黄昏通信社跡地処分推進室

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『ふたつのスピカ』 (12) 柳沼行 フラッパーコミックス,2007 ISBN:9784840116879

(1)〜(7) の感想→http://d.hatena.ne.jp/natroun/20050310#p1
(8) の感想→http://d.hatena.ne.jp/natroun/20050608#p2
(11) の感想→http://d.hatena.ne.jp/natroun/20070127#p3
前回停滞気味と書いたけれど、ようやく軸が定まったのか、物語が動き始める巻。残された共に居られる時間が少なくなってくるのと平行して、現実の苦さがアスミたちに次々と突きつけられる。それでもそれぞれに前を向いて歩くみんなに、大きな事件が訪れる。
丁寧に描かれてきたノスタルジア SF もいよいよ終幕が近いみたい。訓練の迫力やはったりが中盤以降弱くなってしまったのは残念だけど、それでもここまで運んできたのだから最後まできっちりと物語を閉じて欲しい。