黄昏通信社跡地処分推進室

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三日坊主3歳戦チェック 2004-2005 (46)

オープン

東京04-30-11R(T24) 青葉賞ダンツキッチョウ(牡・父サンデーサイレンス/母レイホーソロン
札幌2歳ステークス(37) に次ぐ登場。 レイホーソロンの仔ということで、サマニベッピンの下。かなり走る馬が出ているが、超一流までは行かない牝系というイメージはある。改めて書くとサンデーサイレンス×パーソロン×セダン。少し古くさいけど垢抜けている配合、という印象か。決め手がかなり勝っていて、逆にスタミナが少し弱い印象がある。長じてからはもう少し短い距離の方が活躍するのではないだろうか。東京優駿では厳しいと思う。ディープインパクト抜きでも。
東京05-01-11R(T18/filly) スイートピーステークスライラプス(牝・父フレンチデピュティ/母フサイチエアデール
もう何度目か判らん登場(手抜き)。直近はクイーンカップかな。 フレンチデピュティ×サンデーサイレンス× Mr. Prospector だからこれも少しスピード寄りか。底力は充分だろうが、2000m を超えると少し不安がありそう。ただ、優駿牝馬は比較的距離に不安のある馬でも来れる流れになることがあるレースではあり、ちょっと諦めるのが早過ぎるよな、とは思う。最終的には陣営の勝手だが。
京都04-30-10R(D18) 端午ステークスカネヒキリ(牡・父フジキセキ/母 Life Out There)
平均よりやや遅いペースを6番手で追走。三角過ぎから外を押し上げて行くと、直線に向いてから先頭に立つ。そこからはちぎる一方で、最終的には殆ど追わずに2着馬に9馬身差をつけた。(37) 以来の登場で、その時はそこそこ出世しそう。脚抜きのいいダートなら上でも即通用する筈、と書いているが、それどころではない圧勝だった。
前回も書いたように母が Silver Deputy の全妹という良血で、配合はフジキセキ× Silver Deputy × Mr. Prospector だからかなり走る種牡馬はかかっているけど、突き抜けるには少し足りないかなあという印象ではある。とはいえこの走りを見れば交流重賞ぐらいは勝ってしまいそうだが。中距離向きで、芝に向いても不思議はない。上でもやれる。

500万下

東京04-30-07R(D16):ヒカルウイッシュ(牡・父アフリート/母ヒカリバリオス
「ヒカルウィッシュ」で検索して出ないので驚きました。
好位の内を折り合って追走。平均ペースで、直線では二頭分外を回して抜け出す。若干抜け出すのが早かったために差し返されそうになるが、なんとかしのぎきった。時計は中々速く、レースセンスがとてもいい。配合はアフリート×マルゼンスキー×ノノアルコ。ダートの中距離向きで、支えはしっかりしてるけどアフリートなのでどうしても突き抜け切らないところはありそう。母の半兄にシーザースネイチャ(父シンボリルドルフ、中央6勝)が居る。上でもそこそこは走りそう。
東京04-30-09R(T16) 八重桜賞:ラストモア(牡・父ラストタイクーン/母マツラッキー)
中団を追走。非常に速いペースで、直線では先行馬が伸びあぐねるところを馬場の真ん中から割って抜け出してくる。素晴らしい脚で突き抜けて最後ちょっと詰められてもなお2馬身差の快勝。もちろん時計も速い。ラストタイクーン×ラッキーソブリン×テスコボーイ。マイルから中距離向きの軽めの血統が集まっていて、芝に向いてそこそこ決め手もありそう。Northern Dancer が3×4。母のマツラッキーは中央5勝の活躍馬だが、兄姉はそれほどではなくマッケンボーイ(父スリルショー)の3勝が最高。今日のようなハイペースは理想で、オープンでも格負けはしない筈。でかいところでこそ期待したい。デザーモによると「長い距離は疑問」。
東京05-01-05R(T20):トーセンロッキー(牡・父チーフベアハート/母ターナゲイン)
ローランビーメントが掛かって大逃げを打つのを三番手で見る形。二番手以下は特に速くはなかったのだが、どうしても前を追う形だと脚を使う。この馬にはその流れが合ったようで、直線での伸びは一頭けたが違った。時計はまあまあ。チーフベアハート×トウショウボーイ×サンシーと、全体的には軽い血統が多い。母ターナゲイン(中央1勝)は案の定というかスピード馬だったようだが、今日のレースを見る限りではこの馬は中々スタミナがありそう。芝の中距離向き、と無難な判断をしておこう。半兄に佐賀のカシノオウサマ(父タイトスポット)が居る他は、近親に目立った活躍馬は居ない地味なファミリー。上ではきついが、流れ次第では。
京都04-30-06R(D14):トーホウレビン(牝・父サッカーボーイ/母ホクトロビン
後方から。ハイペースで前崩れになり、大外をぶん回して一気に伸びてくる。最後はちぎってしまった。展開には恵まれたが、時計は中々速い。配合はサッカーボーイ×ブランコ× Time for a Change 。ブランコは全く成功しなかった種牡馬で、スパーキングレディーカップ(G3)を勝っている母ホクトロビンは代表産駒と言える。サッカーボーイはダート向きにも割と出るが、どちらにしても距離はもう少し長い方がよさそう。先行して強引に押し切るようなレースが向きそう。上でもそこそこやりそうだ。
京都04-30-07R(T18):レジェンダロッサ(牡・父サンデーサイレンス/母ローザネイ
(33) 以来。平均ペースの離れたしんがりを追走。後方でじっと折り合いをつけ、四角から少しずつ押し上げて直線は大外へ。素晴らしい切れ味であとの12頭をまとめて交わし去る。大雑把きわまりないレースだが、能力の高さは示した。言わずと知れた「薔薇の一族」本家の馬だが、一応書くと配合はサンデーサイレンス× Lyphard × Secretariat 。こうしてみると全兄のロサード、ヴィータローザが数字では瞬発力を見せながらどこか重苦しかったのもわかるような気はする。いわゆる非根幹距離を得意にしていたことも。この馬もこの感じだと下の兄に並べるぐらいまでは行けそう。注文はつくがオープンでもやれる。
京都05-01-06R(D18):エイシンロンバード(牡・父 Victory Gallop/母 Pacific City)
中団後方のインを追走。スローペースだったが、三角過ぎから外を回して直線では大外へ。ラップが上がったところでもちぎられず、最後1ハロンは凄い脚で突き抜けた。ペースを考えれば時計は及第点。配合は Victory Gallop × Carson City × Lyphardヴィクトリーギャロップというとこの世代ではダイワキングコン だけど、こちらは母父にカースンシチーが来るので Mr. Prospector が4×3になる。スピードは上だろうがそれ以上に一本調子になりそうで、配合としてはダイワキングコン の方が魅力的かな。いずれにしてもダートの中距離以下向き。上では辛そう。
京都05-01-08R(T12) あやめ賞:マルブツブリザード(牡・父ブライアンズタイム/母シフォンケーキ)
好スタートのエアーカラットを少し仕掛けて交わしてハナに立つと、そこからはどんどん引き離す。3ハロンを 33.3 で行きながら上がりは 34.4 でまとめるという凄いレースで、影も踏ませない圧勝だった。ブライアンズタイム×サクラバクシンオー×パーソロン。ダートの中距離辺りに向きそうな血統ですなあ。母の兄にグランスクセー(父クリエイター、中央4勝)、母の弟にイエローボイス(父ミシル、中央4勝・現役)とめちゃめちゃ渋い兄弟が居る。これで12戦目だからここに辿り着くのに随分回り道をしてしまったが、ともあれスピードを活かすレースがよさそうだ。上でもちょっと期待。
新潟05-01-10R(T10) はやぶさ賞:フラワリングバンク(牡・父サクラバクシンオー/母バンクシアローズ)
好スタートから徐々に外へ持ち出す。およそ最初から最後まで先頭集団に居て、最後はぎりぎり抜け出してゴールした。時計はまあまあ、なのだと思う。サクラバクシンオー×カーネギー× Luthier 。芝のマイル以下に向いて、字面より底力はなさそうな感じ。母の半姉にヴィクトリーバンク(父ドクターデヴィアス、中央5勝)が居る。上では(直線コース以外なら)苦戦。