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NFL 2019 -- Week 4

今週から BYE があります。
Week 4 – New York Jets(0-3), San Francisco 49ers(3-0)
ジェッツはなんでもいいから一息入れたいところで、この BYE は渡りに船というところ。フォーティナイナーズは三連勝の勢いは切りたくなかっただろう。正反対の BYE WEEK となった。

Philadelphia Eagles (2-2) @ Green Bay Packers (3-1)

8-13。
このサーズデイナイトフットボールの試合前までの、カーソン・ウェンツの通算勝敗だ。想像より悪い。13-8 ぐらいのイメージだった。ゴフ、マホームズはおろかウォトスンやトラビスキーほども勝っていない。この試合も立ち上がりの2回のドライブはパントに終わる。一方開幕から無傷の三連勝のパッカーズは最初のドライブをたった5プレイでタッチダウンにすると、次のドライブでも FG を決め、着実に差を広げてゆく。
ところがその次のキックオフ、KR のサンダーズがビッグプレイを見せる。中央を縫うように駆け上がり 67 ヤードのリターンで一気に敵陣 34 ヤード地点まで進むと、そこからウェンツがタッチダウンまで持っていって 7-10。返しのドライブを FG にとどめると次のドライブもタッチダウン。さらに返しのドライブ、ロジャーズに襲いかかってボールを奪い取るとまたしてもタッチダウン。2Q だけで 21 点をたたきだす。それでもさすがロジャーズ、あと1分もなかったが自陣からパスをつなぎ、アリソンへのロングパスでレッドゾーンに入ると、最後もアリソンへのパスでタッチダウン。21-20 と差を詰めて折り返した。

後半最初のドライブでイーグルズはタッチダウンをあげる。ウェンツがよくパスを決めて最後はジョーダン・ハワードへ通した。ここでツーポイントに行って失敗するのだが、これは普通に蹴ってよかったように思う。8点差はたしかに1ポゼッションなのだが、ツーポイントはだいたい五割しか決まらない。それなりにでかいリードなのだ。一方でここで9点差にしたところでまだまだ時間がある。勝っている方がわざわざ不利な賭けを先にする必要はない。
このあとタッチダウンを一本ずつ取り合って 34-27 となってから、パッカーズは同点をめざすドライブを開始する。ロジャーズのパスと相手の反則で残り1ヤードの 1st&Goal まで進む。しかしここはロジャーズがパスを四本投げて全部失敗し、攻撃権を失う。
返しのドライブ、イーグルズは 50 ヤード進んだがパント。
もう一度同点を目指すパッカーズ、自陣 11 ヤード地点からという苦しいドライブだったが、またしてもロジャーズがパスをどんどん決めてじわじわと進む。残り7ヤードでふたたび 1st&Goal、今度こそというところだったが、2nd ダウンのヴァルデス-スキャントリングへのパスがディフレクトされてインターセプト。あと一本が決められず、イーグルズが逃げ切った。

パッカーズにしてみれば最後たまたま追いつけなかっただけで悲観するものでもない。タッチダウン五本取られたのは多すぎるが、それも含めてこんなこともあるというところだろう。イーグルズはうまくチャンスを活かして要所を締めた。カウボーイズが走る NFC 東を、少しは面白くできるだろうか。

最終スコア:PHI 34-27 GB

Cleveland Browns (2-2) @ Baltimore Ravens (2-2)

AFC 北の同地区対決。いずれも二年目 QB がエースということで注目されたが、おたがいいまいちぴりっとしない内容だった。前半は 10-7 で折り返したものの後半レイブンズはジャクソンがインターセプト2本食らったり自陣でのギャンブルに失敗したりと若干自滅気味に失点した。
ブラウンズは RB チャブが 88 ヤードを含む三本のタッチダウンを決めるなど走りまくってメイフィールドを支えた。同地区のライバルを相手に星を五分に戻せたのだから全く悪くない。

最終スコア:CLE 40-25 BAL

Oakland Raiders (2-2) @ Indianapolis Colts (2-2)

見てません。
レイダーズが前半に3タッチダウンを重ねて逃げ切り勝ち。カーのスタッツは 21/31-189yds とそこそこ程度だったが試合を作った。ブリセットは 24/46-265yds-3-1 と投げまくりで、4Q のインターセプトがらリターンタッチダウンを許してしまいこれが致命傷になった。

最終スコア:OAK 31-24 IND

Minnesota Vikings (2-2) @ Chicago Bears (3-1)

NFC 北の同地区対決。2-1 同士で迎えた直接対戦は今季を占う一戦となるか。
ベアーズは最初のドライブでアクシデント。トラビスキーがスクランブルでポケットを出たときに、ハンターに手をかけられて地面に倒れる。この時左手を地面について左肩を傷めてしまい、この日はそのまま戻ってこなかった。幸いこれを書いている時点では次週のレイダーズ戦に出るの出ないのという話をしているので怪我は大したことがなさそう。
さて、この緊急事態に急遽フィールドに招喚されたのがチェイス・ダニエル@ex-セインツだったが、このドライブでは落ち着いてよくパスを決めタッチダウンまで進んだ。最後はタリク・コーエンへの 10 ヤードのタッチダウンパス。0-7 とベアーズが先制する。パントを一回ずつ蹴り合ってヴァイキングズ二度目のドライブ、審判がやたらベアーズに辛い笛を吹きまくって敵陣に入るが、直後にカズンズが中央のステフォン・ディッグズへ通したパスがファンブルロストとなる。当初はインコンプリートの判定だったがベアーズのチャレンジで覆ったもので、まあ取った瞬間に一歩目がついていると言えば言えるし、それは数えないならインコンプリートになるだろう。ルーリング・オン・ザ・フィールドをくつがえすほどには見えなかったが……。
返しのドライブ、ベアーズはたっぷり時間を使ってゴール前まで攻め込み、結局 FG で終えて前半を折り返した。0-10。前半がドライブ五本で終わってしまったのはかなり少ない。パントが二回あったことを考えれば尚更だ。

後半はヴァイキングズの攻撃からだったが、最初のスナップでカズンズがカリル・マックにサックされてボールをこぼしてしまう。これがファンブルロストになってベアーズは絶好のチャンスを得るが、ここはヴァイキングズディフェンスが一歩も進ませず FG どまり。それでも 0-13 まで差は広がった。
その後もヴァイキングズはパント続き。一度は 4th&5 からディッグズにロングパスを通して敵陣 30 ヤードまで攻め入るも、サックで押し戻されてパントになってしまう。ようやく得点をあげたのは 4Q に入ってからで、ここは自陣8ヤードからという苦しい攻撃だったがカズンズが短いパスをよく通し――まあ時間を費わされて、最後の最後にクックのランをくりだしてタッチダウンをあげた。しかしツーポイントは失敗する。ロングドライブになってしまったので残り時間は 2:58、三分足らずで2ポゼッションを返さなければならない。ダン・ベイリーのオンサイドキックは低い弾道のトップスピンがかかり、ベアーズレシーバーの目の前で大きく跳ねて頭を越す面白いボールになったが、残念ながらそのままアウトオブバウンズへ。それでもヴァイキングズディフェンスはベアーズをスリーアンドアウトに押さえるが、返しの攻撃でわずか5ヤードしか進めずダウンとなった。

カズンズは被サック6、ファンブルロストが1。クックは 14 回ボールを持ってトータル 35 ヤード。パスもランも完封ではきびしい。ラインの力に差がありすぎる。カズンズもやはりこれを打開する力はないということなのだろう。そろそろチーム側も手を打たなければならない事項になりつつあるのかもしれない。
ベアーズは強かった。開幕戦こそ3点どまりだったがそのあと三連勝だ。やはりディフェンスが強いし、ディフェンスが強いチームは崩れない。よしんばダニエルで何試合か行くことになったとしてもさほど心配はいらないのではないだろうか。

最終スコア:MIN 6-16 CHI

Dallas Cowboys (3-1) @ New Orleans Saints (3-1)

サンデーナイトフットボール
これは結構フラストレイションのたまる試合だった。前半はおたがい FG を一本ずつ決めあった後、カウボーイズファンブルスト2回、セインツが FG 2回決めて終わってしまう。
後半最初のドライブでカウボーイズはこの試合唯一のタッチダウンをあげて逆転するが、返しのドライブでセインツは FG を返して 10-12 と再逆転。このドライブは 67 ヤードだったがこの日セインツの最長のドライブだった。でそのまま最後まで両チームとも得点なし。
守備がよかったというよりは、どちらも攻撃がうまくいっていなかったという印象。ブリッジウォーターは被サック5、プレスコットは1。セインツはブリッジウォーターがスターターになってから二連勝。

最終スコア:DAL 10-12 NO

Cincinatti Bengals (0-4) @ Pittsburg Steelers (1-3)

マンデーナイトは AFC 北の同地区対決……だったんだけど、ここまでどっちも 0-3。どちらが初日を出せるかという、いささかレベルの低い勝負となった。
結果から言うとスティーラーズが圧勝。先制点こそ許したものの、その後はベンガルズに追加点を許さず。ディフェンス陣がドルトンを8回もサックし、ほとんど何もさせなかった。オフェンスもタッチダウン3つ決めているので悪くない。メイソン・ルドルフのスタッツは 24/28-229yds-2TD-0INT と、高い成功率とインターセプト無しが光る。

ベンガルズはなにから直していいかもわからないという感じで、今季のうちにどうにかするのは難しそうだ。スティーラーズも厳しそうだがこちらはまだワンチャンスある、かもしれない。

最終スコア:CIN 3-27 PIT

Other Games

TEN(2-2) 24-10 ATL(1-3)タイタンズが序盤から先行して圧勝。ファルコンズは後半わずか3点に抑えられた。タイタンズ、どうもなにが強いのかいまいちよくわからないが、この日はオフェンスもディフェンスもよかったようだ。ファルコンズはランがまったく出ず。
NE(4-0) 16-10 BUF(3-1)AFC 東の同地区対決。これが全勝対決になるとは番組組んだ人も思わなかっただろうなあ。レッドゾーンで途中まで経過追ってたんだけど、1Q にジョッシュ・アレンのインターセプトからペイトリオッツタッチダウンをあげて、返しのドライブでビルズはパントになり、そのパントがブロックされてペイトリオッツのリターンタッチダウンになり、さらにアレンがもう一本インターセプトされて、というところまでしか知らなかったので最終結果を見てけっこうびっくりしてしまった。50 点ぐらい入ってるかと思ってたわ。ビルズはこの試合に限らず今季はディフェンスがよくて、ジェッツに逆転勝ちした試合とかもよく粘ってたっぽいんだよね。アレンは結局インターセプト三本でスタッツとしては本当に悲惨だったんだが、そのうち二本は一か八かのロングパスで、通ったら儲けものみたいな感じだしインターセプトもまあ仕方ないという感じだった。これは戦法としてはありだと思うのだよな。言っちゃ悪いけどアレンが普通に投げててもそうそう勝てないだろうし。
KC(4-0) 34-30 DET(2-1-1):わー、これ見たかったなあ。3Q にファンブルが計5回あったという馬鹿試合。現場にいたら満面の笑みで「金返せ!」とか言ってしまいそうな展開ですね。で、最後の最後残り十何秒とかできっちりマホームズが逆転タッチダウン決めて勝ちという。しかしスタどん意外とやるじゃねーの。今年は NFC 北がかなりの激戦区になりそう。
CAR(2-2) 16-10 HOU(2-2):し、渋い……。パンサーズが 4Q に FG 二本決めて逃げ切り勝ち。カイル・アレン、とりあえず自分の仕事はできている。テキサンズはウォトスンが被サック6。ウォトスンでこれだとオフェンスラインやられっぱなしだったのではないか。オフェンスにむらがあるのもこのあたりかなあ。
LAC(2-2) 30-10 MIA(0-4):はい、チャージャーズ勝ち!! もうね、前半 10-10 とかだったんでどうなるかと思ったけど、後半はぶっちぎった。ドルフィンズはほんとうにひどくて、ここまでの四試合で合計 26-163 なんだそうで、ちょっと言葉もない。「少なくとも 1940 年以降の(連続する四試合での)得失点記録では最悪」とのこと。チャージャーズはマイアミでは八連敗中だったそうで当地でのひさびさの勝利となった。
WAS(0-4) 3-24 NYG(2-2)ジャイアンツが完勝。スターター QB をジョーンズに替えてから二連勝となった。レッドスキンズはついにケイス(・キーナム)を途中で下げてハスキンズを出してきたが、まあいきなり上手くはいかない。とはいえインターセプト3本はかなり悪いか。ジョーンズも2本喰らっているが……。
SEA(3-1) 27-10 ARI(0-3-1)シーホークスが快勝。前半で 20 点をあげて押し切った。カーディナルズは初日が出ない。この日は前半に K ゴンザレスが 40 ヤード台の FG を二本外したのも大きかった。悲観したものでもないが、勝ちはほしいところ。
TB(2-2) 55-40 LAR(3-1):カレッジみたいなハイスコアゲームになったがなんとバッカニアーズの勝ち。そんなことあるんかいなと思ったけど実際ゴフがインターセプト3本食らってファンブルロストも1回あったらしいのでそういうこともあるのだろう。ウィンストンもタッチダウンパス四本とか決めたらしい。
JAX(2-2) 26-24 DEN(1-3):ジャグァーズが逆転勝ち。前半はずっとブロンコスがリードしていたがミンシューが 3Q にタッチダウンパス2本決めて逆転し、その後再度逆転されるももう一度逆転して勝ち。