黄昏通信社跡地処分推進室

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『デューク! 〜JOY TO THE WORLD〜』 作・演出/大橋 秀樹 ケトイシ,2005

Fさんが出ていたので観に行く。結構な馬鹿芝居だったが案外面白かったな、という印象。ただ入り方が非常に悪くて最初の10分は死にそうだった。たとえ馬鹿芝居だとしてもややシリアス目に入るぐらいでちょうどいいんじゃないのかなあ。まあわかんないけど。
キャストを見る限りではあちこちから役者を集めてきたようだが、それにしては中々達者な人が多くて感心する。お母さん(正確な演技)、ミッチ(作りこめているし感情の込め方が上手)、リンダ(色物っぽいけど人をひきつける力がある)、など特に女性に巧い人が多かったのも面白い。Fさんもなんか貫禄めいた安定感があって観ていて安心できた。あの辺は逆境続きの絶対安全ピンで培われた底力なんじゃないかと思う。男性ではウオが小器用な演技でよかった。器用な役者は好き。
ストーリーはあってもなくてもいいんだろうけどある方が好みなのでこれぐらいはやってくれると嬉しい。見え見えの伏線とかも楽しかったです。