準々決勝。
Minnesota Vikings (10-6;NFC #6(North)) @ San Francisco 49ers (13-3; NFC #1(West))
満を持して登場のフォーティナイナーズ、初戦アップセットのヴァイキングズを寄せつけず。ヴァイキングズは前半こそ 10-14 と食らいついたが後半はオフェンスがほとんどなにもできず、カズンズがインターセプトを喫しシェレルズがパントをマフして勝手に沈んでいった。これにて終戦。オフェンスラインがランブロックもパスプロテクションもできず、ランはクックが九回しか走れずわずか 18 ヤード、カズンズは実に被サック6だった。悲惨のひとことで言葉もない。ワイルドカードではクックのランが機能して勝ったが、この試合ではまた元に戻ってしまった。というかほとんど week 16 のパッカーズ戦のビデオを見てるみたいだった。それにインターセプトとパントのマフが足されてたわけだ。
フォーティナイナーズは相対的にはミスが少なく、得意の地上戦で試合を支配した。コールマン、モスタート、ブリーダの三人で 40att-180yds。ガロポロのスタッツは凡庸以下だったが、それを埋め合わせて余りあるランだった。それ以上にディフェンスは状態がよく、次も下手な試合はすまい。
最終スコア:MIN 10-27 SF
Tennessee Titans (9-7;AFC #6(South)) @ Baltimore Ravens (14-2; AFC #1(North))
タイタンズが前週に引き続いてのアップセット。ヘンリーが 30 回 195 ヤード走ってオフェンスで活路を開くと、ディフェンスはラマー・ジャクソンからインターセプト2本とファンブルロスト1回を奪い、さらには 4th&1 を二回も止めてレイヴンズの攻撃の芽を摘んだ。タネヒルも 88 ヤード止まりだったもののレイモンドに 45 ヤードのロングパスを通して存在感を示した。またしても会心の勝利。第6シードがカンファレンスチャンピオンシップに進むのは 2010 シーズンのパッカーズ以来とのこと。
レイヴンズは 12 連勝でストップ。完璧なシーズンで誰にも止められないように見えたのに、9-7 で最終週にようようプレイオフ進出を決めたタイタンズに完膚なきまでやられてしまった。ポストシーズンは恐ろしい。それでもまた来年が楽しみなチーム。
最終スコア:TEN 28-12 BAL
Houston Texans (10-6;AFC #4(South)) @ Kansas City Chiefs (13-3; AFC #2(West))
チーフスが 24-0 から大逆転勝ち。テキサンズはオフェンス、パントブロックリターンタッチダウン、相手 PR のパントのマフからのタッチダウン、と 1Q の間に立て続けに3つタッチダウンを奪い、さらに FG まで追加したものの、返しのドライブでタッチダウンを奪われると、その返しはスリーアンドアウトの上にフェイクパントに失敗。これもタッチダウンを奪われ、その次のキックオフリターンでは今度はタックルされた時にファンブルロストしてまたタッチダウンを奪われてしまう。そしてその次のドライブではマホームズがスクランブル2回で 35 ヤードゲインする活躍でタッチダウンにたどり着き、24-28 と逆転した。テキサンズは残り 0:44 からウォトスンが 51 ヤードの FG をセットアップしたが、フェアベイアンがこれを決められず、24-28 で折り返し。後半もチーフスは止まらず、さらにタッチダウンを3つ続けて追加して七連続ドライブタッチダウンというとんでもない記録を作った。すっかり意気消沈したテキサンズは一本返すのが精一杯だった。
おそらくここまで力の差はなかったのだと思うが、やっぱりこう、24-7 で勝ってるチームがフェイクパントとかしちゃだめだなという印象はある。逆にいうとそれをしっかり止めたチーフスは偉かった。アンディ・リード政権になって以来プレイオフにどうしても弱いイメージのあるチーフスだが、この勝利はモメンタムをもたらしてくれるかもしれない。
最終スコア:HOU 31-51 KC