黄昏通信社跡地処分推進室

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諸事情により有休。

長めの散歩をしている時に、小さな公園の側を通りがかった。小学生の頃友人に連れて来られたことのある公園だった。幹線道路に沿った細長い形の公園で、面積はさほどではないが水が流れている。川ではなく切った岸も底も石とコンクリートで固められたごく浅い(おそらくは循環式の)水路で、30m ほどの長さがある。ふたりで結構長い距離自転車を飛ばしてきて、水遊びをした思い出がある。
天気がいい午前中だった。暖かく心地よい季節だった。他に遊んでいる子は居らず、おれたちは公園を独占することができた。自転車を停め、靴と靴下を脱ぎ、水路を駆け回った。水路の給水口は塔のようなオブジェで、上部は金属でできていた。青い空を背景に金属のオブジェは陽光を受けて眩しく輝いた。こんなに楽しいのにまだ一日は半分以上残っている!

とまあ、この記憶は半分以上が捏造だと思うんだけど、遊びに来たことがあるのは確かで、とても楽しかったのも多分本当だと思う。そういう思い出の場所に思いがけず出遭うというのは中々嬉しい体験だった。この日も水路では子供たちが遊んでいた。おれが昔来たときより、もっともっと小さな子供たちが遊んでいた。いつかあの子たちにも、こんな風に思い返す日が来るのだろうか。