05-21(大山にて)
- ヒメレンゲ、山頂のあたりでわさわさ見た。以前高尾山で見ているが、この時期は広く見られるのかも知れない。
- 同じく山頂に咲いていた、黄色のキク科の花、タンポポより少し小さくて舌状花もかなり少ない感じ。ブタナに似ているけどブタナよりもさらに花の数は少なくて葉の感じが違う。調べてみたけどジシバリかオオジシバリか。平地にもある筈だけどあまり見た憶えがない。
- ギンリョウソウ(ユウレイタケ)、イタツミ尾根のわきに一箇所やたら生えてるところがあった。寄生植物(葉緑体のない植物)って独特のたたずまいがあるね。レア感もあるけどたぶんそこまで珍しいわけではなさそう。
05-24
- アジサイが咲き始めた。なんとなくまだ色が薄くて精彩を欠いている。これから色が濃くなるのだろうか、それとも単なる個体差か。
- この時期に咲く黄色くてそこそこ大きくてわあっと咲く奴のうち蕊が長い方はビヨウヤナギ……と思ってたんだけど、セイヨウキンシバイってのもあるのね。むむむ。ちょっと気にしてみてみよう。なんというか、わりと品のない感じの花で、正直そんなに好きではないが、目にはつく。
- 通勤途中にすごく背の高いタチアオイがあることが判明。おれより全然背が高く、たぶん2メートル半ぐらいあるかも。見事なり。
05-26
- 意外と花期が長いのか、ホタルブクロは今に至ってもちょくちょく見る。可愛い花で清流とかのイメージだが、わりとタフで道端とか植え込みとかに普通にある。
- 背の低いアブラナ系の黄色い小さな四弁花、どうやらイヌガラシか。トイレの植物図鑑に載っていたので存在を知り、存在を知っていたので実際咲いているのに気がついた。いつもとは逆のルートだけどそういうこともあるのは面白い。
- 全然関係ないけど『ウッド・ノート』で唐須のいっこ上の先輩(名前失念)が新入部員に鳥を覚えさせようとして、一時間とかいろんな鳥のスライドを見せ続けるんだけど当の新入部員たちはくたびれ果てて、唐須が先輩に対して「鳥はフィールドで覚えるものだ、そんなことして知識を詰め込んでもかえっていやになってしまう」というようなことを言って糾弾する、という回があってどういうわけか未だに印象に残っている。唐須に連れられて外に出た新入部員たちはいきいきと駆け回ってほんものの鳥を見てよろこび、先輩は負けを認めて「好きにしろ」みたいなことを言うのだけど、最後のページで唐須とふたりきりになってから「オレ生物部の出身だからな……図鑑で鳥を覚えたんだよ」と言うのだ。
05-30
- 上でビヨウヤナギについて書いたが、となればもちろんキンシバイも咲いている。以前住んでいたところのすぐ近所には両方並んで植えられていたのだが、今の住まいの近くの緑道にも両方あることに今年になって気がついた(何年住んでるんだ)。キンシバイの方がなんぼか上品な形だと思う。あと、マルハナバチはキンシバイの方がよく来る印象がある。
- この時期見かけるわりと茎がまっすぐ立って黄色い小さい花の咲く、そして全身毛が生えて白みがかった緑色の草、どうやらホオコグサ(ハハコグサっていうと牧野富太郎先生に怒られるのでホオコグサと呼ぶ)らしい。姿は知っていたが名前は初めて知った。春の七草のオギョウ(これもゴギョウと呼ぶと牧野先生に怒られます)。これはまあまあ喰いでありそう。食べないけど。
- タチアオイぽいやつ……とメモがあるのだが、タチアオイのようにまっすぐ伸びて、でもタチアオイよりはずっと小さい紅色の花をつける植物。調べてみたけど、ゼニアオイかウスベニアオイあたりかな。もう少しちゃんと見てみよう。
- 5月上旬の回で書いた「黄色いアヤメっぽい奴」はキショウブのようだ。だいたい何を見ても湿地や水辺に生えると書いてあるので違うと思いこんでしまったが、まあもともと川だった緑道だから湿地みたいなもんであろう(乱暴)。いわゆる帰化植物らしく、侵入生物データベースにも記載がある。“日本の侵略的外来種ワースト100 指定種.外来生物法で要注意外来生物に指定された.” とのことなので、かなりのワルだよこれは。綺麗なんだけどね。