黄昏通信社跡地処分推進室

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『ボブとゆかいな仲間たち』 パンチョ近藤 小学館,1996 ISBN:9784091848116

最初に書いておくと、一昨日の「追ってる漫画」はこれではない。為念。
野茂英雄の渡米直前にビッグコミックスピリッツで連載を開始した、メジャーリーグショートギャグ漫画。万年最下位球団「ロサンゼルス・アースクエイクス」の4番打者ボブ・ホフマンとそのチームメイトの繰り広げる活躍を描く。
改めて読み返してみたが、絵が下手なのはおいとくとしても(むしろ味になっている)ギャグがゆるい。曲がりなりにも青年漫画誌ではメジャーな部類の筈のスピリッツでよく1年以上も連載してたな、と思う。
何が面白いかは説明しづらいのだが、ぐだぐだテンションと「メジャーの泡沫球団」という一種のファンタジーが上手く噛み合って独特の空気を作り上げていて、続けて読んでいるとなんとなく巻き込まれる。多分まとめて読む方が面白い。というか毎回面白かった記憶はないし、実際収録作を見ても全部が面白いとは言い難い。単行本に未収録の作品が相当数あることを考えればもっとアヴェレージは低いだろう。伝説的に評価が高くなってるけど、そこまでではないかなと。
個人的に印象に残ってたのは「100 マイルのストレートを」「ど真ん中に」の回で、収録されていて嬉しい。改めて読んだけどやっぱり面白かったっす。