黄昏通信社跡地処分推進室

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Iが久々に来た。晩白柚を2個も持ってきたのでなに2個も、と聞いたらとにかく安かったから、との答えだった。値札が貼られたままだったが確かにあほみたいな安さだった。ついでに包装のポリエチレンをばりばりはがしたら印刷されてた文字とか柄とかが晩白柚の皮にかなりべっとり転写されてて、これで安かったんじゃないの、みたいなことを言ったりした。
妻が焼いてくれたビスコッティを食べながらお茶やコーヒーや牛乳(これはおれと息子だけ)を飲んだりした。ビスコッティおいしかった。
その後は息子のプラレールコレクションを見たり考察したりした。ハッピーセットプラレールが電池切れでランプが点かなくなっていて、これ開けられないように変な穴のねじになってるんだよね、みたいなことを言っていたのだが、穴が三角形だったので「あれ? ちょうど内接する径の六角レンチなら回るんじゃね?」というアイデアが湧き、試してみたら対辺 1.5mm の六角で見事に回った。やってみるもんである。電池が LR41 だということまで突き止めて組み直し。
夕方Iが辞去するのに合わせて家族で外に出て、最寄り駅辺りまで送っていく。その途中で近所のソーセージ屋に入って初めてその店で買い物した。Iと別れてから晩飯どうしようねという話になり、まあソーセージあるからパンでも買って帰ろうぜ、ということで反対側の最寄り駅の少し先のパン屋までまた歩く。ちょうど日没前の1時間ほど散歩する恰好になったが、あたたかく夕暮れは美しく、息子は驚くほど体力がついていて、娘は流石に退屈して怒りだし、家に着く少し手前で妻が「しあわせだね」と言った。
帰って妻がザウアークラウトもどきやら炒めジャガイモやらトマトやらを用意して、パンとソーセージとで晩ごはん。
たしかに、しあわせな一日だった。