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骨折骨折って言うんじゃねえ――東京スポーツ杯2歳ステークス・予想

このレースは府中3歳ステークスと呼ばれた頃から出世レースとして知られ、それは今でも基本的には変わっていない。ちょっと前に POG Japan でこんな表が出て競馬ブログ界隈で話題になったりしたんだが、


03年 アドマイヤビッグ  武豊 橋田 2戦目 →骨折
02年 ブルーイレヴン   武豊 角居 3戦目 →骨折
01年 アドマイヤマックス 福永 橋田 2戦目 →骨折
00年 タガノテイオー   藤田 松田 3戦目 →骨折(予後不良)
99年 ジョウテンブレーヴ 蛯名 相沢 4戦目
98年 アドマイヤコジーン 南井 橋田 3戦目 →骨折
97年 キングヘイロー   福永 坂口 3戦目
流石にこの程度のサンプル数では言えることは「験が悪い」ぐらいのもん*1じゃないかと思う。それより、やっぱり勝ち馬はなかなかに凄い顔ぶれだ、という方が印象が強い。わずかずつ下降し続けてる気もするんだけど。
レースの傾向としては、平均ペースになりやすく、1分48秒台近辺の決着になることが多い。流石にこのクラスでは「どスロー」はないようだ。とは言えこの距離ではあるからハイペースにもならない。平均ペースで末脚がしっかりしている馬が来る。そうするとある程度実績を信用していいレースだろう、と考えられるが、1戦1勝馬が普通に来るレースでもあり、そこら辺が悩ましい。
脚質はコースとペース傾向からして明らかだが逃げ馬が不利。重賞になってから連対したのはヒマラヤンブルーだけ。あとの脚質はだいたい互角だ。だが、現在の府中の内伸び傾向が、この絶妙な雨でさらに強調される可能性もある。馬場を味方に人気薄が逃げ切る場面も想像できなくはない。

△コパノスイジン
5戦目の芝 2000m で未勝利勝ち上がり。トワイニング産駒だが、距離が伸びて成績がよくなった。1800m も重めの馬場も向いていると思う。そして先行脚質と1枠1番……これはひょっとしたらひょっとするかも(大げさ)。調べるまで全く買う気無かったんですけど。母はブイイオン。野地菊ステークス2着だってさ。
◎メガトンカフェ
ボーンキングの全弟。新馬戦の勝ちっぷりは凄かった。((20)参照)馬場もなんとかするだろうし、内枠も馬場的にはいい筈。この馬が馬混み大丈夫かはわからんのだが。一応軸ということに。
…カネサマンゲツ
きんもくせい特別を逃げ切り勝ち。前回平坦血統とか書いた(同じく(20)参照)けど根拠ねえよな。明らかに恵まれだったので、ここは試金石か。
ペールギュント
デイリー杯圧勝(デイリー杯結果参照)。ここも当然チャンスなんだけど、ムラもありそうで。あんまりあてにできなさそうなタイプなので、人気だと逆に買いたくない、かな。母父 Lyphard なら重馬場は大丈夫と思うが。
…サイボーグ
あ、久々。((11)参照。この時以来の出走になる。)ほんとに出てくるとは思わなかった。この臨戦過程は正直辛すぎる。
ニシノドコマデモ
いちょうステークスの勝ち馬((19)参照)。脚を長く使えるタイプで、このレースには向きそうだ。あんまり内伸び傾向が強過ぎなければそこそこ以上にはやれそう。
スムースバリトン
そのいちょうステークスで2着だった。他に新潟2歳ステークスの3着もある(新潟2歳ステークス結果参照)。こちらは器用さと瞬発力が武器で、重馬場はあんまり向かないかも。やや重止まりで上手くインが取れればってところか。
…ブライティアベスト
1戦1勝。その新馬戦は「ややレベル低かったんちゃう?」と評価した((19)参照)。そこで「流れの速いマイル/中距離戦で見てみたい」とは書いたんだけどここはいかにも家賃が高い。苦しいだろう。どうでもいいけど「家賃が高い」って言わなくなりましたよね。
コスモオースティン
オースの血統が父親すらさっぱり憶えられないおれさま。時々そういうことあるけど、父ちゃんぐらい憶えたいところだ。Fairy KingFairy King。産駒はここまで新馬戦で2勝。この馬はオース×コマンダーインチーフ× Key to Content で、瞬発力がなさそうと評価した((11)参照)。サイボーグと同じ日に勝ち上がって、それ以来の出走ってのも同じ。正直この馬も憶えてない……。買いたい材料はほとんどない。
エアサバス
1戦1勝馬が続く。エアシャカールの全弟。(17)では適当なことしか書いてなくて困ったもんだ。基本的に判断材料が少ない時は人気次第としか言いようがないんだけど、重馬場も得意そうではないし、あんまり買いたくないとは思う。
マイネルハーティー
先々週 1400m の500万下を勝ったばかり((21)参照)。実は函館2歳ステークスに出ていて6着だったが全然憶えておらぬ。駄目だ。距離が鍵になりそうだが、父もこのレースで連対しているしなんとかなりそう。重馬場もなんとか。しかし脚質が難しい。しかも鞍上が木幡。うーん、きついか。
マイネルアドホック
福島→北海道で2連勝のあと札幌2歳ステークスで惨敗((3)(13)札幌2歳ステークス結果参照)。先行力は魅力だし重馬場も上手そうだが、札幌2歳ステークスはひどい負け方だった。今回は先行するだろうし巻き返してきそう。ノーマークにはできない。とかいって泥沼にはまりそうだな(おれが)……。
△ストラスアイラ
あやまらなければ。今日まで牝馬だと思ってた。「牝馬なのに東スポ杯とはチャレンジングだな。でもファンタジーステークスとか京王杯ってキャラじゃないしな。」などと脳内で参戦理由もばっちりフォローしてた。違った。違ったよ。(おやつ番長風)
さておき、いちおう2連勝中。でも2勝目はどろどろ馬場に7頭立ての芙蓉ステークス(16)参照)で、有力馬ムードは皆無。唯一天気だけは味方につけた。パラダイスクリーク×ナトルーンの奇跡の配合。どこまでやれるか。

まとめるとこう。↓
◎メガトンカフェ
マイネルアドホック
ニシノドコマデモ
△コパノスイジン
ペールギュント
エアサバス
△ストラスアイラ
強く買いたい馬はいないんだけど、それなりに買いたい馬は結構ある、みたいなレース。こういう時はボックスなんだろうが、そこまで点数増やしてもねえ、ということで強いて軸に決めたのがメガトンカフェ。例によって馬連しか考えていない。印をまわした馬を相手に6点買う予定。エアサバス相手でも6倍ぐらいはつくのでは。

*1:「験が悪い」ぐらいのもん:もちろん勝負で生きてる人には験って大事なんだと思うけど。