黄昏通信社跡地処分推進室

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ボルト脱落、あるいはあまりにも見事な胴体着陸

前輪が出なかった原因として「ボルトが脱落していて、そのボルトを保護する金具(ブッシング、っていうんすかね、おれらあの手のもんは全部「スペーサ」で片付けてましたけど)がずれていたために引っかかった」てとこまではわかった。らしい。
じゃあ同型機のボルト全部調べろよ、ととりあえず思うのだけどやったんだろうか。当該機についてはブッシングまで入ってたのにボルト入れ忘れたとは考えづらいから、多分入っていたのだろうと思う。それに、もしボルトが初めからなければおそらくもっと早くこの事故は起きていただろう。
入ってたのだとすれば突然へし折れでもしない限りある日突然抜けるものではないのだから、もし設計/構造的に緩んでしまう理由があるのなら同型機を調べれば必ず緩みかかってる奴が見つかるはずだ。逆に他のどれにも異常が見つからなければ、たまたま当該機のボルトかナットが不良で折れた/抜けた、あるいは締めが甘くて抜けた、信じがたいけど最初から入れ忘れた、などの比較的個別の問題に帰着する可能性が高く、そうなるとちょっと原因を一意に特定することは難しい。ボルト自体は離着陸時に脱落しただろうから空港に落ちているかも知れないけど、今から見つかることはあり得まい。
構造的な欠陥があるのならともかく、そうでないのなら確率の問題に帰着して、つまり安全性とコストのトレードオフと言うお決まりの話になる。どこまでならコストを下げることが許されるのか、あるいはもう許されない状況に来ているのか。
とか言ってる間にもまた同じ会社の系列機で車輪出なかったなんて事故が発生したんで、根本的に信頼性低いのかも。そういって簡単に代替機も見つからないだろうし、中々頭の痛い状況ではあろうなあ。
あとは利用する側になったときどこまでリスクを覚悟するのか、かな。