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NFL 2016 -- Week 15

あと三週。ほんと短いなー、フットボールシーズン。

Los Angels Rams (4-10) @ Seattle Seahawks (9-4-1)

サーズデイナイトフットボール
パントを一本ずつ蹴った後のラムズの2本目のドライブ、ガーリーのランがよく出て、ゴフも要所のパスを決めて敵陣7ヤード地点で 3rd&1。ゴフがドロップバック、右へ少し流れてパスコースへ出たクイックが、これが半径3メートルぐらいのどワイドオープン。しかしゴフのボールは明らかなターンボールで、クイックは取ることができない。直後の 4th&1、ギャンブルしてガーリーが左オープンへ。きわどいところでタックルされて押し戻されたが判定はファーストダウン。ところがシーホークスにチャレンジされるとなんと判定が覆る。ファーストダウンがとれていないという判定だったのならわかるが、ファーストダウンの判定が覆ったのはちょっとないなーという感じだった。
そして返しのドライブ、シーホークスは敵陣 13 ヤード地点で 4th&1 をギャンブル。これはウィルソンの浮かせたパスが長すぎ、リースが届かなかったのだが、オグルトゥリーのホールディングでオートマティック 1st ダウン。これも「つかんでたかあ?」と言いたくなるような判定で、この2本のドライブではラムズに判定が厳しすぎた。
さらにラムズは自陣で P ヘッカーがフェイクパントからのパスに失敗し、ほとんどただで FG を献上してしまう。それでも 3-10 で前半を折り返したのだからもったいなかった。
後半はシーホークスタッチダウン二本追加して、ラムズは無得点。ただ、4Q ではギャンブル行かないわけにもいかなくて結果的に敵陣深くまで進んで無得点というドライブもあった。結果的に大差になったが、この試合に関してだけ言えばいい勝負になってもおかしくなかった。それだけに 1Q のいくつかの判定が惜しまれる。
ゴフは 4Q に敵陣レッドゾーンで自らボールを持ってタッチライン際を駆け上がったときにシャーマンに激しくヒットされて、脳震盪の疑い?でそのまま下がってしまった。次週以降どうなるかはちょっとまだわからない。この試合の残りはケイス(・キーナム)が投げた。
シーホークスはこれで地区優勝が決まった。カーディナルズがあの有様で残りがラムズフォーティナイナーズであるからそら勝つわなんだけど。リーグでも一番乗り。


最終スコア:LA 3-24 SEA
タイタンズ チーフス 03:00 12/19(月) 02:45 日テレG+ 12/25(日) 00:00 NHK BS1

Tennessee Titans (8-6) @ Kansas City Chiefs (10-4)

タイタンズが劇的な逆転勝ち。前半は 7-17 で折り返したが、後半はチーフスを無得点に抑え、4Q だけで 12 点をあげて逆転した。蹴っておけば同点のところをツーポイントに行って失敗して1点ビハインドから、最後 53 ヤードのタイムアップ FG 成功、という流れだったので若干マッチポンプではあったが。チーフスは 3Q のエンドゾーンでのインターセプトが痛かった。
タイタンズはこれでテキサンズと星が並んだ。チーフスは勝てばプレイオフ確定だったが、おあずけになった。


最終スコア:TEN 19-17 KC

Detroit Lions (10-4) @ New York Giants (10-4)

成り行き次第では今週地区優勝の可能性もあるライオンズと、地区優勝に望みをつなぐためにはもうほぼ全勝しかないジャイアンツ。
ゲームはジャイアンツが今季苦手としているオープニングドライブで先制。マニングからクルーズへのロングパスが一本通ると、パーキンズのランがよく出て前進し、最後はルーキー WR シェパードが6ヤードのタッチダウンレシーブ。0-7 と先手を取る。
ライオンズは FG を返した後、2Q に入ってからの攻撃でスタフォードがいきなり右奥のテイトへ超ロングパス。テイトはディフェンスを完全に抜いていてがら空きだったがボールが少しだけ短く、取って加速し切る前にロジャーズ-クロマティに追いつかれてしまう。それでも 67 ヤードのゲインで敵陣 11 ヤード地点まで前進して、これは得点は確実……という状況だったが次のプレイで RB ゼナーがまさかのファンブル。このボールがエンドゾーンまで転がっていってタッチバックになってしまい、これは痛いミスになった。このあとジャイアンツが FG を一本決めて、3-10 で折り返す。
後半最初のドライブではライオンズが敵陣 12 ヤードで 1st ダウンを得るも FG どまりで 6-10。そのあとはおたがいよく守ってパントが続く。4Q に入ってジャイアンツ自陣 29 ヤードからの攻撃、ここでマニングが左サイドのベッカムへの絶妙なパスを決めると、次のプレイでは右サイドのシェパードへのスクリーンでロングゲイン。これで一気に敵陣深くに入ると、最後は右サイドのベッカムへスイングパス。ボールは少し短すぎたが、ベッカムは左手を伸ばして片手キャッチすると、そのままサイドラインへ流れながらその左手を今度はエンドゾーンに伸ばしてタッチダウン。これはアクロバチックなタッチダウンだった。
で、2ポゼッション差を詰めにかかった残り2分強でスタフォードがエンドゾーンに投げ込んだパスがインターセプトされて万事急須。ジャイアンツが 6-17 で逃げ切った。
ジャイアンツがよく守った試合で、数少ないチャンスを得点につなげて勝った。ライオンズはチャンスが FG どまりだったりファンブルロストだったりで及ばなかった。


最終スコア:DET 6-17 NYG

New England Patriots (12-2) @ Denver Broncos (8-6)

未見。
ペイトリオッツ、ブレイディのスタッツが 16/32-188yds-0-0 とかなのでブロンコスがよく守ってたには違いないのだが、ブロンコスのオフェンスはそれ以上に抑え込まれてしまったというところか。
ペイトリオッツはこれで地区優勝。ブロンコスドルフィンズに抜かれてワイルドカード圏外へ落ちた。


最終スコア:NE 16-3 DEN

Tampa Bay Buccaneers (8-6) @ Dallas Cowboys (12-2)

未見。
カウボーイズが逆転勝ち。バッカニアーズは 3Q にタッチダウンを二本決めて逆転したが、カウボーイズは 4Q に FG を三本決めて勝ち。ちょっと不思議な展開。


最終スコア:TB 20-26 DAL

Carolina Panthers (6-8) @ Washington Redskins (7-6-1)

マンデーナイト。
先手を取ったパンサーズが、コンスタントに追加点をあげて一度も逆転を許すことなく押し切り勝ち。この日のニュートンはのりのりで、こういう日は往々にして手がつけられない。しかしこれがいつもはできないのがニュートンでもある。
レッドスキンズは悪くなかったがターンオーバー3回は痛かった。特に 3Q にカズンズが自陣深いところでやらかしたファンブルロストはほとんどそのままタッチダウンになってしまったので、この展開では厳しかった。
パンサーズはプレイオフの目が厳密には残っている(=ほぼ目無し)という状況。レッドスキンズはそれよりはましだが、この敗戦でやや厳しくなった。


最終スコア:CAR 26-15 WAS

Other Games

MIA(9-5) 34-13 NYJ(4-10):これは土曜日の試合。カレッジフットボールって終わったんだっけ? ドルフィンズがジェッツの死体をぼこぼこにしました。おわり。……なのだけど、QB は先週報じた通りマット・ムーアで、これが 12/18-236yds-4TD-1INT とピックがなければパーフェクトと言っていいスタッツだったのだ。まあ相手がジェッツ(の死体)ではなんとも、というところではあるか。ともあれドルフィンズワイルドカード争いに喰らいついている。ちなみにジェッツはこの日もペティが先発。4Q に胸にヒットを受けて下がったが、CT はネガティヴとのこと(肋骨、肺)。代わりにフィッツパトリックが投げて 5/10 でインターセプト1本。

  • タネヒルACL の手術が必要かもしれないとのこと。

PHI(5-9) 26-27 BAL(8-6):イーグルズが 4Q に猛然と追い上げるが届かず。レイヴンズは 4Q に 10 点のリードがあってしかも敵陣深くにまで攻め入っていたがインターセプトを喰らって一気に反撃された。最後はツーポイントを決められていれば逆転されていたとのこと。フラッコも 16/30 とかで相変わらず微妙。とはいえ勝ちは勝ち、プレイオフ戦線にはしがみついた。イーグルズの最後のツーポイントはどうなんだろうね。スティーラーズあたりにしてみればやっぱり「ふざけんな」なんだろうか。
CLE(0-14) 13-33 BUF(7-7):あと二敗。この日もグリフィンが投げて、17/28-196yds-0TD-0INT。これ自体はまあまあ。ランはグリフィンとジョンソンとクローウェルで計 21att-107yds。これもまあ結構いい。それでターンオーバーもなかった。なのに 13 点しか取れなくて 33 点取られるっていうのは考えられないぐらい悪い。スタッツに現われないところが上手くいっていないのだろう。ディフェンスもずいぶん力が落ちてしまっている。今年勝てるかについても、来年以降についても、楽観的にはなれない。ビルズはマッコイが 19att-153yds-2TD と大暴れ、最後は E.J.マニュエルが投げる余裕ぶり。
JAX(2-12) 20-21 HOU(8-6):ジャグァーズがスコアだけ見ればあわやの善戦、なのだけど、オフェンスでは 2Q の 13 点だけ、ボートルズのパッシングヤードは 92 ヤードで、あー、という感じ。テキサンズは 2Q 途中までで2本インターセプト放ったところでオズワイラーをさげて3年目のトム・サヴェージで勝負。これがはまって辛うじて逆転勝ち、でなんとそのまま来週のスターターもサヴェジで行くとか。吉と出るか凶と出るか。

  • とうとうガス・ブラッドリーがクビになったとのこと。HC 代行はオフェンスラインコーチのダグ・マローン。

GB(8-6) 30-27 CHI(3-11):いやー、これ、ベアーズ頑張ったっぽいんだけどな。27-10 の 4Q にタッチダウン2本と FG で追いついたが、最後 1:29 できっちり FG 決められて負け、という展開だったらしい。ベアーズの最後の FG も敵陣3ヤード地点で 1st&Goal まで行ってたらしく、タッチダウンまで行っていればというところだが言っても仕方あるまい。バークリーは 30/43-362yds-2TD-3INT とかなり荒れたスタッツ。パッカーズはなんとか勝って 8-6 で、地区2位に上がった。
IND(7-7) 34-6 MIN(7-7)ヴァイキングズ、これにてほぼ終戦か。負け自体も痛いが負け方がひどい。地元で前半 27-0 とはどうしようもない数字だ。あと二連勝してもワイルドカードはかなり厳しくなった。一方でコルツはいい試合をして、なんとか地区優勝争いに踏みとどまった。こちらも自力優勝はないので楽ではないが、二連勝はしてもおかしくないムード。
PIT(9-5) 24-20 CIN(5-8-1)スティーラーズが逆転勝ち。前半 9-20 とリードされたが、後半はベンガルズを無得点に抑えた。FG 六本にタッチダウン一本という内訳だがまあ勝てばよしか。ベンガルズはとうとうプレイオフの目が無くなった。ドルトンのルーキーイヤー以来の連続プレイオフ出場も五年で途切れることになった。
NO(6-8) 48-41 ARI(5-8-1):やべー、これ観てたら超おもしろかっただろうな。両チームとも全クオーターで得点をあげる、高密度の殴り合い。ブリーズも 37/48-389yds-4TD-0INT とか最高のスタッツだったらしい。ともあれこれでカーディナルズはプレイオフの目がなくなった。セインツもたぶんもうほぼないはず。
SF(1-13) 13-41 ATL(9-5)フォーティナイナーズ、ひどいな。どうやったら 1Q の間にオフェンスだけで三本タッチダウンをとられるのか。この日はまたキャパニックに戻したようだがまあそういう問題じゃない感じ。ファルコンズは爪先を傷めているフリオ・ジョーンズを休ませてもこの圧勝。最後はまたショーブ先生出てきちゃったよ。ボーナスステージ扱い。
OAK(11-3) 19-16 SD(5-9):レイダーズが 4Q に逆転勝ち。これで 2002 年以来のプレイオフ進出が確定した! そして地区首位にも立ったので、あと二連勝できれば第一シードか第二シードになれる。スタッツは若干しょっぱかったけど……。チャージャーズも 3Q 途中には一旦逆転してリードを奪ったが、最後は力尽きた。
(たぶん更新おわり)