黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

先週のみんはや:2019-01-28~2019-02-03

「126本ノック」:基本短文の詰め合わせ企画。しんほむらさんともりもりチップス氏が一歩も譲らず答え続けて、終了条件 900 点が 92 問で終わってしまった(1st でも 10 点)。見ている分には面白かったが、これは絶対かなわないな……。
「赤月ゆにの今日は何の日2」:赤月ゆにさんが誰だかわからなかったのだけど、ヴァーチャル YouTuber 的なひとなのね。今日は何の日、というのが持ちねたというかメインコンテンツのひとつになっているらしい。おれの誕生日も出たのだけど、皆目見当つかなかったしもう正答忘れちゃった。
「漢文テクニカル」:なつかしのアンサーアンサーの形式で、普通の問題文から漢字以外を全部取り除いた形で出題するというもの。問題次第ではクイズにならない一方で、いい問題を選ぶとめっちゃ面白くなる。記録によると 30pts. しか取れなかったみたいだけど、楽しかったな。
「世界一シリーズ」:いろいろな世界一を問う問題。「一番身長の高かった人」を取れてちょっと嬉しかった。小学生の頃読んだギネスブックに出てたんだけど、今でもどういうわけか名前を憶えている。先端巨大症ということばもその時知った。
「しょん」:STN 氏の企画、だったかな? それとも 32 氏だったか……。とにかく、回答の中に「しょん」と読む部分が入っている、という縛りでの企画。こないだも書いたけど、縛りがあってジャンルが多岐にわたる、というのは多くの人が楽しめる企画の条件としてはなかなかよいかなと思う。
「文房具(やさしめ)」「現代文具」:ふたつまとめて、艾氏の企画。文房具わりと好きな方な気でいたけど、ある時期から先まっっっったくキャッチアップしてないのでおじいちゃんだった。でも楽しかったな。文房具自体は好きだ。
「山本アットホームver1.1」:よく意味がわかってなくて入ってしまったのだが、なんかそういうタイトルの漫画があるのだそうだ。実際のクイズはその漫画を前ふりにして一般的な事物を聞くものが多く、作品を知らない人でもちゃんと楽しめるように作られていたし、それでいて時々内容に踏み込む問題があったりして作品についてもうっすら伝わってくるようになっていた。「おとうさん」とか知らないのに笑ってしまったもんな。よくできていた企画と思う。結局漫画読んでないんだけどさ。
QMA式連想」:QMA 式の、ただしたしか五つのヒントが少しずつ間を空けて表示されるやつ。人数少なかったとはいえ序盤から走って最終的に2位に入った。この形式は好き。たぶん作問もしやすそうだからそのうち作ってみよう。
「Q宅オープン」:わりとガチ系のクイズ。たしか作問者がたくさんいていちいち表示されてた憶えがある。とはいえほとんど知らない人なのでそれで感銘を受けるということもあまりなかったけど。

NFL 2018 -- SUPER BOWL ⅬⅢ : New England Patriots (AFC) vs. Los Angeles Rams (NFC) @ Mercedez Bentz Studium

スーパーボウルであった。
なんだかんだ――といいつつ、レギュラーシーズンではきっちり 1st ラウンド BYE を勝ち取り、プレイオフではむしろ強い内容で勝ち上がってきたペイトリオッツに対し、才能豊かな HC と QB のもと一気に駆け上がってきたラムズ。老練な王者対若い挑戦者という図式は鮮明だったが、しかし中立地であるはずのアトランタでここまで一方的に王者への支持が強いとは、単純に意外ではあった。ラムズの選手はいきなりブーイングを浴びせられ、試合中は容赦ないクラウドノイズに晒された。

試合はディフェンシヴに展開した。ペイトリオッツの最初のドライブはいきなりランが出て思惑通りかに思われたが、いきなりブレイディがインターセプトを喫してしまう。ラムズはおそらくある程度狙っていた、アグレッシヴなテイクアウェイだった。
しかしラムズは攻撃が全く形にならない。前半蹴ったパントは実に六本。レシーバーは常にカバーされ、ゴフにはプレッシャーがかかり、ランプレイも見事なほどに止められた。ペイトリオッツの事前分析がはまったのは間違いない。敵陣に入るシーンすらほとんどなかった。
ペイトリオッツもどちらかというとおつきあいする格好で、前半は FG 一本の三点にとどまった。得点機は三回で、一回目は名手ゴストカウスキーがまさかのキックミス。46 ヤードは普段ならなんなく決める距離で、やはりスーパーボウルは特別なのだろうか。二回目は今度は FG が決まって三点、三回目は敵陣でのギャンブル失敗。というわけで、3-0 で折り返すことになった。

ハーフタイムショーはマルーン5。全く知らない人たちであった。ヴォーカルがどんどん服脱いでいくんだけどすげえがたいよくてびっくりした。あとゲストらしきラッパーの人が絵に描いたような成り上がりギャングスタの風貌でめっちゃおもしろかった。あんな人いるのかよ。

後半、ペイトリオッツにしてみればいやな流れだったと思うが、関係なくラムズのオフェンスを止め続ける。ラムズは後半最初の攻撃でパントを蹴った時点でスーパーボウルにおける連続パント記録を更新して、さらにその次の攻撃で記録を9まで伸ばした。
その次の攻撃で、やっとラムズは得点にたどり着く。ようようパスを何本か通して敵陣 29 ヤードまで攻め入り、次のプレイで一発でタッチダウンを狙うロングパス。エンドゾーン中央に走りこんだブランディン・クックスへのパス、本当に惜しかったがわずかに投げるのが遅くディフレクトされてしまう。これが決まっていればわからなかったが、逆に言えばこの試合でラムズがどうにかできたかもというのはこの1プレイしかなかった。結局 3rd ダウンではサックされて FG 圏外すれすれまで戻されてしまうが、頼れる K 、グレッグ・ズアーラインが 53 ヤードをたたき込んで同点とした。ここまでペイトリオッツを三点に抑え続けてきたラムズディフェンスは賞賛されるべきであろう。
だが均衡を破ったのはやはりペイトリオッツだった。ブレイディから左奥のグロンカウスキーへの、柔らかいタッチのロングパス! タッチダウンにこそならなかったけれど、この日の両チームを通じてオフェンスのベストプレイだった。今季限りで引退がささやかれるグロンカウスキーだが、これが現役最後のキャッチとなるのなら申し分ないと思えるほど。結局ペイトリオッツはこの試合唯一のタッチダウンまでたどり着き、10-3 と突き放した。

ラムズにとどめを刺したのはやはりディフェンスだった。ようやく機能し始めたパス攻撃でラムズはこの日二度目の敵陣に入ったが、27 ヤード地点から右奥を狙ったロングパス、これが完全に狙われていて、ギルモアがすーっと戻っていってインターセプト。結局ラムズは最後までペイトリオッツの掌中から出られなかったが、それを象徴するようなプレイだった。
このあとペイトリオッツはたっぷり時間を使って FG を決める。ラムズはここまでずっとよく守ってきたが、このあたりでは見るからに選手に疲れが見え、ペイトリオッツの攻撃を止められなくなっていた。攻撃時間の差を考えれば必然の帰結と言えよう。ペイトリオッツタッチダウンこそ決められなかったが、2ポゼッションにして攻撃権をラムズに渡す。
残り 1:12 から、最後のワンチャンスに賭けてラムズはハリーアップオフェンスを展開するが、あまりにも時間がなさすぎた。ペイトリオッツも時間を使ってくれればパスは通させてやるという守りで、ラムズはそれに乗るかっこうで敵陣 30 ヤードまで入ったが、ゴフがスパイクした時点で残り5秒。FG を決めてオンサイドキックを蹴って成功させてやっとヘイルメリーの権利が得られる……が、ズアーラインはその FG を決めることができなかった。

ペイトリオッツがまあ強かった。今年はディフェンスの勝利と言ってさしつかえあるまい。なにしろ3点しかやらなかったのだから。内容としてもラムズを文字通り完封したといってよくて、最後のインターセプトまで含めて見事としか言いようがない。オフェンスの 13 点は普通なら少なすぎるが、今日の試合なら充分だった。ブレイディが 41 歳、さすがにこれ以上の上がり目は望めないだろうが、しかし三年前のペイトン・マニングと比較すれば元気すぎるぐらいだ。おそらくもう二三年は現役を続けるだろう。王朝がどこまで覇権を保てるか、特にひいきではないおれとしても見届けたくはある。MVP はエデルマンが受賞した。この日の内容だとブレイディにやるのもなんだしなあ、というところで選ばれたのかなという印象だったが、個人的にはディフェンスの選手にとってほしかった。
ラムズは残念だった。まだ若いのだから気を落とすことはない――とは思うが、しかし昨年スーパーボウルにたどり着いたイーグルズの戦いぶりは未だ記憶に新しいだけに、この日の挑戦者にはいささか歯がゆさを覚えたことは否めない。1st ダウンでラン、ほとんど出ず→3rd ダウンでロングが残ってプレッシャーをかけられて決められず、というパターンがあまりに目立った。もう少し目先を変えるなにかがあってもよかったのではないか。特にゴフはもっと走っても面白かったかなと思う。しかしまあ、あれだけ研究されていたらどうすることもできなかったかもしれない、とも思う。

ラヴニカの献身発売記念身内シールド

というわけでいつものシールド戦。I兄が腕を複雑骨折して開催自体が危ぶまれたが手術してボルトを入れてこの日に間に合わせてきた。流石である。とはいえまだ腕が上がらないとか身体を開けないとかで相当大変そうではあった。怪我の直後は完全介護に近い状況だったらしく、奥様の苦労がしのばれる。
さておき、シールド戦。前回に出てこなかった五つのギルドが今回は登場する。すなわちアゾリウス、オルゾフ、ラクドス、グルール、シミックだ。マナサポートは各パック一枚のギルド門があるので、当たり外れはあるにしろ三色はまあ無理なく組める。パックを開けていくと、単体のギルドで言えば圧倒的にグルールが強い。こんなにひとつのギルドに寄るのも珍しい。だが、単体のカードは赤も緑もそこまで強くはない。結局アゾリウス-オルゾフにした。《神聖なる泉》を引き当てたので採用し、他にギルド門を二枚。後手を選んで地上を止めて飛行クリーチャーで圧倒しようという腹である。
しかし実戦はなかなかフラストレイションが溜まる展開が多かった。初戦のI兄との試合は三本ともどっちかが事故ってる感じで 1-2。二戦目のSくん相手にはこの日一番の回りで小粒の飛行クリーチャーを並べて踏みつぶして 2-0 だったが、三戦目のI弟との試合は 1-1 で迎えた三本目、後手で土地二枚(しかし三色出る)、3マナのカード三枚という初手をキープしたらまさかのスクリューで三枚ぐらいディスカードして負け。うーん。
あらためて見たら、やっぱりグルールの方が強かったかなという感じはあり、おそらく赤緑タッチ黒が最良だったのではないかと思う。前回息の長いデッキで結果を残したのでちょっとそっちに引っ張られてしまった。とはいえできたデッキも悪くはなくて、2-1 できても不思議はなかったぐらいのものはできていた。ちょっとついていなかった。

コストコ

さてひさびさにコストコヘ。ゲストは例によっての(い)。まあまあ空いていて、二階はほぼ埋まってたけど三階まで上がればがらがらという感じ。これだともちろん店内も空いていて、これぐらいだとほんとありがたい。でいつも通りに買い物……だったのだけど、実は諸般の事情でこれまでの形式のコストコ行きは今回が最後になる。というわけで(もちろん予算の制約はあるにせよ)悔いがないように色々買う。うむ、とりあえずは満足。まあまあ順調で、(い)の家に寄って家に戻ってまだ 16 時台だったんじゃなかったかな。それで車返して家に戻って宴会。ロティサリーチキンもしばらく食べることはないだろうか。699 円なのほんとおかしいよな。チーズケーキも濃厚で甘くておいしかった。こういうものも買えなくなるとさびしくなるけど、まあ、またちょっと新しい形を模索して続けられればというところ。

アトミックロボキッド

というわけでロボキッドやった。ちょっとよく憶えてないんだけどたしか三回やって、一番行った回で ACT.17 まで、だったかな。A16 のボスで死にまくってしまってどんどん武器を無くして、最後はノーマルショット(FIRE1)だけになっちゃってたんだけど、辛抱強くぐるぐる回りながら撃ち込んでたら倒せたのが今日のハイライト。前は武器なくなったら絶対無理だと思ってたけど、一応倒せるようにはできてるみたいね。これは大きな希望だ。
コツをふたつだけ書いておく。ひとつ、誘導弾がむちゃくちゃ強い、とにかくどこまでも追ってくるので、壁際でよけて壁に当てさせないとだめ(追記:これだめだった、壁に当たっても消えなくて画面外から戻ってくる。壁際でよけるまでは正しくて、その後はなるべく早くその場を離れてスクロールアウトさせる)。もうひとつ、本体と壁の間に挟まれてつぶされるのが一番多い死に方だと思うけど、本体の当たり判定は見た目よりかなり小さい。絶対無理だと思っても諦めずに隙間を抜けることを考えよう。びびって戻ってしまうとほんとうに絶対無理になってしまう。

『ランドスケープと夏の定理』 高島雄哉著 東京創元社:創元日本SF叢書,2018-08

ランドスケープと夏の定理 (創元日本SF叢書)

ランドスケープと夏の定理 (創元日本SF叢書)

今日日珍しくなった大風呂敷 SF。中編三編が収録されているが、登場人物は共通で時系列も順番通りなので、三つのパートに分かれた長編と考えてもさしつかえない。
一編目が表題作「ランドスケープと夏の定理」。主人公ネルスは天才物理学者である姉テアに呼ばれて、ラグランジュ点 L2 に置かれている国際共同利用実験施設に出向いていく。そこでは姉がとんでもないものをつかまえて、さらにそれを利用して実験を行おうとしていた。
ランドスケープ理論というのが大きな鍵になる。レオナルド・サスキンドというひとが提唱している理論らしいのだけど、統一理論の候補のひとつであるひも理論はいささかがばがばな理論で、この理論が適用できる宇宙はごまんとあることになってしまう。ではなぜこの宇宙はこのような形なのか?――いやいっぱいあり得るけどその中のひとつなんだよ、たまたまおれたちがそれを観測できる形に生まれついただけ、存在可能な宇宙の集合体はものすごい束みたいなものなんだ、とかなんとか。
それで、じゃあ他のあり得る宇宙にアプローチできたら? というのが、姉の側の風呂敷*1。そこで行われる実験が冒頭のものなのだけど、それによって引き起こされる変容というのがまあすさまじい。
一方、ネルスはネルスで「知性定理」という理論を着想し、それを深化していく。知性にはいくつもの形があるがそれらには普遍性がある、というのが第一定理。知性にはあり得る姿が無数にあってその可能な姿全体を知性と呼ぶべきである、というのが第二定理。そしてこの第二定理はランドスケープ理論と対応している。さらにこの理論の下で、ある夢のようなことが可能になるということがわかって――
とまあ、とにかく大胆で、難しくて、でも夢のようで、ちょっと楽しくて、ちょっと恐ろしくて、という SF。個人的な好みからするといささか現実から遠くに行きすぎているというか、おれが SF に求める「現実と地続きのどこかにある地平での出来事」という感覚は弱かった。でもこの「まじめに大風呂敷を広げてやるぜ!」という感じ自体は嫌いじゃない。次作があればまた読んでみたいかな。

*1:この辺のネタは『シルトの梯子』と少しかぶる。作者はたしか自分でイーガン好きだと書いていたが、果たして意識していたねたかどうか。

電車遅延

ひさしぶりに電車ががっつり遅れた。ひとたび遅れ始めると駅に人が滞留して乗り降りに時間がかかるようになってますます遅れる、という悪循環が発生するのだけどこの日は本当にひどくて、めっちゃくちゃに遅れていたし来た電車にも生半な覚悟では乗れなかった。特に遅れて困る用事もなかったので混んでる電車は普通に見送ってたらいつまでたっても乗れず、三本見送ったあとの四本目に意を決して乗って時計を見てみたらびっくり、一時間以上経っていた。そりゃ冷えるわな。職場についてココアとか飲んでたら業者さんが来る時間になってしまって慌てて打ち合わせに入ったりした。むだにしんどい一日だった。