黄昏通信社跡地処分推進室

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NFL 2015 -- Week 12

Carolina Panthers (11-0) @ Dallas Cowboys (3-8)

サーズデイナイトフットボール
先週ロモが戻ってきてようやっと連敗から脱出したカウボーイズだったが、この日はそのロモがしょっぱなからインターセプトリターンタッチダウンを喰らう苦しい展開。さらにロモは 2Q にももう一本インターセプトをリターンタッチダウンされると、次のドライブの最初のパスを同じキークリーにインターセプトされるなどぼろぼろで、前半で 23-3 とされてしまう。
そして後半ロモはサックを受けて地面に倒されると、そのままロッカールームへ姿を消した。結果から言えば骨折していた鎖骨にふたたびひびが入り、今季はこのままシーズンアウトとなった。悲惨なシーズンだった。そしてそれはカウボーイズにも同じことだ。試合はキャセルが引き継ぎ、タッチダウンを一本返したが焼け石に水で、大差で敗れた。
ニュートンは 16/27-183yds といつものニュートンで、例によってラッシングタッチダウンが一本。まあ、このチームはこれでいいのだろう。結果的には、この週でついに唯一全勝のチームとなった。


最終スコア:CAR 33-14 DAL

Chicago Bears (5-6) @ Green Bay Packers (7-4)

ブレット・ファーヴのチーム殿堂入りおよび永久欠番ということで、ファーヴ本人が引退後初めてランボーフィールドに現れ……たのかな? なんか多分パッカーズを離れて同地区のヴァイキングズに行ったもんで地元のファンと確執があったとかそんな感じだったと思うんですが、ともあれそのセレモニーがハーフタイムに行われた。
試合はおたがいディフェンスが頑張ってパントの多い展開。パッカーズは敵陣からスタートしたドライブでタッチダウンに辿り着いて先制したが、レイシーの自陣でのファンブルロストをきっかけに追いつかれてしまう。直後のキックオフをジャニスが 64 ヤードリターンし、絶好のフィールドポジションからの攻撃となるがフィールドゴールどまり。その直後のキックオフでは今度はベアーズのトンプソンがいいリターンを見せ、カトラーがいくつかいいパスを通すと最後はラングフォードが1ヤードを走りタッチダウンで逆転に成功する。それでもパッカーズは 30 秒でフィールドゴールに持って行き 14-13 で折り返し。
後半はどちらも途中までドライブするが得点に至らず最後はパント、というのを繰り返し、唯一 3Q から 4Q にまたがったドライブでベアーズがフィールドゴールを決めた以外は得点が入らず。残り 3:23 でロジャーズは痛恨のインターセプトを喫すると、なんとかタイムアウトを3回使い切ってもう一回攻撃権を得たものの、最後は8ヤード地点でのファーストダウンからどうしても最後決めきれず。ベアーズが逃げ切ったかっこうになった。パッカーズはまさかの敗戦。カトラーはロジャーズとの 12 回目の対戦でようやく2勝目をあげた。


最終スコア:CHI 17-13 GB

Minnesota Vikings (8-3) @ Atlanta Falcons (6-5)

先週連勝が5で止まったヴァイキングズは敵地へ乗り込んでのファルコンズ戦。楽な相手ではないが、しかしファルコンズは 5-0 のあと 1-4 と明らかに調子を落としている。
ヴァイキングズはピーターソンのタッチダウンランで先制すると、返しのドライブでほとんど完全に抜けた RB コールマンを後ろから LB アンソニー・バーが諦めずに追って行ってパンチングで見事なファンブルフォース。これで得点を未然に防いだものの、エンドゾーンでのインターセプトフィールドゴール失敗(51 ヤードなので責められなくはあるが……)と続いて追加点が奪えず 7-3 で折り返し。
後半最初のドライブ、ファルコンズはコールマンのランを執拗に重ねて前進し、一旦は最後もコールマンがエンドゾーンまでボールを持ち込んだが、クリッピングがあってヌリファイ。そして最後はライアンがエンドゾーンでのインターセプトを喫するという最悪の展開。一方ヴァイキングズは長いドライブ2回がいずれもフィールドゴール止まりとこちらもしんどい流れだったがそれでも2ポゼッション差まで開き、残り 4:39 でのファルコンズのギャンブルをこれまたバーが素晴らしいサックで止めると、返しのドライブでピーターソンが 35 ヤードのタッチダウンランを決めて止めを刺した。最後ファルコンズタッチダウンを返したものの、それでも 10 点差残っていて、オンサイドキックも失敗して終了。
ヴァイキングズはこれでまた地区単独首位に浮上した。めぐり合わせはいいが、とにかく星勘定的にはワイルドカードは充分狙える位置にいる。こうなればプレイオフに進んでほしいし、ワイルドカード争いという観点で言えば、この直対で勝ったのは実に大きい。


最終スコア:MIN 20-10 ATL

Pittsburgh Steelers (6-5) @ Seattle Seahawks (6-5)

それぞれ AFCNFCワイルドカードの座を狙う両チーム。スティーラーズロスリスバーガーが戻ってきて久しぶりの先発についた。
試合はタフな点の取り合いになって、ロスリスバーガーは 456 ヤード、ウィルソンは 345 ヤードとそれぞれ投げまくったが、ロスリスバーガーインターセプトを2本喫してそれぞれタッチダウンにつなげられてしまい、一方ウィルソンはターンオーバーなし。さらにスティーラーズはパントフォーメーションからパンターの位置にバックアップ QB ジョーンズが入るスペシャルプレイも披露したがこれもインターセプトをくらっているし、試合最終盤でロスリスバーガーが脳震盪のプロトコルで退くと再び登場したジョーンズがもう一本インターセプトを喫した。結局前半 18-14 の後半 12-19 でシーホークスの勝ち。
ただしシーホークスは TE ジミー・グレアムが右の ACL を断裂して今季絶望となった。期待ほどの活躍ではないにせよ重要なプレイヤーには違いなく、痛い離脱。


最終スコア:PIT 30-39 SEA

New England Patriots (10-1) @ Denver Broncos (9-2)

ここまで全勝のペイトリオッツを迎えうつブロンコス。しかし今日もペイトン・マニングはサイドラインに立っていた。もともとペイトンはペイトリオッツとは相性がよくない。とはいえ、オズワイラーにはやはりいかにも荷が重いと思われた。
実際試合は序盤からペイトリオッツ有利に展開、2Q までに二本タッチダウンをあげて 14-0 とリードする。ブロンコスヒルマンとアンダーソンの両 RB のランで一本タッチダウンを返して 14-7 で折り返し。後半 3Q は得点無く、4Q に入ってからペイトリオッツはブレイディからボールデンへの山なりのパスがジャストヒットして 63 ヤードのタッチダウンパスとなり、21-7 とリードを広げる。返しのドライブ、ブロンコスはスリーアンドアウトだったがパントをキャッチしたハーパーがタックルされてボールを落とし、ブロンコスがリカバー。これをきっちりタッチダウンにして 21-14 と差を詰める。
残り 6:12、ブロンコスはさらにゴール前3ヤードまで迫るも、決めきれずにフィールドゴールどまり。これは時間を考えるとほぼ無意味な3点に思えたが、これがあとあと効いてくる。
残り 2:31 からのブロンコスのおそらくラストになりそうなドライブで、オズワイラーはトーマスへの 36 ヤードのロングパスを見事に決めると、たった2プレイ後にサンダースへ 39 ヤードのパスを決める。ずうずうしいロングパス2本で相手ゴール目の前まで迫ると、最後は左隅へ絶妙な浮かせたパス。これをコールドウェルがしっかりつかんで、21-24 とブロンコスがこの試合で初めてリードした。しかし残り 1:09、ブレイディも黙ってやられるはずがない。次々とミドルレンジのパスを通し、きっちりフィールドゴール圏内へ。ゴストカウスキーが 47 ヤードのフィールドゴールを決め、試合はオーヴァータイムに突入した。
オーヴァータイムの先攻はペイトリオッツだったが、ブロンコスディフェンスはこれをスリーアンドアウトに仕留めると、返しのドライブの3プレイ目で C.J. アンダーソンが左サイドへのラン。WR 陣のブロックが面白いほど綺麗に決まって最後は一対一になったセイフティを抜き去り、48 ヤードの独走タッチダウンランになった。
ペイトリオッツは連勝が 10 で止まるとともに、エデルマン、アメンドーラに続いてグロンカウスキーが膝を負傷してアウトとなり、来週ブレイディは誰に投げればいいんだという感じである。少し今後に不安が残る。
ブロンコスは強敵相手によく粘って逆転した。いくらか恵まれた面はあったにせよ、オズワイラーがなんとなくめどが立った感じなのは大きい。こうなると逆にマニングの遇し方が難しいが、プレイオフにすら進めない、なんてことにはならなさそう。


最終スコア:NE 24-[OT]-30 DEN

Baltimore Ravens (4-7) @ Cleveland Browns (2-9)

マンデーナイトフットボールAFC 北の同地区対決。
NHK-BS は放映権を持っているから仕方なく放送していたが、土曜日の昼間の2スパン枠に押し込まれていてこれあんまり誰も幸せじゃねえなみたいな感じになっていた。とはいえ試合は存外面白く、10 点を先行されたブラウンズが必死に喰らいつき、3Q には一瞬逆転するが、すぐに再逆転されてさらにフィールドゴールで7点ビハインドになる。さらにベテランらしいクオーターバッキングを見せていたジョシュ・マカウンが右手を負傷して自ら交代を申し出るアクシデント。
しかしここでフィールドに入ってきたバックアップ QB、昨季ラムズで8試合スターターをつとめたオースティン・デイヴィスが奮闘。トラヴィス・ベンジャミンへここしかないというロングパスを決めて 42 ヤードのタッチダウンパス。これで同点に追いつくと、残り1分を切ってからインターセプトで得た攻撃権をフィールドゴール圏内にセットアップ。51 ヤードのアテンプト、残りは4秒、蹴るのはここまで 18/18 の新人 K クーンズ。ブラウンズ久々の勝利か……と思われたが、これがまさかのブロック、そしてリターンタッチダウン。まさかまさかの幕切れで、レイブンズが奇跡的な勝利を収めた。

  • ところでブラウンズはマンゼールをスターターに据えてた筈だったけど、はてなぜまたマカウン?と思ってたらマンゼールの奴またパーティーシャンパン開けてはしゃいだらしくて(しかもその動画がネットに流れてるとか)干されているのだった。あほすぎるな。さすがにこれは一生直らんと考えた方がよさそう。



最終スコア:BAL 33-27 CLE

Other Games

PHI(4-7) 14-45 DET(4-7)
BUF(5-6) 22-30 KC(6-5):チーフスじわじわ上がってきた。ビルズを直接負かしたし、これはワイルドカードワンチャンある。アンディ・リードってやっぱ結構いいコーチなのね。大したものだと思う。
NO(4-7) 6-24 HOU(6-5)テキサンズ、ホイヤーが再度スターターに座ってから安定している。スタッツはそこそこでもチームを勝たせるタイプの QB で、試合に出られないとなかなか評価されないんだけど、この二年は得られた機会を存分に活かしたといえよう。そうは言ってももういい歳で、おそらく今からどこかのエースになることはない。そう思うと悲しいが、しかし、今季だけは。
NYG(5-6) 14-20 WAS(5-6):あ、ジャイアンツこれ負けたのか。これで地区首位から陥落。今季は AFC 南がひどいひどいって言われてたけどとうとうここがまくりました。つまりロモの二度目の怪我がなければカウボーイズもまだチャンスあったってことすね。イーグルズもまだ全然目があるな。ひどいなこのディヴィジョン。
MIA(4-7) 20-38 NYJ(6-5):ジェッツが連敗を止めた、のかな。この直対勝ったのは大きいねえ。単に勝敗でもワイルドカード争いで一応トップタイの筈。ドルフィンズはここ勝ってればわからなかったが、負けたとなると終戦気配かな。
OAK(5-6) 24-21 TEN(2-9):レイダーズは久々の勝利なのでは。まだぎりぎりワイルドカードあると言えなくもない。
STL(4-7) 7-31 CIN(9-2)ベンガルズは連敗を止める。ラムズは例年通りの収束具合で、また 7-9 ぐらいになりそう。
TB(5-6) 12-25 IND(6-5):コルツはハッセルベック様様やね。GM か誰かがハッセルベックとったときにツイッターで「保険は大事だよね……安心できる……保険は大事……」みたいなツイートしてたんだけど、これはほんとにいい保険だった。だてにスーパーボウルまで行ってないねえ。
SD(3-8) 31-25 JAX(4-7)チャージャーズひっさびさの勝利。まあジャクソンヴィルに負けられねえだろと言いたいところだけどこれ勝ってなお勝敗では下回ってるからなんかほんとすいませんって感じだよな。勝ったのはめでたいけど、ちょっと今モティヴェイション保ちづらくなってるかな。
ARI(9-2) 19-13 SF(3-8)フォーティナイナーズ、頑張ったけどまあ負け。でもカーディナルズ 19 点に抑えたんなら結構守備はいいんかね。ギャバートじゃ如何ともしがたいと思うけど。