黄昏通信社跡地処分推進室

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三日坊主新馬チェック(33)

タガノヒロインが未勝利を勝ち上がり。言わずと知れたハルウララの半妹、なんだけど驚いたのは父がタバスコキャットだったってこと。あれ、種付け料高いんじゃないの? ヒロインってそんなに評価されてる繁殖牝馬なのか?

オープン

東京01-29-9R(T14) クロッカスステークスパリブレスト(牡・父スペシャルウィーク/母フレイムオブパリ)
ディープサマーが引っ張る速い流れを四番手で追走、直線は離れた外に持ち出して先に抜け出したチアフルワールドをぎりぎり差す。(28) 以来の2戦2勝。ハイペースでもあったが時計がかなり速い。今日の内容を見るとマイル辺りがやっぱりいいのかなあとも思える。次どこに使ってくるにしてもちょっと注目。
京都01-30-9R(D14) バイオレットステークス:ドンクール(牡・父ジェニュイン/母メイショウマキバコ
それほど速くはないペースを中団のインで追走。直線はちょっと狭くなるがこじあけて抜け出す。なかなか強いレースだった。時計は同日の500万下(下参照)とコンマ1秒しか違わないので平凡と言える。しかしこれで (28)(29) に続いて破竹の三連勝。面白くなってきた。面白いと言えば、ダートの短距離は使うレースが少ない所為か、似た条件で500万下を勝ち上がった馬がこのレースに集まっていて中々好メンバーになっていた。中でもコパノフウジン(30) 参照)には期待していたのだが、好位から先に抜け出して差されて2着どまり。もっと早目に仕掛けて早目に抜け出せばよかったんじゃないだろうか。抜け出すとソラを使うようなので難しいところではあるが。ドンクールに戻ると、ちょっとの間使うレースに困りそうだが、芝は向かないだろうしできればダート一本で行って欲しいかな。距離は保つだろうから交流重賞が始まったら渡り歩く感じで。

500万下

東京01-29-7R(D16/filly):スルーレート(牝・父フレンチデピュティ/母スルーオール)
外から二番手につけるが、ペースが遅いと見るやハナを奪う。これが好判断で、かつがっちり折り合えたために、その奪ったスローを守って直線では突き放す完勝だった。時計は平凡。フレンチデピュティ× Seattle Slew × Mr. Prospector なので芝に向いてもおかしくはない。一度は使ってみて欲しい。半兄のグラスミライ(父 Theatrical)は新馬を勝った後18連敗してそのまま引退している。五代母の孫に Conquistador Cielo 。センスだけで得た勝ちという感じで、力量は感じない。上では苦戦するだろう。
東京01-30-6R(D13):[地]ドラゴンシャンハイ(牡・父シャンハイ/母レディカンムリ)
後方の外目。速めのペースだが楽に追走、直線はそのまま外を回ってくると力強く伸びる。最後まで脚色は衰えなかった。とはいえ時計はそこそこ程度。相手もちょっと弱かったかなという印象はある。船橋の馬だがこれで3戦3勝。名前は憶えておいてもよさそうだ。シャンハイ×ミルジョージなので当然ダート、距離は長くても 1800m ってとこ。牝系は遠くシラオキ系だが、近い近親に活躍馬は見られない。
追記:次走にヒヤシンスステークスを予定していたようだが、骨膜不安で回避とのこと。残念。
東京01-30-9R(T18) セントポーリア賞:エイシンサリヴァン(牡・父 El Prado/母 Swimmingly)
どスローのしんがりから二番手を追走。道中動かず、直線大外に出したら本当に前の全馬を軽く交わし去ってしまった。謎。6戦目で、新馬戦((16) 参照)以来の勝利となる。この馬の推定上がりは33秒4で、良馬場でも切れる脚は使えるようだ。El Prado × Nashwan で、若干大振りっぽいレースの方が向いているのかも知れない。この上となると常識的にはきついが、今回みたいに他馬は関係ないレースをしてれば嵌まることはあるかも。
京都01-29-9R(T16) こぶし賞:オリエントチャーム(牝・父サンデーサイレンス/母ニキーヤ)
出遅れて離れたしんがりから。三角過ぎからまくり気味に前に取り付いて行くと、直線でも外に出してひと伸び。他馬とはまるで違うレースをした。時計も中々いい。距離もこのくらいかもっと長い方がよさそうだ。前回((26) 参照)こんなこと――母は輸入で正直よくわからない。――を書いているんだが、ニキーヤの代表産駒はゴールドアリュールなんだが。なんちゅうか、ちっとは調べろ。もっと言えば、これは知ってろ。というわけでゴールドアリュールの全妹だから……え、中距離のダート? ともあれ上でも期待。
京都01-30-6R(D14):リードオフマン(牡・父スペシャルウィーク/母ラビットフット)
速めの流れを中団の後ろのインで見る形。展開は苦しかった筈だが最内をするする伸びてきて簡単に差し切ってしまう。新馬戦も(その時は芝だが)最内を突いて勝っていて((13) 参照)、どうもこういうレースが得意なようだ。6戦目にしてその時以来の2勝目を挙げたことになるが、さてこの次はどこを使ったものか。芝でもダートでもそこそこやるが、いずれにせよオープンでは苦しいだろう。半兄にはシャンパンスノー(父サンデーサイレンス、現役2勝)が居る。
小倉01-30-10R(T18) くすのき賞:コンゴウリキシオー(牡・父 Stravinsky/母 Principium)
ハナに立って絶妙な平均ペース。後続は常に2馬身ほど離していたが、直線に向いてからも差は変わらず逃げ切り。中舘の職人技が光ったレースだった。馬場も好いとはいえ時計はかなり速い。小倉だからと侮らない方がいいかも知れない。なんか和風な名前だけど外国産馬で父は Stravinsky 。ついストラダヴィンスキーを思い出してしまう日本人はおれだけじゃない筈だ。その父は Nureyev × Blushing Groomジュライカップナンソープステークスを勝っているらしい。母の父は Hansel なのでかなり軽い配合。牝系は Cosmah 直系らしい。今日のレースを見ると平坦の 1800m は得意そう。坂のあるコースもこなせそうな気はするんだが。次もちょっと期待。

新馬

東京01-29-5R(D13):トラストラピッド(牡・父マイネルラヴ/母ミントリーフ)
内からハナに立ち、折り合って逃げる。平均より速いペースを外からかぶされて楽ではなかった筈だが、直線では引き離す一方で9馬身差の圧勝。府中はわりと時計が掛かってるのでこれでも速い部類か。母は輸入馬。母父の Caucasus はニジンスキーの直仔らしい。母母父は Buckpasser 。マイルから 1800m ぐらいまでは保つかな? 上でもやれそう。
東京01-30-4R(D14/filly):フレンドリーステラ(牝・父タバスコキャット/母マキーナ)
スタートから内のベルモントセレブと併走し、直線−ゴールに至るまでびっしり競り合う。一旦完全前に出て、差し返されながらなんとかしのいだところでゴール。見た目は面白かったがペースは速くなく時計も遅い。あとの12頭は何をしていたのだと問いたい。母はイギリス産。タバスコキャット× Machiavellian なのだが、鞍上の江田照によると「芝の方がいい」とのこと。そうだとすれば活路もあるかも知れないが、今日の内容では上ではとても通じそうにない。
東京01-30-5R(T18):シャルムーズ(牝・父サンデーサイレンス/母シャルウォーカミーズ)
好スタートからちょっと下げて五番手。折り合ってその位置を守ると、直線追い出されてから内へ入ったり外へよれたりばたばた。やっと伸び始めると先行馬を裁いて一緒に伸びた2着馬をハナ差抑えて勝利。時計も上がりもまあまあ程度。センスの良さで勝ったけどあんまりぐっとくるところがない。母はアイルランド産でばりばりの欧州血統。牝系はちょっと遠いとこにウォーニングやらコマンダーインチーフやら。半兄のパリカバザール(父 Zafonic 、現役)はダートのみで2勝、全兄のティリアンパープルは昨年たった一戦だけして引退している。デビュー戦を芝で飾れたのは素質の証かも知れない。知れないが、まあ上では苦戦するだろう。長い目で見たい。
京都01-29-6R(T16):レジェンダロッサ(牡・父サンデーサイレンス/母ローザネイ
最初中団だったが、スローな流れに向こう流しで掛かってしまい二番手へ。なんとか三角過ぎには折り合って、直線ではちょろっと逃げ馬を交わす。お世辞にもほめられた内容ではない。時計はさておき上がりもやや平凡に見える。しかしまあ、薔薇の一族((24) ローゼンクロイツの項参照)の本家の馬だから侮るわけにもいかないか。ロサードの全弟なので、一応中距離向きとする。次走以降も注目。
京都01-30-1R(D18):スパロウホーク(牡・父フレンチデピュティ/母シグナチュアフラッグ)
ハナに立ってどスローで逃げ切り。ぶっちぎったとは言え周りがだらしないだけだろう。勝ったこと以外は評価できない。強いて言えば折り合いがいいか。フレンチデピュティ× Fappiano × Hoist the Flag だからダートの中距離、芝に向いてもおかしくはない。ジェリやら Stormin Fever やらがかなり近いところに居て、牝系自体はよさげ。上では苦戦すると思うが。
小倉01-29-5R(T12/filly):タイキミント(牝・父エンドスウィープ/母タイキマフィン)
押してハナに立つと、余裕のない感じで逃げて、四角ではもう鞍上の手がかなり動く手応え。直線でヤングエリシオに来られた時には明らかに交わされる勢いだったが、この馬が頑張ったのかヤングエリシオがだらしないのか、もうひと伸びして押し切ってしまった。時計も上がりも平凡、内容も根性以外は平凡。母はタイキシャトルの全妹。芝/ダートの 1600m までだろう。上では苦戦必至。
小倉01-30-4R(T18):ヤマカツピレネー(牡・父バブルガムフェロー/母ラブミィテンダー)
スローの三番手を余裕なく追走。三角過ぎからは追い通しだったが、直線前がばてたところで最後まで止まらずに差し切る。粘り強いレース。ただ時計は全く平凡で、先行馬が弱かったと見るべきか。バブルガムフェロー×ハードツービートで、今日のレースを見る限りでは時計の掛かる芝、それももう少し長い距離がよさそうだ。半姉のラブミースルー(父アジュディケーティング,4勝)は短距離馬だったが、どうやら全く似ていない。上では少なくともすぐには無理だろう。今回こればっかり書いてるな。