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『マリー・アントワネット』 ソフィア・コッポラ監督

悲劇の王妃マリー・アントワネットを描いた映画。政治的要素は殆ど全て排して、王妃の生活を描くことに注力している。全体的にはむしろユーモラスで、テンションも淡々としている。ただし衣裳や小道具には徹底的に力が入っていて、撮影に用いたのもヴェルサイユ宮殿、さらに宮殿の家具を用いることは許されなかったため、家具は全て自前で調達したという。その注力点において楽しめる人なら楽しいだろうし、歴史ものを求めて観る人が居るとすれば物足りないだろう。個人的には華やかな雰囲気だけでも結構楽しめた。キルスティン・ダンストはいいキャスティング。かなりピンポイントで選んだそうだけど、納得できる。