黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

NFL 2021 -- Week 9

BYE はバッカニアーズ(6-2)、シーホークス(3-5)、ライオンズ(0-8)、ワシントン(2-6)。

New York Jets (2-6) @ Indianapolis Colts (4-5)

サーズデイナイトフットボール
ジェッツにはほんの少しだけ希望が見えていた。先週まさかの逆転勝ちをなしとげたマイク・ホワイト。インターセプト二本喰らったとはいえ初先発で 400 ヤード3タッチダウンというのはリーグ史上初なんだそうである(アメスポらしい記録への言及)。果たしてオープニングドライブはパントだったもののいいパスを決めていたし、先制タッチダウンを喰らってからの二本目のドライブはきっちりタッチダウンを返して同点に追いつき、まじでワンチャンあるかと思わせるパフォーマンスだった。
ああしかし。ホワイトは前腕を負傷してボールが握れなくなり、その後フィールドに戻ることはなく、代わりにジョシュ・ジョンソンが投げた。ジョンソンは 2009 年にタンパベイ・バッカニアーズでキャリアをスタートしたヴェテランで、通算成績はタッチダウンよりインターセプトの方が多い(この試合開始前で 8-14)。それを思うとこの日は頑張ったが、しかしホワイトのようにはいかなかった。
そしてディフェンスもコルツにいいようにやられた。前半四つのポゼッションでは全部タッチダウンを許してしまった。ジョナサン・テイラーに 172 ヤード走られるだけでは飽き足らず、ハインズにも 74 ヤード走られ、ウェンツにも 272 ヤード投げられ、もう何ヤード失ったんだというレベル。
コルツは後半も順調に得点を重ねて最終的には大量 45 点を積み重ねた。ジェッツはガービッジタイムに反撃して若干点差を詰めたが、実質的にはもう少し大きな差で負けていたといってもよかろう。まあ、ジェッツが負けること自体は意外でもないんだけど、ホワイトという希望が垣間見えてすぐに消えていったのは辛かっただろうな。コルツはウェンツの足の怪我もだいぶいいみたいで、ここからプレイオフを狙いたいところ。

最終スコア:NYJ 29-45 IND

Minnesota Vikings (3-5) @ Baltimore Ravens (6-2)

ヴァイキングズファンとしては、もうがっかりである。
前半はまあまあよかった。特に 2Q の途中ぐらいまでは実によかった。FG で先制こそ許したものの、返しのドライブではカズンズがジェファーソンへ 50 ヤードのタッチダウンパスを決めて逆転。次のドライブではダルヴィン・クックが右サイドライン際を駆け上がって 66 ヤードゲインすると、その勢いで一気にタッチダウンまで行く。このあとはパントを二本ずつ蹴りあってから、ラマー・ジャクソンのパスを S バイナムがジャンプ一番インターセプト。この時点で前半残り 1:40 だった。
しかしここからがいけない。1st ダウンでクックのランが1ヤードのロスとなると、その後パスを二本失敗して FG。三点しか取れなかったうえにほとんど時間を使うことなく攻撃権を渡してしまう。そしてこういう時のジャクソンはきっちりタッチダウンまでドライブを進めるのだ。17-10 となって折り返し。

後半のキックオフ、KR ンワングが見事な走りでキックオフリターンタッチダウンを決め、24-10 と再び二本差に広げる。そこからレイヴンズは3ドライブ連続でタッチダウンをあげる。ジャクソンがランをちらつかせながらポケット中央で時間を稼ぐのをヴァイキングズディフェンスは上手く止めることができず、途中三度にわたるギャンブルもことごとく成功された。その間ヴァイキングズはパント二回。というわけで 24-31 とレイヴンズが逆転した。
返しのドライブでヴァイキングズはしぶとさを見せる。3rd&3 からカズンズのロングパス、ターゲットはまさかの C.J.ハム。これが素晴らしいジャンピングキャッチを決めて 27 ヤードゲイン。さらにゴール前に迫っての 4th&9、絶体絶命のところでカズンズは冷静にジェファーソンへパスを決めて生き残る。最後はエンドゾーンのシーレンヘすっとパスを通し、31-31 の同点にした。そして最後のレイヴンズの攻撃もサックで終わらせ、オーヴァータイムに突入した。

モメンタムはヴァイキングズ。先攻のレイヴンズの攻撃を、アンソニー・バーが人間業とは思えないインターセプトで切って取る。手を伸ばしてボールをディフレクトして、跳ね上がったボールを自ら掴んで倒れ込むというスーパープレイでヴァイキングズ陣 38 ヤードからの攻撃を得た。もう 30 ヤードも進めば FG 圏内に入れる。こりゃいただきだろ、という感じだったのだが次の攻撃まさかのスリーアンドアウトである。この勝負弱さ。結局返しのドライブで 72 ヤード行かれ、タッカーの FG が決まってレイヴンズが勝った。

ディフェンスが後半ももう少しレイヴンズオフェンスを止められていれば、というところだが、たとえば前半の最後で時間を余してタッチダウン取られちゃったところとか、試合運びもちょっとまずかったなあというところもあり。
ということで、解散! 

最終スコア:MIN 31-[OT]-34 BAL

Buffalo Bills (5-3) @ Jacksonville Jaguars (2-6)

見てないけど、まさかのアップセット。結果を知ってから見る気はしないが、知らずに見ていれば面白い試合だったかもしれない。両軍タッチダウンはなし。アレンはインターセプトを二本喫して、ファンブルロストもひとつ。それも含めて6点に抑えたのだからジャグァーズのディフェンスを褒めるべきかな。
後半にはジャグァーズの LB ジョシュ・アレンがビルズのジョシュ・アレンをサックするという珍しい場面もあったそうな。同姓同名のサックは NFL でサックの記録を取り始めてからは初めてとのこと。

最終スコア:BUF 6-9 JAX

Green Bay Packers (7-2) @ Kansas City Chiefs (5-4)

ここから下の試合全部風邪引いてて見てません。
ロヂャースが covid-19 で出場できず。というのはまあいいんだけど、どうもワクチン打ってなかったとかで向こうではだいぶ騒ぎになったらしい。それもなんかミスリーディングっぽいことを本人が言ってたらしくて('immunized' と言ってたらしい)、問題になりそうだかなったんだか。接種者と未接種者では行動ルールが違うので、もろもろ違反してた可能性がある、と。
ともあれこの日はジョーダン・ラヴが先発、突然のことで力も出せず 19/36-190yds-1TD/1INT というのはまあ微笑ましいというかこんなもんかな的数字。 わからんのはチーフスも 13 点どまりというところで、がっつりおつきあいしてしまったという感じだろうか。

最終スコア:GB 7-13 KC

Arizona Cardinals (8-1) @ San Francisco 49ers (3-5)

マレー(足首)、ホプキンズ(ハムストリング)、A.J.グリーン(covid-19)と飛車角銀落ちみたいなスタメンで戦ったカーディナルズ、結果から言うと圧勝。どうなっとんの。先発 QB なんてコルト・マッコイだぜえ。もはや何やっても勝てるという状態なんだろうか。わからん。でもすげえ。以上。

最終スコア:ARI 31-17 SF

Tennessee Titans (7-2) @ Los Angeles Rams (7-2)

サンデーナイトフットボール。ごめんこれは見たわ。
タイタンズのディフェンスがスタフォードにプレッシャーをかけまくり仕事をさせずに勝ち。ひとことで言ってしまえばそうなる。タイタンズはヘンリーが中足骨の骨折でアウトになったため、エイドリアン・ピーターソンを連れてきたが、この日は 10att-21yds。もともと一試合の中でも数を使われてコンディションをあげる方だったし、一方で三十六歳という歳でもあるし、多くを望むのは厳しいだろうと思う。この日も他のふたりの RB の方がヤードは稼いでいたので、まあこんな感じで併用していくしかないんじゃないかなと。
ともあれテネシーのパスラッシュは見事だったし、それに対して馬鹿のひとつ覚えでノーバックのドロップバックばかりコールするラムズのオフェンスがわりと理解不能だった。

最終スコア:TEN 28-16 LAR

Chicago Bears (3-6) @ Pittsburg Steelers (5-3)

マンデーナイト。これは見てません。
最後もつれて、ベアーズが逆転 TD 決めて、スティーラーズがさらに逆転 FG 決めて、ベアーズがもう一本 FG 蹴る、ってところまで行ったんだけど決まらず。なにしろ 65 ヤードだったからね。しかしベアーズもいまいち強さがよくわからんなあ。3-6 なんだからまあそんなもんでしょと言われればそれまでなのだが。

最終スコア:CHI 27-29 PIT

Other Games

DEN(5-4) 30-16 DAL(6-2):これはアップセット。カウボーイズここでやられるか。190 ヤード走られてて、そこが敗因かな。
HOU(1-8) 9-17 MIA(2-7)AFC インケツチーム対決。まあここでどっちが勝とうと……と思っていたら、これが。
ATL(4-4) 27-25 NO(5-3):はーこれファルコンズ勝つのか。ええと、セインツは先週のリリーフからそのままシーミアンが先発。どうだろう。
NE(5-4) 24-6 CAR(4-5)ペイトリオッツ、マクジョンでじわっと星を稼いでいて不気味。プレイオフあるかも。
CLE(5-4) 41-16 CIN(5-4)ベンガルズ失速気味か? ブラウンズはどうしても勝ちたいところで勝てた。AFC 北は本当にレベル高い。
LV(5-3) 16-23 NYG(3-6):勝ったジャイアンツのスタッツがぼろぼろなのでこれはレイダーズの自滅だろうと思ったら、案の定カーがインターセプト二本にファンブルロスト一本。レイダーズはグルーデン就任以降シーズン後半の失速がお約束で、果たして今季はどうか。
LAC(5-3) 27-24 PHI(3-6)チャージャーズ、めちゃくちゃひいこら言いながら勝ち。前半に敵陣でのギャンブル失敗が二回あって、どっちかでも成功していればもう少し楽に勝てたかも。といいつつ最後のドライブではギャンブル二回成功したみたいだから、まあ帳尻は合ってるのかも。