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NFL 2014 -- Week 2

Pittsburgh Steelers (1-1) @ Baltimore Ravens (1-1)

今週のサーズデイナイトフットボール。えっと、今年から NFL Network の持ち番組になったんだっけ?
ともあれ、いつも熱戦になる同地区のライバル対決。特にここ5試合はすべて3点差以内の決着になっているという、好カードが約束されているマッチアップだ。
試合はスティーラーズが最初のドライブでレッドゾーン目前まで攻め入るも、ファンブルでターンオーバー。返しのレイヴンズのドライブ、レイ・ライスを失った RB 陣は当初ランがなかなか出せないが、それでもレイヴンズはごりごりランをコールする。ゴール前2ヤードから、右サイドへのランブロックのプレイアクションパスで左に走り込んだがら空きのオーウェン・ダニエルズにタッチダウンパスがヒットし、0-7 と先制した。
おたがいフィールドゴールを入れて 6-10 となって迎えた後半、スティーラーズは自陣での守備でふたつ続けて反則を犯す。SS ポラマルと CB ミッチェルのアンネセサリーラフネスだったのだが、正直いずれも、特にミッチェルの方は厳しい判定だと感じた。解説の河口正史氏が「あれが反則だとディフェンスできなくなってしまう」とコメントしていたが、さもありなんと思う。このドライブも最後はダニエルズにタッチダウンパスが通り、6-17 とリードが広がった。
この辺りからスティーラーズは攻撃が続かなくなり、返しのドライブはスリーアンドアウト、その次のドライブは最初のプレイでパスを受けたミラーがファンブル、次のドライブもファーストダウン1回とっただけでパントに終わる。守備はよく粘ってタッチダウンは許さなかったが、フィールドゴールを3本追加されて 6-26 と差は殆ど絶望的になった。そこからのドライブでロスリスバーガーインターセプトを喫して、文字通りの止め。
両チームゲインした距離は大差なかったのだが、レイヴンズはターンオーバー無し、スティーラーズファンブルスト2つでしかもいずれもよくないところで出てしまった。ボール所持時間は 24:52 対 35:08 でファーストダウンも 17 対 25。そこまでひどくやられている印象はなかったのだけどスタッツは正直なものだ。この対戦としては、本当に珍しいほどの大差となった。
最終スコア:PIT 6-26 BAL

  • パンサーズを出されて今季からレイヴンズに来た WR スティーヴ・スミスがかなりの存在感を示していた。もう結構いい歳の筈だけど、まだ充分速いしルートランニングが上手い。フラッコとも手が合っているようで、これはいい補強だったかも。

Detroit Lions (1-1) @ Carolina Panthers (2-0)

Week 1 ではそれぞれ白星スタートの両チーム。パンサーズはキャム・ニュートンがまだ防具はつけているものの肋骨の怪我から復帰し、今季初出場となる。
前半はどちらのチームもディフェンスが頑張り、QB によくプレッシャーをかけて思うようなパスを投げさせない。それでもスタフォードは3回フィールドゴール圏内までボールを運んだが、1回は RB ベルのファンブルロスト、あとの2回は新人 K フリースがフィールドゴールを外して得点ならず。パンサーズも順調とは言い難かったが、こちらはフィールドゴールを2本決めて前半は 0-6 で折り返し。
ライオンズは後半最初のドライブでスタフォードがぽんぽんとパスを決めて、最後は FB コリンズがキークリーをはじき飛ばすド迫力のランでようやく初得点を挙げ、7-6 と逆転する。しかしライオンズの攻撃が機能したのはここまでで、この後はスタフォードのパスが殆ど通らなくなってしまう。逆にパンサーズは 3Q のうちにニュートンが短いパスをつないで最後もタッチダウンパスで締めて逆転すると、4Q には残り5ヤードからニュートン自ら右隅のパイロンめがけて飛びこむ(※届かず)突っ込む気迫も見せ、最後は RB スチュワートが持ちこむとツーポイントコンヴァージョンも成功させて 7-21 とリードを広げた。
ライオンズは最後まで立て直せず、返しのキックオフリターンでファンブルしてとどめの3点を奪われてみたり、残り 3:36 の 4th&20 でパント蹴ってみたりとまったく元気がなく、抵抗もなく負けていった。
どちらもランディフェンスがよく、最後までランが出せない状況下で、パンサーズが短いパスを重ねてじわじわゲインしたのに対し、ライオンズは後半に行くほどパスの成功率が落ちてドライブを続けられなかった。前半のフィールドゴール2本が決まっていればまた違った展開にもなっていただろう。キッカーの仕事はきびしい。
最終スコア:DET 7-24 CAR

New England Patriots (1-1) @ Minnesota Vikings (1-1)

既報ではあるが、ヴァイキングズの RB エイドリアン・ピーターソンが息子に対して暴力をふるったとのことで逮捕された。事実関係は不明で、ピーターソン自身は保釈されているが、ことがことだけにチームはピーターソンをエグゼンプト・リストに入れた。ひとたびこれに入ると、リーグコミッショナーの許可がなければどのチームでもプレイすることができない。ロスターからも外れる。ただし給料は出る。第1回の聴取が早くて 10 月、裁判は行われるとすれば年明け以降、ということらしいので、今季は戻ってこないと考えた方がよさそうだ。情報が限定されていてなんだかわからないというのが正直なところだが、いずれにしても残念なことではある。
さておき、試合はヴァイキングズがオープニングドライブからいい攻撃を見せる。キャセルが TE ルドルフと TE エリソンにパスを散らし、中央をピーターソンの代役であるアシアタがごりごり走る。小気味よくドライブが続いて、最後は右サイドに開いたアシアタへのパス。これがすっぽり通って、サイドライン際を駆け上がったアシアタがそのままタッチダウン。0-7 と幸先のいいスタートになった。
返しのドライブもパントに追い込んで完全に流れをつかんだかに思えたのだが、次のドライブでキャセルがインターセプトを喫してしまう。ディープのジャリアス・ライトを狙ったパスだったが、いささか正直すぎるパスではあったか。ここではボールを奪ったマコーティに 50 ヤード以上走られ、残り1ヤードでなんとかサイドラインに押し出したが、もちろんその後の攻撃であっさり 7-7 の同点になった。ペイトリオッツはこの後もキャセルからもう1本インターセプトを奪うなど3連続で得点を挙げ、17-7 とリードを広げた。
前半終了間際、ヴァイキングズはひさびさにいいドライブを見せ、敵陣深くまで侵攻する。タッチダウンには届かなかったものの、3点返して7点差にして後半を迎えられれば全然悪くない、という状況だったのだが、この 48 ヤードのフィールドゴールチャンドラー・ジョーンズにブロックされてしまい、そのままリターンタッチダウンにされてしまう。17-10 の筈が 24-7 というのはショックも大きく、後半は立ち直れないままキャセルがもう2本インターセプトを重ね、実に 4INT という大荒れのスタッツでゲームを壊してしまった。
まあペイトリオッツに負けること自体は織り込み済みで、AFC 東ならあと3チームに勝てれば全然いいので大丈夫なのだが、しかし負け方はよくなかった。特にフィールドゴールのブロックはよりによってこんなところで出なくてもいいじゃないかと思う。アメフトの神様も厳しいことをする。
ペイトリオッツはブレイディのスタッツは大したことなかったがランがごりごり出てリドリーとヴァリーンで合計141 ヤード。インターセプトフィールドゴールブロックで 14 点取っているので、チーム全体で上手く回った感じ。さすがにそう簡単に開幕から連敗はしない。ベリチック HC はレギュラーシーズン通算 200 勝達成とのこと。
最終スコア:NE 30-7 MIN

New York Jets (1-1) @ Green Bay Packers (1-1)

GAORA の放送は解説者なしの実況のみで(おれの中での通称は「ワンオペ」)、今週は有馬隼人氏が担当した。有馬氏の実況も解説も好きなのだが、両方させるのは流石に気の毒だ。
パッカーズはオープニングドライブの最初のプレイでロジャーズがスナップを取り落としてファンブルロスト、そこからのドライブをタッチダウンにされる最悪のスタート。さらにジェッツはもう2本のドライブをタッチダウンにして 2Q の前半で 21-3 と大量リードする。しかしそこで切れないのがパッカーズ。FG 2本を決めた後のオンサイドキックには失敗するが、ジェッツにとってはいいフィールドポジションからの攻撃をパントに追い込み、そのパントが2ヤード地点まで飛んだにもかかわらず 98 ヤードのドライブを完遂してタッチダウンで折り返し。得点は 21-16 だったが、モメンタムは完全にパッカーズに移っていた。
3Q にパッカーズはロジャーズから WR コブへの1ヤードタッチダウンパスでついに逆転。ツーポイントコンヴァージョンも成功して 21-24 とすると、FG で同点にされた返しのドライブ、最初のプレイでロジャーズが WR ジョーディ・ネルソンへロングパスをヒットし、ネルソンがそのままエンドゾーンまで走り抜いて 24-31 と突き放した。
4Q になるとお互いの守備が頑張って点を許さない。唯一長く続いたドライブでジェッツは敵陣 36 ヤード地点の 4th&4 からスミスがエンドゾーンの WR カーリーへ見事なロングパスを通し同点にした……かに思われたが、なんとジェッツが直前にタイムアウトを取っていてプレイが無効というがっくりの展開。それでもスミスがファーストダウンを更新したのは偉かったがそこまでで、最後はカーリーへのパスがカットされて試合終了。
最終スコア:NYJ 24-31 GB

Kansas City Chiefs (0-2) @ Denver Broncos (2-0)

昨季は week 11 に 9-0 と 9-1 で対戦した両者だが、今年は早くもここで激突することとなった。
先制したのはブロンコスで、最初のドライブをわずか7プレイでタッチダウンにしてしまう。またしてもレシーブは TE ジュリアス・トーマスだった。しかしチーフスも反撃。ブロンコスの続くふたつの攻撃をいずれもスリーアンドアウトに仕留めると、RB ナイル・デイヴィスをランとパスで徹底的に使ってフィールドゴールタッチダウンを挙げて 10-7 と逆転する。ところがその返しのドライブ、マニングが本気出すかとばかりに短いパスを次々に決めて、またしても7プレイ、うちパスは5本投げて5本成功という効率の良さで 10-14 と再逆転した。ブロンコスはさらに前半終了前にロングドライブを決めて、10-21 とリードを広げて折り返し。
後半はチーフスの攻撃からで、チーフスは短いパスを重ねてじりじりじりじり前進する。20 プレイ近く続いた長いドライブは 10:00 を費やして一時は残り4ヤードまで迫るが、最後は反則などで下げられてフィールドゴールを狙うことになり、しかもそれをルーキー K のサントスが右へ外してしまう。最悪でも3点は欲しい場面で、10 分も使って手ぶらで帰る羽目になってしまった。
チーフスはその次のドライブでデイヴィスがタッチダウンを挙げて 17-21 として、ブロンコスの返しのドライブを FG にとどめて 17-24 の7点差に踏みとどまってラストドライブへ。ここもアレックス・スミスがよくパスを通して敵陣に入り、 30 ヤード地点からの攻撃でスミスがサックされてファンブルロストして終わったかに思われたのが何故か判定が覆って*1パスインコンプリートになってドライブが続いたりしたのだが、最後は 4th&Goal のあと2ヤードから WR ボウへのパスが通らず終了。
チーフスは思ったより守備が頑張って、ブロンコスに好き放題まではやらせなかった。しかし最初のドライブで RB ジャマール・チャールズを負傷で失ったのが大きく、ただでさえ決め手を欠く攻撃がさらに迫力を失った。チャールズはいわゆるハイアンクルスプレイン*2で、木曜日には練習に戻っているとのこと。ブロンコスは流石の内容で、点差よりは力の差があった印象。
最終スコア:KC 17-24 DEN

Philadelphia Eagles (2-0) @ Indianapolis Colts (0-2)

両軍の RB が活躍した一戦。コルツは序盤からランを多用してドライブを進め、前半のふたつのタッチダウンにつなげる。イーグルズは前半はタッチダウンなしに抑えられるが、後半今季セインツからやってきたスプロールズが大活躍。ランでは数字上 4att-26yds ながらレシーブ7回で 152 ヤードというすさまじい数字。3Q にコルツのファンブルロストも絡めて追いつくと、4Q には一旦突き放されたがジェンキンズの値千金のインターセプトでビハインドを7点で食い止め、その返しにスプロールズが殆どランアフターキャッチだけで 51 ヤード走ってタッチダウンに結びつけて再び同点に追いついた。
最後はイーグルズがタイムアップと同時にフィールドゴールを決めて逃げ切り勝ち。開幕から2戦連続で後半の 14 点以上のビハインドを逆転して勝っていて、勝負強いと言えばそうなのだけどやや守備には難がある印象。コルツは初戦は離され過ぎ、今回は大量リードを守れず、とちぐはぐな試合が続いている。内容は悪くないので、まず1勝が欲しいところかな。
最終スコア:PHI 30-27 IND

other games:苦戦続くジャイアンツ/ロモ初日/救世主ブライアン・ホイヤー/RG3 の退場/マイアミはマイアミ/シーホークス敗れる/ラムズ初日/やはりカトラーにはマーシャル/他全 10 試合

ARI(2-0) 25-14 NYG(0-2)ジャイアンツ、勝てないねえ。カーディナルズはカーソン・パーマーが「experiencing a nerve problem in his shoulder」ということで試合の2時間前に欠場決定、急きょ投げたバックアップのドリュー・スタントンは 14/29-167yds-0TD-0INT という眠ってるみたいなスタッツ。なのに勝てない。敵陣深くでのターンオーバーが2回、パントリターン時のファンブルロストが1回。ゲインしたヤードでは大幅に上回ったのに得点はその逆。これは厳しい。/カーディナルズは RB エリントンが 15att-91yds とオフェンスを支えた。パーマーが何事もなく戻ってこれれば心配は要らないが(今のところ不明らしい)、長引くようだとスタントンでは荷が重そう。
DAL(1-1) 26-10 TEN(1-1)カウボーイズが快勝。前半タイタンズになにもさせず(ファーストダウン更新が2回だけ)、後半もその点差をきっちり守った。ロモは 19/29-176yds-1TD-0INT といろいろな意味でらしさのないスタッツ。悪くないけど面白くはない。マレーが 29att-167yds とのりにのっているのは好材料だ。タイタンズはロッカーがインターセプト2本喰らってこの有様だが点差ほど内容は悪くない。引きずらなければ問題ない。
NO(0-2) 24-26 CLE(1-1):ブラウンズ、10 年ぶりの本拠地開幕戦勝利。そうだ、やれるぜ、ブラウンズ、救世主ブライアン・ホイヤーがいるかぎり。まあホイヤー自身のスタッツは 24/40-204yds-1TD-0INT とかではっきり言って大したことないんだけど、それでも結果を残すのがすごいところ。最後は 12 点差を逆転されてからのドライブで、自陣4ヤードから 3rd ダウン2回、4th ダウン1回をコンヴァージョンして 85 ヤード進み、再逆転の FG につなげたとのこと。いやあ、この試合は観たかったなあ。/セインツは week 1 に続いて接戦を落として、ちょっと嫌な雰囲気になってきた。
ATL(1-1) 10-24 CIN(2-0):うわ、ベンガルズ、まじで強えーな。A.J.グリーンが怪我で最初のドライブ中に引っ込み戻って来れず、K ヌージェントが前半だけでフィールドゴールを3本も外して、それでもこの楽勝。ディフェンスがライアンにプレッシャーをかけ続け、24/44 に抑え込んだ上にインターセプトを3本ももぎ取った。こういう試合ができていれば中々負けないよな。グリーンは遅くとも week 5 までには戻って来られるとのこと。ファルコンズは先週好い試合をしただけに、ちょっと勿体ないやられ方。
JAX(0-2) 10-41 WAS(1-1):RG3、またしても負傷退場。とはいえランプレイではなく、ポケットから出てサイドラインの方へ逃げながらパス、というシチュエイションで怪我したらしい。だとすればモバイル QB とか関係なく怪我したことになるわけだけど、それはそれとしてグリフィンやっぱり走らせちゃ駄目だみたいな話にはなるのだろうし、そうなれば先週書いた通り前途は明るくない。足首の脱臼で早ければ 11 月には戻れるという話だけど、今季限りで見切られてしまう可能性すらありそうだ。というのも、試合の方は例によってカーク・カズンズがきっちりリリーフして楽勝してて、まあ相手がジャグァーズとはいえまったく不安のない内容だったから。もちろんグリフィンは文字通り社運を賭けて獲得したエースで、少なくとも新人契約が残っているうちは使われるだろうけど。/ジャグァーズは前半残り2分切るまで敵陣にすら入れなかったそうで、うーん、だいぶつらいね。ゲアハートも 7att-8yds と空気。
MIA(1-1) 10-29 BUF(2-0):これで勝った方が AFC 東を面白くしてくれるんじゃないかな、というマッチアップは意外にも(と言っては失礼だが)ビルズの楽勝。ドルフィンズは前週大活躍した RB ノーション・モレノが肘を負傷して早々と退場したのが痛く、前半は完封されて後半にも有効な攻撃ができなかった。ビルズは我がひいき C.J.スピラーが 12att-69yds ながら1本 102 ヤードのキックオフリターンタッチダウンを決めたそうな。ジャクソンも 12att-24yds とかで、合計するとランあんまり出てないんだけど。モレノはおよそ一ヶ月は戦列を離れることになりそうで、ドルフィンズは慌てて今季解雇した RB トーマスと再契約したそうな。
SEA(1-1) 21-30 SD(1-1)チャージャーズファンとしてはシーホークスに勝ったのすごく嬉しいんだけど、じゃあなんで先週アリゾナに負けたんですかねえ……とは率直に思う。リヴァーズが 28/37-284yds-3TD-0INT と素晴らしいスタッツで、チームのボール所持時間が実に 42:15 と対戦相手の倍以上の時間を使った。これは昨季からの完全な勝ちパターンで、どちらかといえば結果なのだけど、でも攻撃の志向としてはやりたいことをできているということになるだろう。シーホークスは珍しく勝負どころでウィルソンがサックを受けたり、ハーヴィンのファンブルがあったりで攻撃回数の少なさ以上に機会を逸した。むしろそれでも 21 点取る辺りが底力だろう。心配するような負け方では全然ない。

  • これハイライト映像見たんだけど、3TD が全部ゲイツで、しかもうち2本はよく投げたしよく捕ったというものだった。まあリヴァーズらしいとも言えるし、ゲイツも未だ衰えずというところか。

STL(1-1) 19-17 TB(0-2):意外と言ってはなんだがラムズが初日。ブラッドフォードの代役のショーン・ヒルの代役のオースティン・デイヴィスが 22/29-235yds-0-0 と意外なほどまともなスタッツで、最後も残り1分を切ってからの逆転勝ちということで、チームを勇気づける勝利になったのではないだろうか。RB ステイシーのランも 19att-71yds といまいち出てなかったみたいだし、よく頑張った、のだと思う。バッカニアーズは2週連続相手のエース QB が負傷という悪運がありながら2連敗。今年も厳しいシーズンになりそうだ。

  • デイヴィスは3年目で、ラムズのプラクティス・スクウォッド上がりとのこと。

HOU(2-0) 30-14 OAK(0-2)テキサンズが昨季に続いて2連勝スタート。まあ、昨季はその後 14 連敗だったので安心するには早いのだけど、ここまで2試合はわりと好い内容。哲人・フィッツパトリックも 14/19-139yds-2TD-0INT と手堅いスタッツで、フォスターも 28att-138yds とラン・パスの両輪がうまく回っているのかなという感じ。レイダーズはファンブルロストが2つにカーのインターセプト2本とボールセキュリティに難が大アリ、27-0 から 4Q にタッチダウン2本返したという内容で点差以上の大敗。RB マクファッデンも 12att-37yds と新人 QB を助けられておらず、まあその、なんだ、カー、くじけるな。

  • ところでチャールズ・ウッドソン、昨季からレイダーズだった。先週「古巣に戻った」って書いて、それ自体は合ってるんだけど、その書き方だと今年戻ったみたいだったというか、おれは今年戻ったと思ってた。

CHI(1-1) 28-20 SF(1-1):サンデーナイトフットボール。前半ベアーズはぼろぼろで、2Q には最大 17 点のリードを許すが、3Q 後半からよみがえり、4Q だけでキャパニックから2本のインターセプトを奪って3本のタッチダウンパスを決めて逆転勝ち。カトラーは 23/34-176yds-4TD-0INT。176 ヤードでタッチダウンを4本決めているのも珍しいが、うち3本がマーシャルというのはいかにもだ。どんだけマーシャル好きなんだという話である。フォーティナイナーズはキャパニックがインターセプト3本投げて自滅。やや勿体ない負け方だが、まあ悲観したものでもない。
(更新終わり)

*1:これはかなり無理があるコールリヴァースだったと思う。スミスの手は確かに前方に動いていたと言えなくもないが、明らかに胸元にボールを抱え込むための動きだった。ルーリングオンザフィールドがファンブルだったのだから尚更ファンブルで通すべきだった。

*2:high ankle sprain、直訳すると「足首上部の捻挫」。