ここ何日かこの曲が頭の中でぐるぐる回っている。
おれにとってはこの曲は映画『スタンド・バイ・ミー』のサウンドトラックの１曲目に入ってた曲だ。最初は目立たない曲だと思っていたが、聴き込むうちにとても美しい曲だと気付いた。音符をそっと置くように形作られたメロディ、話しかけてくるようなヴォーカル、チェレスタ*1の高くて柔らかい音色。ただ、サウンドトラックも本体はどこかに行ってしまって長いことコピーのテープばかり聴いていたので、誰の曲だかわからなくなってしまっていた。ずいぶん後になってから、バディ・ホリーの曲だと知った。
さしせまった用事のない休日の朝を思わせるような、聴いているだけで心が鎮まる穏やかな曲で、並々ならぬセンスを感じる。バディ・ホリーはロックンロール史をひも解くと必ず出てくる名前で、この曲もロックンロールにカテゴライズされていることが多いのだけど、今これを初めて聴いてロックに分類する人は殆ど居ないだろう。でも素晴らしい曲だ。
バディ・ホリーは 21 歳でこの世を去っている。
Every day, it's a gettin' closer
Goin' faster than a roller coaster
Love like yours will surely come my way
A-hey, a-hey hey
