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ぱにくるふぁんたじ〜の思い出。

アンサーアンサーの押し合い爆破クイズが結構好きだ。易問も多いしまぐれでも当たる択一、やたら短いタイムゲージ、その中でも少しでも早く押した方が有利。QMA にはない感覚だが(強いて言えば QMA4 の全国大会がそれに近い)、それ以前にもどこかで味わったことのある気がしていた。数日して突如思い当たった。『ぱにくるふぁんたじ〜』(NMK,1993)だった。
当時アーケードでクイズゲームは色々出ていたけど、多くのタイトルはクイズ以外の部分で差別化を図ろうと必死だった。入力デバイスが4つボタンに限られていたこともあって、クイズ自体は「四択で時間以内に答えればよくてノルマ数を正解すればステージクリア」、という枠にとどまっていたものが多かった。 *1
ぱにくるふぁんたじーも、大枠ではそこをはみ出してはいなかった。一本道を進んで行き、出会った相手とクイズ勝負。ノルマをこなせばその先へ。
しかしこのゲームにはひとひねりあった。まず、簡単な問題が多いこと。序盤はどんどん正解できて、アイテムがどんどん手に入った。たしか8つまでアイテムを持てたと思う。「ライフ +3」なんてのがごろごろ出るので、実質的なライフは相当増やすことができた。
もうひとつは、進めば進むほどタイムゲージの減りが速くなること。最終的には2秒ぐらいで時間切れになるんじゃないだろうか。簡単な問題は多いが即答が要求され、正答してもしなくても矢継ぎ早に次の問題が出題される。一喜一憂する暇もなく、ひたすら押して押して押しまくる。そのテンポに妙な高揚感というかトリップめいた感覚があった。
全体では前半に作ったライフの貯金を後半でもの凄い勢いで食い潰すことになる。おそらくそういうバランスで作ったのだと思う。他のゲームには見られない展開だったし、慣れないうちからでも問題が簡単なのでそこそこ遊べて、進めるようになるとまた違う熱さをもたらしてくれる。なかなか考えられたシステムだった。ある程度以上やり込まなかった人には、殆ど伝わってなかったと思うけど。
残念だったのは、しょうもない誤答選択肢の問題が多かったこと。それこそ「ぱねくるふぁんたじ〜」みたいな。それはクイズではないと言いたい。とはいえ、遊んでる時はそれすらも面白くなってしまう、みたいなところはあって、そこがこのゲームの真骨頂ではあったのだろう。
結構頑張ったのだが、最終的にクリアには至らなかった。ナルシスという名のナルシストキャラの(そのままだな)魔法使いが出てきて、たしかそいつの夢の中に閉じ込められてしまって、延々と夢の中を進んで夢から抜け出すぐらいまで1コインで進んだのだが、もはや矢尽き刀折れ、という感じだった。あの後どうなるんだったんだろうか。

*1:クイズ自体は〜枠にとどまっていたものが多かった:とか書いてみたが、ごめんほんとはよく知らない。格闘クイズとかあったのは憶えてるけどあれは形式とは違うよね。あとどっちがマクドナルドでどっちがケンタッキーだったか憶えてる人はコメント欄辺りで教えてください。