黄昏通信社跡地処分推進室

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今更ながらマナバーン 2010 を買った。中々面白かった。値段に対して分量は多くないが、質は結構高いと思う。充分お金を出す価値はある。ただ、この値段で頻繁に出されるとやっぱり全部買うのはしんどいよなというところではあり、年に一度というのは案外ちょうどいいのかも知れない。
「こんなデッキは紙の束だ!」は面白かったが、形式や文体のみならずねたそのもの(ビッグイベントで良績を残せなかったデッキを強引に作り変え、同じイベントで好成績を残したデッキと「偶然にも」寸分たがわぬレシピにしてしまう)まで本家と同じだったので、もはやパロディを通り越して翻案と呼ぶ方がふさわしいように思われる。とはいえ個人的には大好きだ。
あと「スターライト・ウィナールーザー」は一見馬鹿漫画のていだがすごく好かった。クライマックス手前のモノローグ(?)がとてもいい科白なのだけど、なによりよかったのは、そこまでのデュエルの展開がその科白を体現する内容になっているということだ。伝えたいことがストーリーと結びついていてこそフィクションである意味があるというものだろう。これは案外むずかしいことだと思う。