黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

ちょうど子どもらに昼飯を食わせ終わった後ふと窓の外を見ると嵐でも来たみたいに暗く、ついでに黄色がかっていた。慌てて洗濯物を取り込もうとするとなんとも埃っぽく、風そのものも少し冷たくなり始めていて、後について出てこようとする息子を追い返して室内に戻った。ついに東京にも黄砂が来たのかと思ってその後テレビのデータ放送で気象のニュースを探していたらどうやら煙霧らしいとの報道があった。まあ煙霧かどうかと黄砂かどうかは独立なので「煙霧でもあり黄砂でもある」ことも当然あり得るんだけど。
それで思い出したのだが、昔新聞についていた天気図の凡例のところには「煙霧」があった。少なくとも実家でとっていた朝日新聞はそうだったと思う。豚の鼻みたいな記号はインパクトが強く、しかし実際に紙面で目にすることは無くて、なんなのだろうこれはと思っていたのを憶えている。もしかすると昔は煙霧が多かったのだろうか。
山岳部で気象を担当していたので普通の人に比べると天気図を書く機会はかなり多かった方だと思うのだが、煙霧は書いた記憶がない。ちり煙霧(記号はS)もなかった気がする。砂じんあらし(S に交差する右矢印)は確か書いたことがあって、多分春先にシベリア方面(つまりハバロフスク?)で発生していた気がする。たぶん、日本近辺では煙霧の範疇になる視程(2km 以上 10km 未満)のときは大抵もやになってしまうのだろう。もやは天気記号には含まれないから、そうすると結局上空の天気を参照することになり、まあ表には出ないというところか。それとも最近黄砂ひどいっていうから西日本とか九州とかでは煙霧増えてたりするのかな。