黄昏通信社跡地処分推進室

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名前を残した馬たちへ2006 (4)

できるとこまで。土日は休みで、また来週今日の分にちょっと追加します(追加しました:2006-08-06)。全部で8回に収める予定。
第1回→名前を残した馬たちへ2006 (1)
第2回→名前を残した馬たちへ2006 (2)
第3回→名前を残した馬たちへ2006 (3)

シアトルスズカUSA(父 Theatrical/母 サザナミ,1991) 用途変更
シアトリカルの初期の産駒。デビューが遅く、超休み休みながら安定した成績を残した。札幌記念ではスーパープレイの2着に入り、トロットサンダーに先着している(2000m では威張れないが……)。もう少し丈夫ならもっと実績を重ねられただろう。種牡馬としては存在感を示せなかったが、それでも中央でデビュー戦を圧勝したグランドホイッスルを出している。ていうかこの馬、グランド牧場生産だったのね。現役時代のイメージと全くマッチしなかった。←色々と失礼。
ジョリーズヘイローUSA(父 Halo/母 Jolie Jolie,1987) 死亡
ヘイロー系の「なんとかズヘイロー」って名前が本当に苦手。区別がつかぬ。とか言ってるとすげえおっさんっぽいですね。すいません。この馬は一応日本での稼ぎ頭が短距離で活躍したスーパーナカヤマなんだけど、ドンカスターステークスを勝ったアマノブレイブリーを出してみたり、産駒の距離適性もばらばらでますますつかみどころがない印象だった。根強い人気があったようで、毎年相当数種付けしていたらしいが、放牧中の事故で死亡。冥福を祈る。
ゼネラリストGB(父デインヒル/母 Ruthless Rose,1993) 用途変更
デインヒルのスピードをよく受けた快速馬。サッカーボーイが長らく守ってきた芝 2000m の日本レコードをオーストラリアトロフィーという微妙なレースで更新した。伝説の第1回 NHK マイルカップでも超ハイペースを先行して3着に粘っている。かなり高い能力はあったと思うが、日本では中々向くレースを探すのが難しかったかも知れない。種牡馬としても活躍できなかった。デインヒルやっぱり日本にはあんまり合わないんすかねえ。
タイキエルドラドUSA(父 Theatrical/母ロイヤルブライド,1994)
奇しくもシアトリカル産駒がもう一頭。わずか9戦のキャリアながら、5-2-2-0 と一度も馬券から外れることのなかった抜群の素質馬。実働は1年3ヶ月ほどしかなく、こちらも無事ならもっといい成績を残してたと思う。しかしサイレンスススズカ(いっこおまけ)にぶっちぎられたりゴーイングススズカ(こっちもいっこおまけ)に叩き負けたり微妙に負け方が悪い印象もあるかな。種牡馬としては人気がなかったみたいだけど、東京 2500m が得意ってパーソナリティはちと辛かったよね、、。シアトリカルは日本向きの種牡馬だったけど、流石にサイアーラインは残せなさそう。
タイキブリザードUSA(父 Seattle Slew/母ツリーオブノレッジ,1991)
個人的にはタイキと言えばこの馬、かなあ。でも流石にタイキシャトルかな。でかい身体で頭を低くしてどかどか走り、堅実に入着を重ねながらもなかなか大レースに手が届かなかった。半端距離で強いかなと思って見ていたら、3度目に挑んだ6歳時の安田記念でGIを制覇した。他にも両グランプリで2着に一度ずつ入っていたり、勝ち切れないながらも幅広い距離で活躍した。種牡馬としても初年度にヤマノブリザードを出して頑張ったが、後が続かずあっけなく廃用。良血だし、もう少しチャンスを与えてもよかったと思うんだけどね。現在は日高ケンタッキーファームに居るそうです。
ダイタクアスリート(父トニービン/母ストームサンデー,1997) 用途変更
ううむ、憶えていない。マックロウが勝った京都記念で6着に入った馬。本格化しかけたところでキャリアは終わっている。未知の魅力はあっても流石に辛かったか。わずかな産駒の最初の世代が今年2歳になる。
デヒアUSA(父 Deputy Minister/母 Sister Dot,1991) 輸出:オーストラリア
デピュティミニスター系の外国産馬が日本で結構活躍してた頃輸入された。輸入前の産駒トーヨーデヘアが活躍したこともあって期待されたが、今に至るまでトーヨーデヘアが賞金頭だったりする。まあそれでもケイアイガードを出したし、リーディングサイアーでもそこそこ上位に来てるので悪くはない。オーストラリアとの間でシャトル供用されていたが、このたびストラヴィンスキーとの交換トレードでアメリカ合州国へ輸出されることになった。正直ぴんと来ないトレードではあるのだけど、少なくとも明らかに損という気もしないので、ならばやってみても面白いのかなと思う。新天地での健闘を祈りたい。
トロットスターUSA(父ダミスター/母カルメンシータ,1996) 輸出:韓国
ダミスターの初年度産駒。ダミスターは確かセルティックスウィングが仏ダービーを勝つちょっと前ぐらいに輸入が決まり、「欧州で活躍馬を出したミスプロ系を輸入するってのもどうもぴんと来ないよなあ」程度に思っていたのだが、初年度からこの馬を出した。この馬は4歳時に本格化して一気に短距離王者となったものの、その後がさっぱりで種牡馬入りしてからも相手を集められなかった。とはいえまだ産駒もデビューしておらず、あまりに辛い見切られ方だ。韓国で活躍馬を出せるといいな、と思う。わずかな産駒は来年デビューする年齢になる。