第2クオーターに突入。
Week 5 – Detroit Lions(2-1-1), Miami Dolphins(0-4)
ライオンズは初めて土がついたところで一息つけるのは悪くないかも。ドルフィンズは絶賛タンク中なので、いつ BYE が来ても同じだろう。
Los Angeles Rams (3-2) @ Seattle Seahawks (4-1)
NFC 西の同地区対決。ラムズは同地区にはけっこう強く、ゴフとマクヴェイが来る前の弱かった頃にもシーホークスにしばしば土をつけていた。直近八試合では 6-2 らしい。シーホークスは今年は接戦をよくものにして勝ち星を重ねている。
最初の攻撃でシーホークスはブラウンがいきなりファンブルロスト。返しの攻撃で FG を決められ、続く攻撃でも FG で 6-0 となる。返しのドライブ、シーホークスはウィルソンからディスリーへのロングパスで敵陣深くに入ると、次のスナップでウィルソンが左サイドラインの外側に投じたボールをタイラー・ロケットが身体を一杯に伸ばしてキャッチ。こりゃアウトオブバウンズやろと思いきや審判はキャッチの判定で、たしかにスローで見ると両足をぎりぎりいっぱいエンドゾーンの中に残している。うーん NFL。これで 6-7 と逆転した。このあとタッチダウンを一本づつ決めて、13-14 で折り返し。
後半最初のドライブをラムズはタッチダウンまで持っていく。短いパスがランアフターキャッチで伸びて敵陣に入り、トッド・ガーリーの8ヤードのタッチダウンランで 20-14。パントを一本ずつ蹴ったあと、シーホークスは敵陣からの攻撃を6プレイでタッチダウンにしてまた逆転するが、返しのドライブでラムズも即反撃。ブランディン・クックスのエンドアラウンドを足がかりに敵陣に入ると、最後の1ヤードはまたガーリーがねじこんでタッチダウン。ツーポイントに失敗して、26-21 となる。
このあと FG をおたがいに決めて 29-24 からのシーホークスの攻撃、クリス・カーソンのランが面白いように出てゴール前まで進むが、残り5ヤードで 4th&Goal になってしまう。しかしここでウィルソンがきっちりカーソンにパスを決めて 29-30 と逆転した。この時点で残りが 2:20 ぐらい。返しのドライブ、ラムズはゴフが少し不運なインターセプトを食らってしまう。エヴァレットの手の間をすり抜けたボールがトンプソンの手に収まってしまったのだ。とはいえ地面すれすれで取り落とさずにキャッチしたのはほむべきかもしれない。
しかしまだ一分半ある。ラムズはシーホークスの攻撃を狙い通りスリーアンドアウトに切ってとり、タイムアウトを使い切りながらもパントを蹴らせる。PR ジョジョ・ナットソンも自陣6ヤードから決死のリターンを試みるが、横に流れるばかりで1ヤード返すにとどまる。しかしともかくもラムズは最後の攻撃権を得た。これをゴフが冷静に左右にパスを投げ分け、シーホークスのソフトカバーにつけこんで少しずつ前進する。残り 1:00 で自陣 42 ヤードから、ゴフはここぞとばかりに中央のエヴァレットへロングパスを通す。残り 30 ヤード、FG 圏内に入ってきた。パスを二本失敗したあとラムズはまさかのディレイオヴゲームで 35 ヤードまで下げられてしまうが、最後にエヴァレットへ短いパスを投げてアウトオブバウンズに出て 26 ヤード地点まで前進する。K ズアーラインにはどうということのない距離のはずだ。だが、蹴ったボールはほんのわずかに右のポールの右側を通り過ぎていった。
点の取り合いで、終盤も劇的な試合になってめちゃめちゃ面白かった。シーホークスはまたしても接戦を制して 4-1 と大きく勝ち越し。ラムズはまさかの二連敗で 3-2 となったがもちろん悲観することはない。ゴフも前週からはだいぶ立ち直った。しかし地区優勝争いはかなり面白くなってきた。この両チームに加えて、未だ無敗のサンフランシスコ・フォーティナイナーズが控えているのだ。
最終スコア:LAR 29-30 SEA
Tanpa Bay Buccaneers (2-3) @ New Orleans Saints (4-1)
NFC 南の同地区対決。
テディ・ブリッジウォーターがタッチダウンパス4本決めて勝ち。実際毎試合は無理にしろこれぐらいやれる力はあって、だからこそヴァイキングズでもエースを張れていた。セインツはブリーズの離脱は誤算だったがそれでも勝てるのだから相当仕上がっている。ディフェンスもウィンストンにプレッシャーをかけまくっていた(4サック)。今年もいいところまで行きそうだ。
バッカニアーズは、うーん、まあこんなもんか。得点差は7点だけど終了間際にバッカニアーズが7点返しているので、点差よりも内容の差は大きい。
最終スコア:TB 24-31 NO
Baltimore Ravens (3-2) @ Pittsburg Steelers (1-4)
見てません。AFC北の同地区対決。
低迷しているスティーラーズが意地を見せたが、オーヴァータイムで力尽きる。メイソン・ルドルフが 3Q にアール・トーマスから激しいヒットを受け、そのまま地面に倒れてしばらく起き上がって来ず、結局試合には戻れなかった。ドラフト外ルーキーのデヴリン・ホッジズがその後を引き継いで投げ、7/9-68yds-0-0 と悪くない数字を残した。
レイヴンズはラマー・ジャクソンが被サック5、インターセプト三本と苦しんだが、オーヴァータイムではハンフリーがスミス-シュスターからボールをかき出して奪い取り、試合を決めた。
最終スコア:BAL 26-[OT]-23 PIT
Green Bay Packers (4-1) @ Dallas Cowboys (3-2)
好調の両チームの対戦だったが、思ったより一方的な試合になった。前半からパッカーズがタッチダウンを重ねるのに対しプレスコットは 2Q の前半で早くもインターセプトを二本喫してしまう。さらに前半残り 0:45 ではマーハーが 54 ヤードの FG を外し、17-0 で折り返し。
後半もパッカーズはもうふたつタッチダウンをあげてリードを広げる。31-3 となってからようやくカウボーイズは噛み合い始め、返しのドライブで初めてのタッチダウンを返す。次の攻撃でもエリオットがタッチダウンランを決めて差を詰め、返しのパッカーズの攻撃をスリーアンドアウトに仕留めて反撃ムードが高まるが、その次の攻撃の最初のスナップでプレスコットがやや不用意なパスを投じてインターセプトされてしまい反撃ムードがしぼむ。最後は 10 点ビハインドで狙った 33 ヤードの FG をマーハーが右に外して万事急須。
パッカーズはタッチダウンが全部アーロン・ジョーンズのランでちょっと面白い。おかげでロジャーズのスタッツは平凡に見えるが要所のドライブをことごとくタッチダウンに結びつけた。
カウボーイズはプレスコットの乱調が誤算。プレッシャーを受ける場面もあるにはあったが(被サックは3)、しかしインターセプト三本はちょっと多かった。三連勝から二連敗で、そろそろ踏みとどまりたいところ。
最終スコア:GB 34-24 DAL
Indianapolis Colts (3-2) @ Kansas City Chiefs (4-1)
サンデーナイトフットボール。
チーフス、これは意外なところで土がついた。コルツのディフェンスに抑え込まれてしまった。オフェンスもタッチダウンがひとつでは勝ちようがない。マホームズも途中足首を傷めたようでかなり痛そうにする様子もあり、普通に心配。コルツオフェンスもタッチダウンはひとつだったが、後半 FG を四本決めて安全圏まで逃れた。最後はチーフスが FG を一本返して6点差にしてオンサイドを蹴るところまで行ったが、まあ決まらず。
- NFLのオンサイドキック成功率、2017 シーズンは 21% だったそうで、個人的に見知っている数字とだいたい同じかやや高いぐらいの感じだったのが、2018 シーズンは 7% まで落ち込んだらしい。数も多くないので多少の偶然で大きく数値は上下しうるが、ちょっと気になる数字ではある。
最終スコア:IND 19-13 KC
Cleveland Browns (2-3) @ San Francisco 49ers (4-0)
マンデーナイトフットボール。
フォーティナイナーズが無敗を守る。今季初めて見たけど普通に強い。オフェンスはガロポロを中心に堅実で、ランプレイで距離を稼ぐかんじ。ディフェンスはチャブをよく止め(一回ビッグゲインされてたけど)、メイフィールドにはプレッシャをかけまくってまともな仕事をさせなかった。スタッツは 8/22-100yds-0TD-2INT と文字通りぼろぼろ。その中で唯一まともに敵陣深くまで進んだ 2Q のドライブが最後の最後キャラウェイのドロップでインターセプトに終わってしまったのが不運だったが、しかしまあ、あれが取れていても負けだったろうな。
フォーティナイナーズはここまで同地区の対戦がなく(これはかなり珍しいと思う)、今後シーホークスやラムズと二戦ずつ残ってるかと思うとめっちゃ楽しみ。ブラウンズはまた黒星が先行する苦しい星勘定だが、まあこの日のことは忘れて頑張ってほしい。
最終スコア:CLE 3-31 SF
Other Games
JAX(2-3) 27-34 CAR(3-2):パンサーズが終始先行して逃げ切り。ジャグァーズは最初一度 7-7 にしたのを最後に一度も追いつけなかった。ミンシューは 26/44-374yds-2TD-0INT と投げまくったがファンブルロストが3回もあったのが大きかった。パンサーズはマキャフリイが大活躍で、ランで 176 ヤード、レシーヴで 61 ヤード。全オフェンスヤードの半分以上をひとりで稼いだ。
ARI(1-3-1) 26-23 CIN(0-5):未勝利対決はカーディナルズに軍配。カイラー・マレーは嬉しい初勝利。20/32-253yds-0-0 と平凡なパス成績だったがランで 10att-93yds-1TD。ちょっと走りすぎかなという感じはあるが勝ったのでよしか。ベンガルズは残り七分からタッチダウン二本奪って同点に追いついたが、最後は FG 圏までたどり着かれて負け。
ATL(1-4) 32-53 HOU(3-2):なにがあったんだろう。53 点はいかにも多い。後半だけでテキサンズが 5TD/1FG もあげている。今日はウォトスンがいい日だったようだ。ファルコンズも残り 3:22 まで1ポゼッション差だったが最後は突き放された。とにかくディフェンスがだめっぽい。
MIN(3-2) 28-10 NYG(2-3):ヴァイキングズ、先週の悪夢からは立ち直ったか。カズンズが 22/27-306yds、走っても RB 三人で 211 ヤード。逆に言えば 500 ヤードもゲインして 28 点って少ない気もするけどまあこれだけ点差があればいいのかね。ディフェンスも全部で 211 ヤードしか許さず、この日は本当に完勝。とはいえ弱いチームに勝って強いチームに負けてる印象は否めないよなあ。
CHI(3-2) 21-24 OAK(3-2):ロンドンゲーム。レイダーズが前半に 17 点リード→ベアーズが 3Q に 21 点とって逆転→レイダーズが 4Q に再逆転して勝ち。再逆転のドライブ、一旦は自陣で 4th&6 まで行ってパントを蹴ったのだが、ベアーズ側のランニングイントゥザキッカーで 4th&1 となり、ギャンブルに出て成功してドライブがつながった。ベアーズはこの日はチェイス・ダニエルが投げた。
NYJ(0-4) 6-34 PHI(3-2):イーグルズが圧勝。フォークは 15/26 でインターセプト二本と悲惨な数字だがなんといっても被サック9で、さすがにこれは本人だけのせいにもできまい。
BUF(4-1) 14-7 TEN(2-3):やはりビルズ、今年は守りが堅い。これはけっこうすごい勝ち方で、4-1 も立派な数字。案外やるかもしれん。
NE(5-0) 33-7 WAS(0-5):全勝のチームが全敗のチームに勝ちました。レッドスキンズはコルト・マッコイが投げたとのこと。ジェイ・グルーデン HC はこの試合の後クビになった。
DEN(1-4) 20-13 LAC(2-3):ここまで未勝利のブロンコズにやられる。ゴードンはやっぱりホールドアウトの影響があるのか、12att-31yds とさっぱり。リヴァーズもインターセプト二本喰らって、そりゃ負けるわ、という。