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NFL 2017 -- Week 12

前週までで全チーム BYE は消化したので、ここからは毎週 16 試合です。

Carolina Panthers (8-3) @ New York Jets (4-7)

感謝祭の週なのでサーズデイナイトがあるようなないような感じなんだけど、この日ジータスで放送したのはまさかの俺たちのジェッツ。なんでこんなカード見せられなきゃならんのだと思ったのだが、ふたを開けてみると意外と面白い試合だった。
パンサーズが FG で先制してジェッツの返しのドライブ、ランがよく出て3人の RB を使い分けながらごりごり進んでレッドゾーンへ。13 ヤード地点の 3rd&1 から、これしかないというプレイアクションでエンドゾーンへ走りこむ TE セファリアン-ジェンキンズへ山なりのパス。完璧なプレイコールだったがまさかのドロップで、FG を蹴って 3-3 となった。
ニュートンタッチダウンラン(PAT 失敗)ともう一本の FG でパンサーズは 12-3 とリードするが、ジェッツもマカウンがアンダーソンへどんぴしゃのロングパスを決めてタッチダウン。CB との一対一を綺麗に抜いて裏を取った素晴らしいランニングで、マカウンもいいタイミングで投げ込んだ。12-10 で折り返す。


後半ジェッツは再びマカウンがアンダーソンへの長いパスを通してタッチダウンを奪い逆転すると、再逆転を許した後に FG を追加して 18-20 とふたたびリードする。
だが 4Q にマカウンがサックされてファンブルし、そのままボールを拾われてリターンタッチダウンされると、次の攻撃はスリーアンドアウトに切られ、蹴ったパントをまたしてもリターンタッチダウンされてしまう。この二分少々で 14 点を失ったのは致命的だった。なんとか一本タッチダウンを返したものの、このあとは追いつくこともできなかった。
ジェッツはディフェンスが頑張ってニュートンを 11/28-168yds-0-0 に抑え、オフェンスではマカウンが 19/36-307yds-3TD-0INT という数字を残した。とにかくリターンタッチダウン二本が痛すぎた。


最終スコア:CAR 35-27 NYJ

Green Bay Packers (5-6) @ Pittsburgh Steelers (9-2)

サンデーナイトフットボール
勝敗といいチーム状態といいスティーラーズが圧倒的に有利と思われた試合だったが、パッカーズが予想をはるかに超える頑張りを見せて面白い試合になった。先行したのはスティーラーズで、ファーストドライブでタッチダウンまでたどり着くが、PAT を外して 0-6。そこからパッカーズが2ドライブ続けてタッチダウンを奪い逆転すると、スティーラーズも 2Q にタッチダウンを返し、ツーポイントを成功させて帳尻を合わせ、14-14 で折り返し。
後半最初のドライブ、パッカーズはハンドリーがアダムズへ 55 ヤードのロングパスを通してタッチダウン。これで 21-14 とするが、次の攻撃では 57 ヤードの FG をクロズビーが決められない。ここは 1st ダウンの時点では 31 ヤード地点(≒49 ヤードの FG アテンプト)にいたのだが2回のサックで8ヤード下げられていて、それでも FG を狙って外し、とプレイコールがちぐはぐだった。ここぞというところで続けてサックを浴びせたスティーラーズディフェンスもほむべきか。スティーラーズはこれで得た自陣 47 ヤード地点からのドライブを、ロスリスバーガーがしっかりタッチダウンまで持って行って同点にした。
4Q にはスティーラーズロスリスバーガーからアントニオ・ブラウンへのタッチダウンパスで 1Q 以来のリードを奪うが、それでもパッカーズは返しのドライブでタッチダウンを返して同点に追いつく。しかし抵抗はそこまで、最後はスティーラーズが自陣 30 ヤード地点から残り 0:17 タイムアウトふたつという厳しい条件で攻撃を始めながら、ぎりぎり 35 ヤード前進してボズウェルが 53 ヤードのタイムアップ FG を決めた。
スティーラーズロスリスバーガーインターセプト2本喰らいながらもさすがの勝負強さで勝ち切った。これで 9-2 となり、プレイオフはおよそ安泰と言えそう。
パッカーズはハンドリーを中心とした攻撃が思いのほかよく、前週完封負けしたチームとは思えぬほど。残念ながら勝てはしなかったが、前途に大きな期待が持てる試合であったと思う。


最終スコア:GB 28-31 PIT

New Orleans Saints (8-3) @ Los Angels Rams (8-3)

NFC 注目の一戦。前週は 7-2 同士のラムズヴァイキングズが対戦して後者が勝ち、今週は敗れて 7-3 となったラムズが 8-2 のセインツと対戦する、という構図だった。ラムズは昨年特に成績がよかったわけでもないのに今年のスケジュール強度がやたら高くて気の毒ではある(ヴァイキングズもセインツも3位当たり)。
さておき、試合はラムズがオープニングドライブからタッチダウンで先制。次のドライブでも FG を決めて 0-10 とリードすると、最後まで追いつかれることなく逃げ切った。ゴフは 28/43-354yds-2TD-1INT となかなかのスタッツだったが、それ以上に前半ディフェンスがブリーズに仕事をさせなかったのが大きい。短いパスばかりを投げさせることができていて、大きなゲインを許さなかった。
それでもカマラが 74 ヤードのタッチダウンランを決めてしまったりするところが今年のセインツの怖いところ……ではあるのだが、この日は効果的なランはその1回ぐらいで、イングラムも 11att-31yds と伸び悩んだ。セインツは8連勝でストップ。パンサーズは勝ったのでまた星が並んだことになる。次週は直接対決だ。


最終スコア:NO 20-26 LAR

Other Games

MIN(9-2) 30-23 DET(6-5)ヴァイキングズ、同地区対決に勝って七連勝。これは流石にプレイオフ見えてきたと言ってもいいのではないか。投げているのは我らがケイス(・キーナム)、この日も 21/30-282yds-2TD-0INT と素晴らしいスタッツ。契約いつまでなんだろうね。ライオンズはスタどんが 20/35-250yds-2TD-1INT、あとファンブルロスト1、といつものやつ。まあランも全く出てないからそっちが原因ではあるのだけど。
LAC(5-6) 28-6 DAL(5-6)チャージャーズようやくエンジンかかってきたー。普通なら遅すぎるのだが今季はチーフスのまさかの大失速のおかげでうっかり追いついちゃいそうである。まだいけるで! LA はラムズが存在感示しちゃってるからチャージャーズも頑張らんとね。この試合はフィリップ・リヴァーズが 27/33-434yds-3TD-0INT と化け物のようなスタッツ。のり始めると手がつけられないというのが数字に表れているが、ここで出さなくてもというところでもある。カウボーイズはスタッツ見るとランがそこそこ出てて、これならプレスコットもう少しやれそうなのに 20/27-179yds-0TD-2INT といまいち。インターセプトが増えてきたのも気になるところで、いずれにしてもプレイオフは厳しいか。
NYG(2-9) 10-20 WAS(5-6)レッドスキンズが快勝……とまでは行かないけど勝ち。ルーキー RB ピーライン*1がぴったり 100 ヤードラッシュ。ジャイアンツはイーライが 13/27-113yds-0TD-1INT とどうしようもないスタッツ。なんで先週勝てたんだ?
TB(4-7) 20-34 ATL(7-4)ファルコンズが同地区対決を制する。勝ってある程度は当たり前、負けたら大変なことになる試合でやりづらくはあったかも知れないけど地力が違うか。バッカニアーズはフィッツパトリックが先発して、27/44 と投げまくったみたい。元気そうでなにより。0TD-0INT は珍しいかも。
CLE(0-11) 16-30 CIN(5-6):ブラウンズは今週も負けました。カイザーは 18/31-268yds-0-0 で悪くはないスタッツ。走ってもクロウウェルが 16att-95yds。実際 4Q に一瞬7点差まで迫る瞬間もあったようで、得点差ほどの負けじゃない。じゃないんだけど、勝てそうな試合でも決してなく。ベンガルズはルーキー RB のミクソンが 23att-114yds と大暴れで、チームとしても少し上向いてきた感があるけど、プレイオフは間にあわないかな。
TEN(7-4) 20-16 IND(3-8)AFC 南の同地区対決はタイタンズが逆転勝ち。もっとも最後敵陣7ヤードまで行ってるので点差よりは余裕のある勝ち方ではあったようだ。マリオタはインターセプト2本喰らっててスタッツはいまいち。ランもディマーコ・マレーは 11att-9yds とかだし、わりとよく勝ったな系のスタッツ。
BUF(6-5) 16-10 KC(6-5):チーフスほんとにどうしちゃったんだろう。ものすごい勢いでシーズンを投げ捨てているビルズに普通に負けている。スタッツ見るとカリーム・ハントが 11att-17yds とほぼ完封されてて、そりゃ負けるわではあるのだけど、それにしても。5-0 のあと 1-5 で、とうとう貯金は1まで減った。
MIA(4-7) 17-35 NE(9-2):結果自体はどうってことないんだけど、ドルフィンズはムーアが最初から最後まで投げてて、どうしたんだと思ったらカトラー前週の試合で脳震盪だったのね。この週は脳震盪プロトコルで休んでたけど、次週は出られるみたい。えーと、ペイトリオッツはブレイディさんがタッチダウンパス4本。珍しくインターセプトも1本あったみたい。これで今季3本目とかかな。
CHI(3-8) 3-31 PHI(10-1):イーグルズの圧勝。ウェンツがタッチダウンパス3本決めて、最後はフォールズが出てくる余裕。フォールズもねえ、こんなポジションに落ち着いちゃって……と思わなくもないけどバックアップとしては結構いいよね。ベアーズはランは完封される、トラビスキーのパスは通らない、で完封を免れるのが精一杯。我慢のシーズンが続く。
SEA(7-4) 24-13 SF(1-10)フォーティナイナーズ、ベザードが怪我して残り 67 秒でガロポロが出てきたらしいんだけど、敵陣 18 ヤード地点だったとは言え自分で走る→パス→パスと3プレイでタッチダウンまで行ったらしくて、やっぱ流石に格が違う。このあとどうするんだろうか。シーホークスはウィルソンがキックオフ直後のプレイでインターセプトを喰らったけどものともせず勝ち。
JAX(7-4) 24-27 ARI(5-6):おっと、ジャグァーズの快進撃に一旦ブレーキ。カーディナルズはパーマーがシーズンアウトということでこの日はブレイン・ギャバートが投げた。ギャバート?と思ったけどおれがチェックしてないだけで先週から投げてるのか。ジャグァーズこれだけ守りが堅いみたいなのにギャバートにやられるってのもよくわからんけどねえ。まあこんな日もあるというところか。
DEN(3-8) 14-21 OAK(5-6):完全に AFC 西で蚊帳の外にされるブロンコス。まさかここまで落ちるとは。戦力の問題ではなさそうなので、きっかけがあれば立ち直れると思うんだけど。この日はパクストン・リンチが先発したが、3Q に負傷して退場、そこからはシーミアンが投げたらしい。レイダーズも会心のゲームとはほど遠いが、相手がこれならという感じ。マショーン・リンチ、26att-67yds とまさに馬車馬のような働き。
HOU(4-7) 17-23 BAL(6-5):この試合がマンデーナイトなんだけど NHK に NO-LAR に差し替えられちゃいました。まあしょうがないね。レイヴンズがスタッツだけ見るとどうやって勝ったかさっぱりわからない勝ち方で勝ち。フラッコなんて 20/32-141yds やぞ。まあサヴェジもインターセプト2本ファンブルロスト1本なので、よりひどかった方が負けという感じか。
(更新終わり)

*1:Perine。これは調べたのであってるはず