黄昏通信社跡地処分推進室

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  • 東京ドームシティのアトラクション事故、安全バーが下りていなかったのが原因ということになっている。これが正しいとして考察を進める。
  • フェイルセーフの観点からして、人間が手でいちいち確認するというのがオペレーション的に適切とは思えない。実際には確認していなかったらしいことが問題とされているが、そもそもマニュアルの時点でおかしい。
  • ひとり回しだと、キューから客をライドに案内し、乗せて、安全バーの説明をして、スタートボタンを押して、次のライドを前に送る、ところまでをひとりでやらなければならない。降り場が同じホームにあってそちらも担当していたとすると、客に安全バーを上げさせて、降りてきたところで出口に案内する、というのも入ってくる。混んでいれば特に、手で確認している余裕は中々無いだろう。
    • だからといって「やらなくてもいい」ということにはならないのだけど、現実的にはどうしてもやらなければ回らない以外のことはやはり省かれていってしまうものだから、確認の徹底、みたいなことでは対処にならない。いずれにしても、アルバイトの人を責めるのは筋違い。死ぬほどショック受けたと思うよ、たぶん。
  • ニュースを聞いて疑問に思ったのは、「バーが下りてないのにスタートできるのか?」ということだった。おれの知る限り、安全バーが必須であるようなライドの場合、バーが下りてなければ発進できないのはわりと当然のシステムだと思っていた。
  • とはいうものの、今回のライドでバーが下りていることを検出する機構を搭載するのは案外難しいかも知れない気はする。「8段階かかるレバーの1番ゆるいところでもかからなかった」というような報道があったので、おそらくラチェットが用いられていて、有効な歯が8枚あるのだと思うのだけど、そういう機構で歯止めが歯にかかっていることを検出することができるだろうか。歯車の歯の部分だけ剥き出しにして、歯がかかっていない時に歯止めと触れる部分は絶縁しておいて、歯車と歯止めで通電させるようにすればいいのかな。
  • かつてのバイト先でも安全バーにラチェットを用いているライドはあったんだけど、それはフォトインタラプタと欠けのある円盤の組み合わせでバーの位置(というか角度)を検出していた。とはいえ屋内の半固定ライドと屋外のライドでは事情が違いすぎる。屋外だとフォトインタラプタはあんまり使いたくないんじゃないかな。そうでもないのかな。
  • とかなんとか考えると、シートベルトって結構堅実なシステムだ。輪にして支えるのは安定しているし、導通システムも簡単に仕込めるし。ただ、オペレーションに時間がかかる。あと、まあ無粋。