黄昏通信社跡地処分推進室

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たみふる・その2

前回のが微妙に足りてないのでもう少し続き。ついでにもらったコメントへの返答も兼ねて。
薬には必ず副作用がある、というのは前回書いてなかった。まあ、当然の話ではある。だから効用とリスクを天秤にかけなければならない。これも当然の話だ。
タミフルは劇的に利く。これが効用。ウイルスの活動を許し続ける限り感染した人の身体は文字通りの意味でウイルス工場になっているから、抗ウイルス薬は症状を改善すると同時に感染の拡大を防ぐことができる。
一方で、(これが副作用であるとすれば)普通なら熱だけで済んでたところを死ぬ目に遭わせてしまうかも知れない。これがリスク。
で、どちらも今やかなり知られた話にはなっている。もう少し精確なデータを取るべきだと思うが、とにかく患者におおよそ必要な情報を提供できる程度にはなっていると言える。だから、


鳥インフルエンザだのなんだの新種が本当に来たらどっちで死ぬか本人に選ばせればいいやんぐらいの思い。10年前はインフルエンザは寝て治してたんだ、いまさらちょっとのことで代薬がどーのこーのいうのも違和感を感じる。
これはおっしゃる通りだと思う。ただ、上でも書いた通り感染の拡大を喰い止める効果があるのは状況によっては無視できない。
それと、こういう「確率は低いけど起きると深刻」なことはリスクの評価が難しいし、正しく説明しても大抵の患者はそのリスクを過小評価する(「自分に限ってそんなことはない」)だろう。その意味で医者側にしてみるとやや厄介だよなあと。

じゃあ22歳がやられたら25歳以下になるんか、どうなんだその辺、と思ってた。酒や煙草のとりあえずラインとは問題が違うだろうに。
「酒や煙草と違う」というのはおっしゃる通り。ただ、前回も書いた通り子供には使えない薬というのは時々あって、それも何歳以上なら 100% 確実に平気とかいうのは殆ど無い。それでも年齢と作用/副作用比に相関関係があるならどこかで線を引くのは必要なことではある。ちゃんとやったかどうかわからん、というのが問題なのかな。