黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

新宿ミカドがとうとう 10-18 で閉店となるらしい。色々あったが、ついにビルが取り壊されることになるのだろうか。思い出は途切れ途切れに残っている。最初に入った時は「ファンファクトリー」という店名だった筈だ。多分中学生の頃だから、もう 20 年以上前になるだろうか。新宿駅からは微妙に離れていて、なんとなくアウェー感があったものだ。
で、あんまり行ってなかったんだけど、高校出たぐらいから全く行かない時期が年単位であって(大学生〜バイト時代)、おそらくその間にセガのゲーセンになって店名も「ハイテクランドミカド」になった。日記を見ると、2002 年頃からはずっとぽつぽつ以上の頻度で通っていたようだ。レトロゲームがわんさか置いてあって、妙に暗くて、居心地のいい店。
2005 年の前半にセガはこのロケを手放した。どうなることかと思っていたら、ほぼ居抜きで「ミカド」というゲームセンターになっていた。当初は客もまばらで、半端に古いゲームが並んでいて、正直ここはもう駄目かなという気がした。ところが、少し経つと上の方の階の対戦格闘とかが盛り上がり始めて、ちょっと前のゲーセンみたいな活気を呈するようになっていた。なんとなく古いゲームが並んでいた他のフロアにも、所謂「レトロゲーム」が置かれるようになっていて、固定客をがっちりつかんでいた。
おそらく、こういう一昔前のようなゲームセンターに対する需要というのが一定レベルで残っていて、上手くスロットに収まることができればそれなりに商売になるのだろう。もちろん基本的にはニッチなスロットで、運営する側にもある程度以上の知識や熱意が要求されるのだろうけど、それでも存在は可能だと示しているのは大きい。
個人的にもこういうゲームセンターは在って欲しいと思う。幸いにして、高田馬場ミカドもかなりがっちり根を下ろした印象はある。今後もうまく生き残ってくれることを祈りたい。