しか取れていないのは課題と言えるが、地区内 1-1 としてトータルも 3-4 ならまあなんとかプレイオフ戦線にはしがみついていると言えるだろう。このような試合を重ねられるようであれば、戦績は必ず伴ってくるはずだ。


最終スコア:SEA 20-3 SF

Atlanta Falcons (6-1) @ Tennessee Titans (1-5)

この試合録画し忘れたので観てないんだけど、なんか割と凡戦だったっぽい。タイタンズが 2Q にタッチダウンで先制して、ファルコンズフィールドゴールを返し、3Q にファルコンズタッチダウンで逆転して、得点の動きはそれですべて。タイタンズはマリオタが膝を傷めてメッテンバーガーが先発したが、両チームともクオーターバックタッチダウン1本に対してインターセプト2本というスタッツだった。
ファルコンズはかなり危なかったが勝ったのであれば問題なく、まあラッキーと思っていればよさそうだ。逆にタイタンズはこれだけやれたのなら勝ちたかった。勿体ない敗戦だった。


最終スコア:ATL 10-7 TEN

Cleveland Browns (2-5) @ St. Louis Rams (3-3)

NHK-BS で中継していた謎のカード。「Week 7 の注目カード」とかアナウンサーが言ってて誰が注目してるんだと思ったけど考えてみるとおれどっちも割と好きなチームなんで楽しんで観ました。
ブラウンズはマカウンが先発、短いパスを中心に特に序盤はかなりパス成功率が高くちまちま攻めるが、ランはあまり出せず、ビッグプレイもなくて反則やサック、ロスタックルなどで下げられるとファーストダウンをとれない、という感じでドライブ継続に苦しんだ。
ラムズはフォールズが先発、こちらはパスプロテクションが中々保たず投げ急いだり地面に叩きつけられたりするシーンが多かったが、時間がある時にはそこそこいいパスを決めていた。また、トッド・ガーリーのランが序盤はあまり出なかったが、中盤からは爆発、最終的には 19att-128yds まで行っていた。
得点経過としてはファンブルリターンタッチダウンで先制したラムズが終始リードし、途中ブラウンズも 6-10 まで詰めたものの、3Q、4Q のガーリーのタッチダウンラムズが突き放した。ブラウンズは攻撃がいまいちだったことに加えてファンブルロストが実に4回もあり、試合を作れなかった。


最終スコア:CLE 6-24 STL

New York Jets (4-2) @ New England Patriots (5-0)

AFC 東の同地区対決。ここ数年ジェッツはふがいなく、この対戦も直近9試合のうち8試合は負けているらしいが(アメスポではこういうとき必ず最悪になるように数えるので例えばこの場合 10 試合前はほぼ確実に勝っていると言える。こういう恣意的な数え方日本ではあんまりしないと思う)、それでも戦績に比すと結構いい試合をしたりするのだ。
そのジェッツは最初の攻撃の2プレイ目でスクランブルに出たフィッツパトリックがいきなりファンブルロストというしょっぱいスタートを切るが、この返しのドライブをフィールドゴールにとどめたことでかえって勢いがついた。長いドライブを2本続けて、1本目はあと2ヤードでフィールドゴール止まりだったが、2本目は今度こそという感じでタッチダウン。その時点で 10-3 と逆転する。しかしペイトリオッツも黙っておらず、2Q にタッチダウンフィールドゴールを1本ずつ決めて、10-13 で折り返した。
後半ペイトリオッツに FG を一本追加されてからジェッツも反撃開始。アイヴォリーのランと短いパスを主に組み合わせてじわじわ前進し、13 プレイかけて 80 ヤード進むと最後はアイヴォリーへのパスでタッチダウン。17-16 と再び逆転に成功する。さらに次の攻撃権も敵陣に攻め込み、タッチダウンが欲しかったところだがここはフィールドゴールどまりで 20-16 とリードを広げる。
しかしここからがペイトリオッツの真骨頂。ブレイディがグロンコウスキーに、アメンドーラに、エデルマンにパスを通しまくる。ジェッツのディフェンスラインのプレッシャーも前半よりやや弱かったとはいえ、どうしてここまで空いているレシーバーを見つけられるのかと思わずにはいられない判断力で次々にパスを決めていく。最後も中央でふたりにマークされているアメンドーラへまさに矢のようなボールを投げ込んで、20-23 と逆転した。続くジェッツの攻撃ではファーストダウン1回でパントを蹴らせ、次のドライブもブレイディはパスを決めまくる。ジェッツはタイムアウトも取らずに攻められるままで、最後にセブンメンブリッツを入れたものの、これもブレイディの想定内。パスコースにゆっくり目に出たグロンカウスキーに浮かせたボールを通すと、前には誰もおらずそのままタッチダウンになった。20-30。
ペイトリオッツのキックオフは低い弾道でエンドゾーン近くのサイドラインを割り、ジェッツの攻撃は残り 1:13、自陣 20 ヤード地点から開始となる。ここから「タッチダウンをとって」「オンサイドキックを確保して」「フィールドゴールを決めて」やっと同点に追いつけるわけだ。流石にタイムアウトも惜しまず使って、しかし3つとも使い切ったところでやっと敵陣に入って三分の一ほど進んだところまでしか進めていない。ここでファーストダウンながらフィールドゴールを選択する。これは先日のレイダーズと同じやり方で、とにかく同点を目指すときには使える方法なのだが、50 ヤードのアテンプトがフォルススタートで 55 ヤードに下げられてしまう。それでも K ニック・フォークはキャリア最長を更新するキックをゴールど真ん中に叩き込み、ひとつ関門をクリア。残り 19 秒。フォークは続くオンサイドキックをゴロで蹴る。ペイトリオッツのコリンズが正面に入ったが、なんとこれをトンネルしてしまい、後ろに居たアメンドーラも追いつけない。ブランドン・マーシャルがこれを押さえて、ふたつ目の関門をクリアする。残り 15 秒。ヘイルメリーの前に、もう1プレイできる時間が残っている。プレイコールは裏をかいて中央へのパス。これは通るが、もちろんインバウンズでデッドになる。ジェッツの選手たちが必死にセットして、スパイク。時計は 00:01 で止まる――だが、無情にも審判のイエローフラッグが投じられた。フォルススタート。ツーミニッツウォーニングの後なので 10 秒タイムが没収され、フィッツパトリックのヘイルメリーは投げられないまま試合は終わった。反則を犯したのはエースレシーバーのブランドン・マーシャルだった。おそらくは、ヘイルメリーのターゲットになっていたであろう選手だった。

ジェッツは敗れて 4-2 となり、ペイトリオッツから実質 2.5 ゲームほど離された。直接対決は最終週にもう一回残っている。その時の舞台はニューヨークだ。
ペイトリオッツはランをほぼまったく出せず、チーム全体で9回だけ、それもブレイディのスクランブルとスニークが合わせて4回で、計 15 ヤード走ったブレイディはリーディングラッシャーだった。普通こういう展開になったチームはまず勝てない。計り知れない底力だ。


最終スコア:NYJ 23-30 NE

Dallas Cowboys (2-4) @ New York Giants (4-3)

カウボーイズはついにウィーデンをひっこめてキャセルにスイッチ。これは妥当な判断と思うのだけど、そのキャセルも今日は苦しんだ。17/27-227yds-1TD-3INT というスタッツの通りで、インターセプトリターンタッチダウンも1本喫しており、いかにも内容が悪かった。4Q にストリートに通したタッチダウンパスはキャッチも含めて素晴らしいパスで、これができるんならと思わせるところもあったのだが。イーライ・マニングは 13/24-170yds とこれまたひどいスタッツだったが、それでもインターセプトファンブルロストはどちらもなく、その分試合を壊さずに済んだ。
20-20 の 同点で迎えた 4Q 7:14 から、ジャイアンツは昨年までカウボーイズに在籍していた KR ハリスがキックオフをエンドゾーンでレシーブしてから走り出し、敵味方入り混じるど真ん中を駆け抜けて抜け出すと、最後は右のサイドライン沿いを駆け上がってリターンタッチダウンまで持って行った。結果的にそれがそのまま決勝点になった。あっけない幕切れだった。
カウボーイズはロモの穴をまったく埋められずに四連敗。ジャイアンツはここ二試合よれよれながら、これでまた地区単独首位に立った。


最終スコア:DAL 20-27 NYG

Baltimore Ravens (1-6) @ Arizona Cardinals (5-2)

マンデーナイトフットボール
カーディナルズが例によってパーマーを中心とした手堅い攻めで前半にタッチダウンを2本あげてリードし、3Q 以降は突き放して勝った。レイヴンズは中盤攻撃が機能しない時間帯があって、最後は8点差まで追い上げたがエンドゾーン内でフラッコのふわっと上げたパスがインターセプトされて終了。いくつかレイヴンズに不利だと思われる判定もあったけど、まあそういうことはどのチームにもある。レイヴンズは 1-6 となったが、実は今回の8点差がこれまでの負けで一番大きな得点差らしい。もっと勝てる可能性は充分ありそうだが、1-6 だと既に手遅れな気がしないでもない。


最終スコア:BAL 18-26 ARI

Other Games

BUF(3-4) 31-34 JAX(2-5):ロンドン興行3年目でジャグァーズが初勝利。2Q にオフェンスで2本とディフェンスで2本、計タッチダウン4本の固めうちでリードすると、そこからは防戦一方で、一度は逆転されながら最後はボートルズがタッチダウンパスを決めて再逆転した。ビルズはマニュエルが乱調で連敗。テイラーの復帰が待たれる。
HOU(2-5) 26-44 MIA(3-3):(テキサンズ的には)ひっでえ試合。前半のスコアがなんと 0-41! 攻めてはスリーアンドアウトの山、守っては 50 ヤード以上のビッグプレイによるタッチダウンを4本も許し、唯一のインターセプトはリターンタッチダウンされ、あげくにフォスターがアキレス腱を傷めてもしかするとシーズンアウトとのこと。解散〜!って感じだ。ドルフィンズは後半こそ捨て鉢のテキサンズに詰められたものの会心のゲーム。タネヒルは 18/19-282yds-4TD-0INT でパサーレイティングは満点だったそうな(というか相当おつりがくる数字だと思う。すさまじい)。
NO(3-4) 27-21 IND(3-4):セインツが逃げ切り勝ち。27 点先行してから 21 点取られたようなのでまさに逃げ切りという様相だが、ブリーズが 255 ヤードだった一方でイングラムが 14att-143yds と走りまくってオフェンスを支えた。コルツはラックが 333 ヤード投げながらインターセプト2本。27-0 でも諦めないのはこの QB の本当に素晴しいところなのだが、結果としては負けは負け。
PIT(4-3) 13-23 KC(2-5):これチーフス勝つのか……と思ったけど冷静に考えると第三 QB でそうほいほい勝たれては NFL の名折れという気もする。アレックス・スミスが手堅く投げて、チャールズの代役ウェストがよく走り(22att-110yds)、守備もインターセプト2本奪って、とまあいろいろ上手く行った感。スティーラーズロスリスバーガーが戻ってくるまでは我慢どころだろう。
TB(2-4) 30-31 WAS(3-4)レッドスキンズが 24 点差を逆転勝ち。前半一時 24-0 にまでされたが、後半だけでカズンズがタッチダウンパスを3本決めて、ディフェンスも後半はタッチダウンを許さず、ほとんど負けていた試合をひっくり返した。負けたとはいえ一度は追いついたファルコンズ戦といい、カズンズにはこういう風にチームを引っ張る力があって、それはいわゆる「クオーターバッキング」の大事な要素ではあるのだろう。バッカニアーズは蟹男ジェイミス・ウィンストンがそこそこにいいスタッツを残したが、ディフェンスが踏ん張りきれなかった。
MIN(4-2) 28-19 DET(1-6)ヴァイキングズが逆転勝ち。同地区のロードでの試合では3年ぶりの勝利となったとのこと。つまりポンダー最良の年以来ということになるか。ブリッジウォーターは 25/35-316yds-2TD-0INT と今季最長のヤードを稼ぎ、ディフェンスも出だしでいきなりタッチダウンを2本とられたものの、そこからはスタどんにサックを7回喰らわせて仕事をさせなかった。week 6〜10 が対戦相手が一番弱いので、ここで稼いでプレイオフを目指したいところ。
OAK(3-3) 37-29 SD(2-5)チャージャーズはどつぼ。前半リヴァーズがインターセプトを2本喫し、守っても前半の間は一度も相手にパントを蹴らせることができず、折り返しの時点で 30-6。4Q にタッチダウン3本決めて追い上げたものの焼け石に水であった。早くもプレイオフには黄信号と言える。レイダーズはカーが 24/31-289yds-3TD-0INT とかなりのスタッツで、2年目にしてチームが固まってきた感じがある。
PHI(3-4) 16-27 CAR(6-0):パンサーズが逃げ切って全勝を守る。ニュートンインターセプトを3本喫したものの致命傷にはならず(失点は計6点)、逆にランとパスで1本ずつタッチダウンをあげてチームを勝利へ導いた。イーグルズはブラッドフォードが 26/46-205 ヤード止まりで、ライアン・マシューズが 97 ヤード走ったものの、得点を重ねることができなかった。