黄昏通信社跡地処分推進室

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地震に遭ったのは職場だった。最初全く気付かず、「あれ?揺れてます?」とか言ってて、少しずつ揺れが強くなってからも「この揺れ方なら震源は遠いしある程度以上は強くならん筈」とか思ってて逃げずにテレビ支えようとしたりしてた。愚か者である。
揺れが収まってからは、建物が危険かも知れんということで一旦屋外に出され、別の建物に移動した。待機中はとにかく妻と連絡をとろうとしていたが、一度ツイッターに書き込みできただけで、あとはネットもメールも電話もつながらず、どうにもならなかった。
さて、夕方には一応安全が確認され、帰ってよろしいということになった。まあ、歩くしかない。靴ひもを締め直して、歩き出した。道中も結局一度もネット/電話には接続できず、ひたすら歩いた。
途中というか割と最初の方で、このままだと腹が減って足が止まると判ったのでチーズバーガーを喰った。多分こういう時食べるものとしてチーズバーガーあんまり適切じゃないんだが、しかし死ぬほど旨かった。あと、ひと息で帰る心算だったけど最後しんどくなって休んだ。多分ちゃんと休まないと駄目だね。
あれだけ大勢の人が歩道を歩いているのを、「イベントが終わった後の駅までの道」など以外の状況では初めて見たように思う。なんとも奇妙な体験だった。しかしその間も連絡は一切取れず、不安に苛まれながら延々と歩いていた。家に着いたときの安堵感はどう表現していいかわからない。