Bye はカウボーイズ(5-1)とパンサーズ(1-5)。カウボーイズは今のうちに一試合でもやりたかっただろうね。パンサーズは一息つけてよかったかな。立て直せるか。
今週は NHK-BS の放送予定が一試合しかなくて、なんだそんなんありかと思ってたらいつの間にか一試合増えていた。先に結果を見てしまった上にヴァイキングズ戦でおまけに負けていた。ぐぬぬぬ。
Chicago Bears (1-6) @ Green Bay Packers (4-2)
サーズデイナイトフットボールはベアーズを絶望の淵に叩き落すような結果になった。
ベアーズ先発 QB はこの日も“オハイオの救世主”ブライアン・ホイヤー。今季のスタッツは結構よく、特にここまでインターセプトが一本もないのはリーグ最長の記録で、成功率も 60% 台後半、タッチダウンが少ないのだけが気になるという感じの数字。一方パッカーズのロジャーズはここまでキャリア最低のパサーレイティング(89.x とか)、チームもロジャーズ政権では最低の平均得点、とやや冴えない数字で、さらにレイシーとスタークスの負傷でスターター RB がいなくなり、チーフスからナイル・デイヴィスを獲得している。シーズン中にトレードで選手を獲得するのは 2010 年シーズン以来だそうで、なかなか厳しいチーム事情ではあった。
前半はパッカーズのペースで、ドライブが長く続くのだがタッチダウンまで行けない。最初のドライブは 14 ヤード地点で FG。次のドライブは1ヤード地点でギャンブル失敗して手ぶらで帰り、次のドライブはパントに終わる。
しかしベアーズもエンドゾーンが遠く、パント、パントの後の3回目のドライブ。自陣1ヤード地点からようやくホイヤーのパスが決まりだしてじりじり前進、ミッドフィールドでの 3rd&6、ここでパスを投じたホイヤーがほぼ同時にヒットを受けて地面に倒されてしまう。この時に左肘を着くように落ちてしまい、左腕を骨折したホイヤーはそのままフィールドを去った。
代わって QB を務めたのがマット・バークリー。3年前にはイーグルズに居たあいつである。まあろくに準備もしていなかっただろうし同情の余地はあるのだがスタッツは 6/15-81yds-0TD-2INT 、ということで試合はまったく作れなかった。
3-6 のロースコアで折り返したこのゲームを、それでもベアーズは後半の頭に逆転してみせる。ロジャーズをフロイドがボールにパンチングを喰らわせながらサックし、エンドゾーンの方に向かって転がって行くボールをフロイドが拾い損ね、さらにエンドゾーン内のボールをフロイドがリカバーした。意外なタッチダウンで 10-6。
しかしそこまでだった。後半ベアーズはほとんどドライブが続かず、一方でパッカーズはロジャーズが後半だけで3本のタッチダウンを決めた。
最終スコア:CHI 10-26 GB
Seattle Seahawks (4-1-1) @ Arizona Cardinals (3-3-1)
サンデーナイトフットボール。
おたがいディフェンスが強いチーム……ではあるのだが、この日はちょっと極端で、全然点が入らないゲームになった。前半は 0-3。得点のチャンスもカーディナルズに3回あっただけで、1回目は FG をブロック、2回目は FG が決まって、3回目は敵陣 25 ヤードにまで攻め込んでいたがサックされてタイムアウトがなくて時間切れ。シーホークスは全部パントで、敵陣にすら入れなかった。
後半もシーホークスはパントばかりでオフェンスはほぼすべて自陣で過ごしていたが、4Q にパントブロックから唯一のチャンスを得る。とはいえドライブは続かず、FG を決めてようよう同点にするにとどまった。カーディナルズは 3Q の敵陣での 4th&1 からのギャンブル失敗が痛かった。
オーヴァータイム、カーディナルズは先攻をとる。ジョンソンの不屈のランと、パーマーが二本ほど上手く決めたミドルレンジのパスで 50 ヤードほど進み、FG を決めて 3-6 とリードする。しかしここからがウィルソンの真骨頂。グレアムを中心にパスをすぱすぱ決めて、あっという間に敵陣深くへ。こちらもタッチダウンには届かず、FG を決めて 6-6 の同点に追いつく。
ここまではまあ、ときどきある展開。
カーディナルズはオーヴァータイム二回目のドライブで、今度こそ敵陣深くに攻め入る。パーマーからフィールド中央の J.J. ネルソンへの短いパスに対し、CB シャーマンが珍しく前に出すぎてタックルを外されてしまい、独走に近いスピードで走られてしまう。やっとアウトオブバウンズに押し出されたのは5ヤード地点で、おそらくシーホークスは負けを覚悟しただろう。
カーディナルズはタッチダウンを取りに行く。1st ダウンではジョンソンが左のオープンに走って、サイドライン際、パイロンを蹴り倒すところまでいったがボールは届いておらずアウトオブバウンズ。1ヤードでの 2nd ダウン、中央へのランでノーゲイン。3rd ダウン、フィールドゴールユニットが入ってきたが時計が止まっていなかったためディレイオブゲームで5ヤード罰退。3rd ダウンのやり直しで、24 ヤードのフィールドゴールアテンプトとなった。
K カタンザーロの言葉を借りれば 1000000 回蹴って 999999 回入るキックだ、という。まあそうだろう。脚一本で飯を喰っている 32 人のひとりなのだから。しかしボールは左にわずかに曲がって、ポールに当たって手前に落ちてしまう。
返しのドライブ、命拾いしたシーホークスが今度は押せ押せで前進する。ウィルソンからジャメイン・カースへの 31 ヤードのパスが通ると、敵陣に入ってから今度はボールドウィンがランアフターキャッチで 27 ヤードゲイン。もう残り時間がなくなり、ランプレイ1回の後 2nd ダウンでハウシュカが 28 ヤードのフィールドゴールを狙う。
ボールは左に大きく逸れていった。
最終スコア:SEA 6-[OT]-6 ARI
Houston Texans (4-3) @ Denver Broncos (5-2)
マンデーナイトは AFC の好調チーム同士の対戦。オズワイラーが今季開幕前にブロンコスからテキサンズに移籍したこともあって、特にブロンコスとしては負けたくない一戦ではあったか。マイル・ハイに集まった観客は、昨年自分たちのチームに5勝2敗をもたらした若きクオーターバックに容赦ないブーイングを浴びせた。
にもかかわらず 1Q はどちらかといえばテキサンズのペースで、そこそこにドライブを進めて、FG を二本決めた。それに対してブロンコスはファーストダウンを奪えなかった。しかし 2Q に入るとこれが逆転する。C.J.アンダーソンのパワフルなラン、シーミアンの短い慎重なパス。テキサンズは相手のドライブが進むようになるにつれてパスディフェンスが消極的になり、短いパスをますます許すようになった。アンダーソンが7ヤードのタッチダウンランを決めて逆転すると、次のドライブではシーミアンがトーマスに4ヤードのタッチダウンパスを決めて、6-14 とブロンコスがリードして折り返した。
後半開始直後、テキサンズはブロンコスの攻撃を三凡に抑えると、ミラーとブルーのランを使って敵陣深くまで攻め入る。タッチダウンが欲しい場面だったがオズワイラーがスナップをファンブル、辛うじて自分でリカバーしたものの、2nd&15 となってしまったのが厳しく、フィールドゴールどまりになってしまう。
このあとテキサンズは2シリーズ連続のファンブルロストを重ねて自滅する。一回目はブルーがタックルを受けてボールを落とし、二回目はオズワイラーがボールを投げかけて止めたところでぽろっとボールがこぼれてしまった。それぞれブロンコスのタッチダウンとフィールドゴールにつなげられ、9-24 と点差を広げられる。
オズワイラーはこのあとドライブを続けられず、4th ダウンでも投げざるを得なくなって案の定決まらず、というのを二回繰り返して残り時間を費やした。スタッツは 22/41-131yds-0TD-0INT と悲惨なもので、ブルーとミラーがそれぞれ 11att-63yds と 11att-61yds と走りまくっていただけにもう少しなんとかならなかったかなという感じはある。
ブロンコスはシーミアンが 14/25-157yds-1TD-0INT とこちらもいまいちだったが、アンダーソンが 107 ヤード、ブッカーが 83 ヤードとこちらはさらにヤードを稼いでゲームを作った。こういう試合でも勝ちに持っていけるのがブロンコスの強さではあるなあと思う。
最終スコア:HOU 9-27 DEN
Minnesota Vikings (5-1) @ Philadelphia Eagles (4-2)
これが追加で放送されていた試合。先におれがスタッツだけ見た感想をつけておこう。
MIN(5-1) 10-21 PHI(4-2):どひー負けたー。これで全勝のチームはなくなりました。いやまあ全勝はどう考えても上ブレ過ぎだったので、負け自体はいいっちゃいいんだけど。試合自体は凡戦だったようで、両チームとも sloppy な出だしで、1Q の3ドライブ目から5シリーズ連続でターンオーバーだったとのこと。ブラッドフォードがインターセプト一本に被サック6、ファンブル4回でうち2回ロストとオフェンスラインがやられっぱなし。あげくに名手シェレルズもパントリターンでファンブル、と悪いところが全部出たような試合で、まあ来週来週、という感じである。イーグルズもウェンツが 16/28-138yds-1TD-2INT とひどいスタッツだったが、相手のひどさに助けられた。
あんまりこれ以上言うべきこともないが、ヴァイキングズのタッチダウンは完全にガービッジタイムで、11 点という点差以上の大敗だった。イーグルズはハフに 98 ヤードのキックオフリターンタッチダウンがあって、こんな展開だったのでその8点(PAT の時にランニング・イントゥ・ザ・キッカーがあってハーフディスタンスになり、1ヤードからのツーポイントを決められた)はすごく大きかった。
シェレルズのファンブルはパントが手前に落ちてシェレルズ本人がピーターしていたのに、バウンドしたボールが目の前に来たのでうっかり取って走り出そうとしてしまい、手につかなくてこぼした、というものだった。オフェンスにまったくいいところがなかったので焦りはあったのだろう。それなりに大きなミスだが、これ無くても負けてただろうなというミスでもあり、責めるものでもあるまい。
最終スコア:MIN 10-21
Other Games
NYG(4-3) 17-10 LA(3-4):ロンドンゲームだったのだがラムズが三連敗。ぐぬぬ。ディフェンスはいいんだけど、オフェンスがなあ。ケイス(・キーナム)がなんと4インターセプトで自滅した。ここまで 10INT はいささか多いし、パッサーレイティングも 77.5 まで下がっている。しかし今のところはフィッシャー HC はゴフに切り替える心算はないようだ。ジャイアンツはあまり多くないチャンスをそれなりにものにして、また貯金生活に戻った。
WAS(4-3) 17-20 DET(4-3):意外に強いライオンズ。残り 1:05 で逆転されたが、そこからスタフォードが 0:49 で再逆転した。最後はアンクワン・ボールディンへの 18 ヤードのパス。これで三連敗のち三連勝して街が光る、ではなくて 4-3 となった。どうもつかみどころのないチームだ。レッドスキンズはカズンズが 4Q にタッチダウン2本決めて逆転したが守りきれず、四連勝でストップ。NFC 東は今のところ全チーム勝ち越しと、まさかのハイレベルな争いになっている。
OAK(5-2) 33-10 JAX(2-4):いやー、レイダーズ、ほんと今年はいいね。まあ相手もソフトな気がしないでもないけど、ともあれ 5-2 はなんと 2001 年以来とのこと。これはまじでプレイオフあるで!! ブロンコスとの対戦が楽しみ。ジャグァーズは凡庸な内容で、いよいよガス・ブラッドリーの首が涼しいとか涼しくないとか。ボートルズもこれ以上は伸びないかなあ……。
CLE(0-7) 17-31 CIN(3-4):初日が出ないクリーヴランド、0-7 は 1999 年シーズンにエクスパンションチームとして加入したその年以来とのこと。そしてコーディ・ケスラーは 2Q 途中にヒットを受けてアウト、とうとうロスター最後の QB、ドラフト外入団のケヴィン・ホーガンがフィールドに立った。28 ヤードのタッチダウンランを決めるなど奮闘したものの、投げては 12/24-100yds-2INT とさすがに家賃が高かった印象。グリフィンでもマカウンでもいいから戻ってきてくれーというところだろう。というか、プライヤーに投げさせた方がまだなんぼかましなのではないか、まじめな話。まったく出口が見えない状況で、下手すると 0-16 がまじであり得る。ベンガルズは A.J.グリーンが8回のキャッチで 169 ヤードとやりたい放題。ドルトンもタッチダウンパス2本決めて気持ちよく勝った。
NO(2-4) 21-27 KC(4-2):チーフス、手堅い勝ち。そこそこ点を取ってがっちり守るのはこのチームの勝ちパターンで、この試合なんてお手本と言っていいんじゃないだろうか。インターセプトなし、ファンブルなし、リターンタッチダウンがひとつ。セインツは真逆で、ブリーズが 367 ヤード投げてタッチダウン3本決めて、でもインターセプトが1本、敵陣レッドゾーンでのファンブルロストが1回。これだとつらい。
IND(3-4) 34-26 TEN(3-4):コルツ、タイタンズには勝ってるイメージあるなあと思ってたけど 10 連勝だそうで、勝ってるどころじゃなかった。ラックもキャリア通算で 8-0 の負け知らずとのこと。この日も逆転勝ちで星を 3-4 で並べた。タイタンズはマリオタがタッチダウン2本、ディマーコ・マレーが 100 ヤード走って、それでも勝てず。ううむ。
BUF(4-3) 25-28 MIA(3-4):イルカ二連勝。ビルズはつまづいたという感じ。
BAL(3-4) 16-24 NYJ(2-5):おれたちのジェッツ、5連敗でストップ。この日はジーノ・スミスが先発したものの 2Q 途中で膝を痛めてひっこみ、フィッツパトリックが後を引きとって 9/14-120yds-1TD-0INT ときわめて微妙なスタッツながらも勝った。まあターンオーバーがないのはよかったかな。レイヴンズはフラッコが2インターセプトを喫し、これで四連敗。ランが全員合計して 12 回で6ヤードと流石にあり得ない数字で、そりゃ負けるわ。
MIN(5-1) 10-21 PHI(4-2):↑上に移動しました。
TB(3-3) 34-17 SF(1-6):いやー、フォーティナイナーズ、厳しいなあ。この日もキャパニックが先発して、1Q にタッチダウン二本で 0-14 とリードしながらそこまで。ディフェンスがやばすぎる。
SD(3-4) 33-[OT]-30 ATL(4-3):よし、よし、死んでないぞ、チャージャーズ。先週ブロンコスをぶっ倒したのはやはり大きかった。今季初めて接戦で勝ったし、まだまだやれる。
NE(6-1) 27-16 PIT(4-3):ロスリスバーガー不在のスティーラーズをペイトリオッツが粉砕。なんだよそれ、といいたいところだがブラウントが 127 ヤード走ってブレイディも 19/26-222yds-2TD-0INT と快調。ようするにちゃんとオフェンスが仕事をして勝ったということではある。スティーラーズもランドリー・ジョーンズが頑張ったが、この展開では勝ち目なし。
(一応更新おわり)