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バスクのスポーツワンマンライヴ「あっあっあっあっフルパワー100%中の100%!!レベルE気持ちE」 於恵比寿 BATICA

ひどいタイトルだな!!
というわけで最近のわれら夫婦一押しバンド、バスクのスポーツのワンマンライヴがあるというので後先考えずに予約して、当日子供たちは義母にお願いして行ってきた。BATICA は一応場所を調べて行ったのだがわりとわかりづらくて普通に目の前素通りした。ワンドリンクということでシャンディガフを頼むがこれがなんか妙に旨い。飲み切れなさそうという妻の分までもらって 1.5 杯分ぐらい呑んでしまった。あがるぜー。BATICA はとても小さなハコで、横に四五人も並んだらもういっぱいというぐらい、縦がその 2.5 倍ぐらいかな。チケット完売だったらしいけど 30 枚ぐらいしか出てなさそうだった。
そしてちょっと押して開演。楽屋もなくて普通にメンバーみんな後ろから入ってきた。わー、はじめてみた、バスクのスポーツの人たち。そして一曲目いきなりの「Regatas de Trineras」! 妙に神妙なキーボードのイントロを生で聞けて嬉しい。二曲目は「d.p.」。この曲はめちゃめちゃかっこいい。出だしのベースが特にいいのだ。
ジャンルとしてはプログレッシヴ・ロックってことになるらしくて、それはどうも自他共に認めているところみたいなんだけど、おれは正直プログレまったく知らなくて、その文脈での評価はできない。でも、メロディもいいし、ベースもいいし、長めの曲で主題の旋律を二本持って交互に展開していくところとか、多用される変拍子とか、キーボードの華やかな音色の活かし方とか、そういう様々なところがいちいちツボですっかりはまってしまった。この歳になって新しい音楽にはまることももう無いだろうなと思っていたので、自分でも意外だ。
アルバム『運動と食卓』からの曲を中心に、新曲を挟んで十曲(だったと思う)。最後の曲はもちろんこれだった。



バスクのスポーツ -- Txoko


この PV を妻が見せてくれたことこそがおれがこのバンドを知るきっかけだったのだけど、とにかくこの曲は最高だ。キャッチーなメロディ、聞いてるとなにかを叩きたくなるようなドラム、中盤の執拗な「パッパラッパラッパッ」というフレーズの連発、めちゃくちゃに楽しい。そして後半の、ぱあっと景色が開けるような曲調に変わるところから、最後のとってつけたようなしっとりしたキーボードのパート(上の PV ではここでフェイドアウトしてしまう)、からの、最後の最後のもうひと盛り上がりまで、目の前で聞けてというよりハコが小さいのでほとんど音の中にいるという感じで、すごくしあわせだった。
アンコールは「発泡スチロールに刻まれたヒエログリフの歌詞カード」という小ネタを挟んで「Gernikako arbola」。今のところ唯一歌詞のある曲なのだけど、サビの部分そう言ってたのかー。
ダブルアンコールは冒頭に戻って「Regatas de Trineras」。最後までしっかり楽しかった。


長々と書いたけど、最高と言う以外なにもなくて、ほんとに素晴らしくて最高だった。こんなに小さなところでやってるのもったいないって思うし、もっとお金とってくれていいって思うし、みんなも行くといいですよほんと。おれもまたそのうちに必ず行くので。
ステッカー(さいあく)もらって、Tシャツ買って、帰りました。