黄昏通信社跡地処分推進室

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妻が美容院に行くので、早く帰って子供たちとごはんを食べて風呂に入る――つもりで、マンションの入り口に入ったら、通路の向こうから人の気配がする。ついで姿が見える。あれ、だれだろう、綺麗なひとだな、と思ってあらためて見たら妻だった。なんか漫画みたい。うれしい。ちょっとあわあわしながらおかえり、ただいま、よろしく、いってらっしゃい、と言葉を交わして、妻は風のように出ていく。


子供たちが寝てから、妻は帰ってくる。かなり思い切って髪を短くして、印象はちょっと変わったけど、やっぱり綺麗。いいよ、という。よく似合うよ、ともいう。