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『カーズ』 ジョン・ラセター監督 ディズニー/ピクサー,2007

カーズ [Blu-ray]

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DVD にて鑑賞。息子が観たいと言い出したらしく妻が借りてきたのだが、勝手に想像していたのとだいぶ違った。なんかカーレースもののどたばたコメディだと思ってたんだよね。実際はレースのシーンは最初と最後だけで、主に主人公の成長と打ち捨てられた町の再生を重ねて描くヒューマンドラマ的ななにかだった。それでまあ、面白いんだけど、すごく面白くもすごくユニークでもなく、うん、面白かったねえ、よくできてるねえ、という感じだった。とはいうものの、悪役の造形とか完全にこども向きなわけで、そもそもそういうもんである映画を大人が大人の感覚であれこれいうのも違うような気がせんでもない。実際Sくんなんてめちゃめちゃカーズ好きだしな。息子も「楽しかった」とは言っていたものの、観てから二週間ほど経つが作品について語ることはほとんどないっぽいので、正直あんまりぴんと来なかったんじゃないかなーと思っている。そもそも今のところ物語にあんまり興味がないみたいなので、それはそれでよい。家で電気を暗くして、ジュースとお菓子を用意して「上映ごっこ」をしながら観たことでもあるし、楽しかったというのもたぶん本当だろう。





「ハイウェイが少し離れたところを通ることで寂れてしまう町」というのはアメリカ人にとっては定番のモチーフだったりするのかな。人里離れたところにこもって必殺技を身につけるというシチュエイションはよかったです。
あと CG 今観るとまあ普通なんだけど、9年前のもの普通に普通に観られてるのよく考えてみるとなかなかすごいな。ひとつの変曲点に近いところに到達していた作品ではあったのかも。