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NFL 2020 -- Week 11

なんかよくわからんけど、今週から三週間はジータスでサーズデイナイトやらないらしい。といって他の試合やるわけでもなくて週一試合しか放送しないみたい。釈然としねー。
BYE WEEK: フォーティナイナーズ(4-6)、ジャイアンツ(3-7)、ベアーズ(5-5)、ビルズ(7-3)。
5-5 で青ざめているチームもあり、3-7 で意気軒高なチームもあり。

Arizona Cardinals (6-4) @ Seattle Seahawks (7-3)

サーズデイナイトは NFC 西の同地区対決。前回は劇的なオーヴァータイムの決着でカーディナルズが勝っている。
オープニングドライブでシーホークスが先制。ウィルソンが 3rd ダウンを三回更新するしぶといドライブだった。そのあとパントを蹴りあって、カーディナルズが反撃する。ミッドフィールドの好位置からの攻撃をドレイクのタッチダウンランで締め、7-7 の同点。しかしこの返しのドライブでシーホークスタッチダウンをあげ、さらに前半終了間際にも相手のパスインターフィアランスで残り9ヤードまで迫る。ここはフィールドゴールどまりだったが、7-16 で折り返した。
後半最初はカーディナルズのペース。マレーの短いパスがよく決まってタッチダウンを返すと、次の攻撃でもタッチダウンをあげて 21-23 と追い上げる。返しのドライブでシーホークスはパントに終わるが、カーディナルズは自陣 14 ヤードからの攻撃で、プレッシャーを受けたマレーが投げ捨てようとしていきなりインテンショナルグラウンディングを取られてしまう。これで2ヤード地点まで下がったカーディナルズは次のプレイでオフェンスラインがホールディングを冒し、これがエンドゾーン内という判定でセイフティ。これは得点的には2点だったけど、2点差が4点差になるのは小さくなく、さらにキックオフをしなければならないのはかなり辛かった。結局シーホークスフィールドゴールを追加され、かなり時間を費やされてから7点差を追う最後の攻撃。それでも 2:15 とタイムアウトふたつ残っていたのでチャンスはあったが、敵陣まで入ったものの 4th&10 でサックされて終了。
カーディナルズはスイープならず、直対 1-1 で1ゲーム差となった。この地区はあらためてしんどいなあというところ。シーホークスは勢いが落ちかかっていたのでここで勝てたのはよかったんじゃないでしょうか。

最終スコア:ARI 21-28 SEA

Atlanta Falcons (3-7) @ New Orleans Saints (8-2)

見てません。NFC 南の同地区対決。
「蟹が投げるかテイサムが投げるか問題」で注目されたこの試合、ペイトンの選択はテイサム・ヒル。曲がりなりにもドラフト全体一位なのに、蟹……。そして少なくとも結果的にはこの選択は大正解。18/23-233yds-0-0 と及第点以上のパスのスタッツに、10 回キャリーして 51 ヤード2タッチダウンと足でも稼ぎ、ロースコアゲームでの勝利に大いに貢献した。なんなんだよこれ。最後ファンブルロストしたらしいのはご愛嬌というところ。
ファルコンズはライアンが被サック8、19/37 でインターセプト二本という苦しい試合になってしまった。さりとて頼みのガーリーのランも 8att-26yds とほぼ機能せず、いかんともしがたいというところで7敗目。

最終スコア:ATL 9-24 NO

Green Bay Packers (7-3) @ Indianapolis Colts (7-3)

これはコルツ会心の勝利。前半はパッカーズにターンオーバーが二回ありながらもコルツもおつきあいしてしまい同じくターンオーバーふたつ、加えてフィールドゴールも一本外して得点が伸ばせない。2Q 後半でタッチダウンをあげて7点差に迫るも、明らかに得点するのが早すぎて(ここらへんリヴァーズだなーという感じがした、めちゃくちゃうまいパスだったんだけど状況とかみ合っていない)パッカーズに充分な時間を残してしまい、案の定タッチダウン取られて 14 点ビハインドで折り返す羽目になってしまう。
しかしハーフタイムでモメンタムは一変する。コルツはフィールドゴールタッチダウン(ツーポイントコンヴァージョン)、フィールドゴールと決める猛攻で、その間のパッカーズの攻撃を2回ともスリーアンドアウトに抑え、同点に追いつく。さらにキックオフリターンでファンブルがあり、フィールドゴールでとうとう 28-31 と逆転。返しのパッカーズの攻撃はコルツ陣内まで進んだものの、4th&1 からのギャンブルに失敗して無得点に終わる。
この次のコルツの攻撃がけっこうひどくて、とにかく時間を費やしたいという状況だったんだけど、反則が計5回。その間に 4th&4 を更新して敵陣 23 ヤードまで進んだが、そのあとなんだかんだ下がりまくってパントを蹴る羽目になってしまう。それでも残り 1:22 でタイムアウトいっこまで削り、パント自体も6ヤード地点まで飛んだのでどうしようもないというほどではなかった。だがロジャーズにとっては充分すぎた。3rd&10 からヴァルデス-スキャントリングへ 47 ヤードのロングパスを通すと、次々にパスを決めて8ヤード地点まで進む。しかし最後は時間切れで、フィールドゴールを蹴ってオーヴァータイムに突入した。
最後はあっけなかった。先攻のパッカーズ、ロジャーズからのスイングパスを受けたヴァルデス-スキャントリングがタックルを受けてファンブル、これをコルツがリカバーして勝負あり。40 ヤードのフィールドゴールブランケンシップが決めて、試合が終わった。


最終スコア:GB 31-[OT]-34 IND

Dallas Cowboys (3-7) @ Minnesota Vikings (4-6)

あんまり書きたくない、、、。
ヴァイキングズは前半のもたつきが致命傷になった。最初の攻撃でカズンズがサックされてファンブルロスト。カズンズはこれが多いんだよな……。カウボーイズは四試合ぶりにドルトンが復帰していて、ここで得たチャンスをさくっと3プレイでタッチダウンにする。おのれドルトン。ヴァイキングズも返しでタッチダウンをあげ、さらにドルトンからインターセプトを奪い、木綿たんがこっちに来たかと思いきや、それで得た攻撃権はパントで手放してしまい、カウボーイズの返しのドライブでタッチダウンまで持って行かれてなかなか流れが来ない。さらにクックのファンブルロストがあって、16-7 で折り返す。
後半はヴァイキングズのペース。開始から二回の攻撃で続けてタッチダウンを奪うと、その返しにタッチダウンをとられて一旦は逆転されるも、さらに返しの攻撃でカズンズがジェファーソンへの 38 ヤードのタッチダウンパスを決めてまた逆転する。このあとパントを一本ずつ蹴って残り 4:00 からのカウボーイズの攻撃、時間的にもここが最後のドライブになろうというところ。途中 3rd&12 まで追い込むが、ポラードのランで6ヤード進んで 4th&6、これをドルトンが冷静に WR アマリ・クーパーにパスを通してきっちり更新。ここが勝負の分かれ目だった。ドルトンはそのままそのドライブをタッチダウンまで持って行き、またまたしてもカウボーイズが逆転した。最後はまだ 1:37 あったものの、ヴァイキングズはフォーアンドアウトであっさり試合終了。カウボーイズが久々の勝利となった。


最終スコア:DAL 31-28 MIN

Tennessee Titans (7-3) @ Baltimore Ravens (6-4)

AFCワイルドカード争い。実は今年 AFC はけっこう厳しくて、現時点では試合前の 6-3 あたりにボーダーがある。これだと最終成績は 11-5 か 10-6 ということになるが、おそらく実際にはもう少し落ちるだろう。とはいえ最後星が並んだ場合には直対してたらそれで決まっちゃうので、この時点で並ぶ相手にはやはり勝っておきたいところ。
試合はタイタンズが先制したものの、タネヒルインターセプトなどがあって前半のうちにレイヴンズが逆転。後半早々にはリードが 11 点まで広がって一方的になるかに思われたが、そこからタイタンズは unanswered で 14 点を積み重ねて逆転する。レイヴンズは返しのドライブで敵陣 10 ヤードまで進んで、タッチダウンまで行ければほぼサヨナラ勝ちだったが、決めきれずフィールドゴールで同点となりオーヴァータイムへ。で、先攻のレイヴンズはスリーアンドアウトで、後攻のタイタンズが無駄にタッチダウン決めて勝ち。
タイタンズが前半かなりもたついたのを後半帳尻を合わせたという感じ。ヘンリーもたぶん前半だけだと 40 ヤード行くか行かないかぐらいだったのが終わってみれば 133 ヤード(ただしオーヴァータイムで 35 ヤードぐらい稼いでいる)。ディフェンスもぎりぎり踏みとどまった。レイヴンズはジャクソンが昨年ほどのパスを投げられてないのがここへきての失速の原因で、さすがに研究されたかなという感じも。

最終スコア:TEN 30-[OT]-24 BAL

Kansas City Chiefs (9-1) @ Las Vegas Raiders (6-4)

サンデーナイトフットボールAFC 西の同地区対決。チーフス今季ここまで唯一の黒星はレイダーズに地元で喫したもので、ここは絶対負けたくないところ。レイダーズにしてもスイープのチャンスをみすみす逃したくはない。
互いの意地がオフェンスに結実して、オープニングからタッチダウンを二本ずつ取りあって 14-14。このあとレイダーズがフィールドゴールを決めて 14-17 とするが、チーフスも前半終了間際に敵陣深くまで攻め入る。ところがここでマホームズが今季二本目のインターセプト(これも異常な数字だ)を喫し得点できず、レイダーズがリードして折り返す。
後半もタッチダウンの取りあいになり、リードがめまぐるしく入れ替わる。チーフス→レイダーズ→チーフス→レイダーズとタッチダウンを取ったところで残り時間は二分弱。この四本目のタッチダウンでのウィッテンの動きはさすがベテランというもので(レイダーズのユニフォームは未だに似合わないけれど)、それをきっちり見つけて投げ込んだカーも素晴らしかった。
しかしマホームズには二分もあれば充分だった。着実にレシーバーを見つけて前進すると、最後はがら空きの TE ケルシーへ 22 ヤードのタッチダウンパス。なぜケルシーがワイドオープンだったんだ……。さすがにレイダーズがもう一度逆転する時間はなく、これにて試合終了。
つえーなチーフス。というのが率直な感想。まあ、半分ぐらいはマホームズすげーなということになるのだろうが。しかしレイダーズも一歩も引かなかった。もしかするとプレイオフで当たるかもしれず、そうなったら面白いと思う。

最終スコア:KC 35-31 LV

Los Angeles Rams (7-3) @ Tanpa Bay Buccaneers (7-4)

マンデーナイトフットボール
ブレイディの出来の悪さが目立った試合だった。スタッツだけ見ても 26/48-216yds-2TD-2INT とよくないが、特にロングパスがほとんどまったく決まらなくて、インターセプト二本もロングパス、それもどっちもレシーバーからは競れないほど離れたところに投げていて、ちょっとひどかった。ゴフもインターセプト二本で決してよくはなかったんだけど、それでも獲得距離は 376 ヤードだからだいぶ話が違う。それでもフィールドゴール一本差だったので、ブレイディも悪いなりに試合を作っていたし、ディフェンスもよく頑張ったと言えるんだろう。
NFC のプレイオフ争いは AFC ほど厳しくはなく、7-4 になってもバッカニアーズは充分圏内にある。ブレイディはいささか心配な内容だったが、こんな日もあるか。ラムズNFC 西地区のトップタイを守った。勝てたこと自体はよかったかな。

最終スコア:LAR 27-24 TB

Other Games

CIN(2-7-1) 9-20 WAS(3-7):ジョー・バロウ、左の ACL と MCL を両方やってシーズンアウト。ロングパスを投げる時にヒットを受けたらしいんだけど膝の曲がり方がひどく、現地ですら後刻その映像は流されなかったとか。ACL ってそれだけだったらまあまあ予後いいんだけど、周囲と複合したりするとかなり長引く印象あって(ブリッジウォーターとか、アレックススミスとか)、ちょっと厳しいかもなあ。んでワシントンではそのアレックス・スミスが約二年ぶりの先発勝利。これはよかったね。スタッツは凡庸なんだけど。
DET(4-6) 0-20 CAR(4-7):パンサーズが完封勝ち。スタフォードに5サック食らわせたみたいだから守備の勝利か。パンサーズはブリッジウォーターが膝やってるので P.J.ウォーカーが先発。スタッツだけ見る限りでは TD1INT2 であんまりよくない。
NE(4-6) 20-27 HOU(3-7)テキサンズようやくちょっと立ち直ってきたな。遅すぎたけど……。ペイトリオッツニュートンのスタッツは悪くないしターンオーバーもないんだけど、なんだろう。
PIT(10-0) 27-3 JAX(1-9)スティーラーズ 10 連勝、ジャグァーズは9連敗。試合見てないけど QB ルートンのスタッツが悪すぎる。
PHI(3-6-1) 17-22 CLE(7-3):ブラウンズがのらくらと勝ち。ウェンツはピック6ありファンブルありと結構ひどかったらしい。これで NFC 東はイーグルズが半ゲーム差で首位、あとの3チームが全部 3-7 となった。熱い!!
NYJ(0-10) 28-34 LAC(3-7):ジェッツは連敗をキープ。RB フランク・ゴアは「0-16 で終わるわけにはいかない」とか言ってたみたいですけどまだちょっと早すぎるのでは。とはいえ最後のシーズンになるかもしれないことも示唆したらしいので重い言葉ですね。ジェッツの皆様におかれましてはその言葉を噛みしめて頑張っていただきたいものです。チャージャーズはハーバートがまた3タッチダウンパス。勝ててよかった。
MIA(6-4) 13-20 DEN(4-6):タンゴヴァイロア、ブロンコズディフェンスにぼこぼこにされたらしく、6サック受けて途中でベンチへ。