黄昏通信社跡地処分推進室

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NFL 2013 -- Week 7, part 1

人名の表記はほんとに永遠の課題だ。Sherels はどうしたものか。(今のところは「シェレルズ」)

Denver Broncos (6-1) @ Indianapolis Colts (5-2)

ブロンコス今季初黒星。そろそろ負けても不思議ではない、とはいえコルツに止められるとは思わなかった。
ブロンコスが 56 ヤードのドライブをマニングのパス2本でタッチダウンにして先制し、序盤の点の取り合いの口火を切る。コルツがフィールドゴールと PR ホリデイのファンブルから挙げたタッチダウンで逆転するが、すぐにブロンコスもジュリアス・トーマスのタッチダウンレシーブで 14-10 と再逆転。
ここからがコルツタイムだった。まずエンドゾーンを背負ったマニングにマシスがサックを浴びせてファンブルさせる。ボールはアウトオヴバウンズまで点々としてセイフティとなり 14-12。ブロンコスのキックオフとなるため続くコルツのドライブ、最後はフルバックのハヴィリへラックが投じたショートパスが 20 ヤードのゲインとなってタッチダウン、14-19。さらに前半残り 1:35 になってからのドライブをラックがタッチダウンにつなげて 14-26。後半に入ってからもラックが自ら走ってタッチダウンを追加し 14-33。なんと 23 点連続で得点をあげた。
ブロンコスも黙ってはいない。フィールドゴール1本ずつを入れあって 17-36 となった 4Q、自陣 20 ヤードからのドライブをマニングはたった3プレイでタッチダウンにしてしまう。インコンプリートが1本あったので実質はパス2本、48 秒での早業だった。ここはツーポイントに失敗して 23-36。返しのドライブでコルツはリチャードソンが痛恨のファンブルロストを自陣でやらかし、それで得た攻撃権をブロンコスモレノタッチダウンランで締める。30-36 で残り時間は 8:44、コルツの先ほどまでの楽勝ムードは霧消してしまった。
しかし残念ながらこの日はブロンコスも決めきれず。マニングが自陣でパスを投げようとした瞬間腕に手を引っかけられ、力なく浮いたボールをインターセプトされてしまう。返しのドライブはスリーアンドアウトに仕留めたもののフィールドゴールは楽に決まる距離で 30-39 と9点差にされる。それでもその次のドライブでパスをばんばん決めて(特に 3rd&16 からウェルカーに決めたパスは見事だった)相手ゴール前2ヤードまで迫ったが、ここでチェンジアップに挟んだランプレイでモレノがまさかのファンブルロストをしてしまい、実質的にはここで勝負あり。最後の最後にフィールドゴールを返したものの、残り 12 秒ではいかんともしがたく 33-39 でコルツの逃げ切り勝ち。

  • コルツの K ヴィナティエリは今年 20 年目のヴェテランだがそのキャリアを NFL ヨーロッパでスタートさせている。NFL のどのチームにも拾われず、アムステルダムで1年プレイし、ペイトリオッツの目にとまった。今 NFL ヨーロッパの経験がある選手は何人ぐらい NFL に残っているのだろう。「実質的な下部組織が存在しない」ことは、特に QB や K、P といったスロットの狭いポジションの選手にとっては不幸なことで、今更ながら NFL ヨーロッパの終了は惜しい。

Minnesota Vikings (1-5) @ New York Giants (1-6)

ヴァイキングズ・ファンとしては殆ど見るべきところのない試合だった。
QB はバッカニアーズから移籍してきた5年目のジョシュ・フリーマン。恵まれた体格と肩の強さが持ち味のポケットパッサーだが、バッカニアーズでは4年間一度も勝ち越せず、今季も 0-3 スタートで先発から外されて解雇された。ヴァイキングズとしてはポンダーの不調および肋骨の負傷、代わって勝利を挙げたキャセルが2試合目にはやはりひどい内容ということでシーズン途中に失職したフリーマンに賭けたわけだが、この日に関しては全く結果を残せなかった。正直オフェンスラインもそれほど安定していたとは言えないが、とにかくパスが全く通せない。ワイドオープンのレシーバーにアンキャッチャブルのボールが飛ぶような有様で、ここまで的に行ってないと流石に色々と無理がある。ジャイアンツディフェンスはボックス内に人を集めてとにかくピーターソンのランだけは止めようという守備だったが、それでもフリーマンは効果的なパスを決められない。ピーターソンは 28 ヤードどまり、フリーマンは 20/53 という低鱈苦。
唯一の得点は PR シェレルズのパントリターンタッチダウンで、これは左サイドライン付近でボールを掴んでから一旦右に出た後左のサイドライン際を駆け上がる個人技で、まことに見事なリターンだったのだけど、シェレルズは 3Q のパントリターンで自陣5ヤード地点でまさかのファンブルロストをやらかしてしまい、当然のように返しでタッチダウンを奪われたので殆ど帳消しになってしまった。まあこれ自体はしょうがない。
ジャイアンツも正直そんなにぱっとしない内容で、イーライ・マニングも 23/39-200 ヤードとかだったんだけどとにかくインターセプトはされなかったし(1本ほとんどインターセプトってのはあった)、ヴァイキングズのオフェンスが機能してなかったのでまあそりゃ勝つんじゃないのという試合だった。7-23 でジャイアンツの勝ち。2Q のランドルへのタッチダウンパスは完璧といってよかったし、今週から起用された RB ヒリスも機能していたし、明るい材料もそれなりにはあったかな。

Dallas Cowboys (4-3) @ Philadelphia Eagles (3-3)

これ3勝3敗同士だったんだけど対戦相手の成績がひどくて、まあ3敗の方は合計 12-3 とかだからむしろいいんだけど3勝の方がカウボーイズが 3-12、イーグルズは 1-13 とかでもうなんと言ってよいか。
試合の方も前半多分最初の5本ずつぐらい両チームとも全部パントで全然点入らなくて、3-3 ぐらいで折り返して、後半カウボーイズタッチダウン2本取って 17-3 で勝ち。イーグルズはフォールズが 3Q に脳震盪で退場して、その後出てきたルーキー QB のバークリーが 4Q だけで3本もインターセプト喰らってただでさえ凡戦気味だった試合を完膚なきまでぶっ壊してしまった。ロモも 4Q のこのドライブ得点にできればまあだいたい勝ちって状況でもうフィールドゴールほぼ確実って位置からインターセプトされてたりして決して褒められた内容ではなかったのだけど。