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NFL 2016 -- Week 6

BYE はヴァイキングズ(5-0)とバッカニアーズ(2-3)。

Denver Broncos (4-2) @ San Diego Chargers (2-4)

AFC 西の同地区対決。先週敗れたとはいえ四連勝スタートの昨年の覇者ブロンコスに対し、目下3シーズン越しで同地区相手に 10 連敗中のチャージャーズ
しかし試合開始からペースをつかんだのはチャージャーズだった。今季チームは不振とはいえフィリップ・リヴァーズのスタッツは悪くない。持ち味の素早くて短いパスを次々に決めて、あっさりと先制のタッチダウンにたどり着く。
しかしそこからがどうもぴりっとしない。パントをマフしてみたり、再三レッドゾーンまで入りながらことごとく FG で終わってみたり、時間的には圧倒的に支配していながらなかなか突き放せない。
だがこの日はディフェンスが頑張って、ブロンコスを押さえ込み続ける。パントのマフから与えた攻撃権も FG に止め、前半はその3失点だけ。さらに後半、3-19 でリードの状況でエンドゾーン内からパスを投じようとしたシーミアンにプレッシャーをかけると、ブロンコスのオフェンスラインはたまらずホールディング。これでセイフティとなり、3-21 と待望の3ポゼッション差をつけた。逆転負けが続いていた上にいつまでも2ポゼッション差という展開は相当ストレスが溜まるものだったようで、たかがセイフティの2点なのにみんなタッチダウンとったみたいにガッツポーズとかして喜んでてかなりやばかった。
そこからチャージャーズは守りに入ってしまい、タッチダウンを一本献上して、フィールドゴールを決められて、さらにオンサイドキックを成功されて 13-21 でミッドフィールドからヘイルメリーを投げられる、というところまで詰められたが、さすがにオンサイドとヘイルメリーが続けて決まるほどアメリカンフットボールも甘くはなく、チャージャーズがかろうじて逃げ切った。
今季初めてチャージャーズを観たわけだが、怪我人が続出した上にきわどい敗戦が続いていて辛い状況のはずで、しかも地元ファンにも見放されかけてて球場が埋まらないのに、気持ちが折れずにしっかりしたフットボールをしていて感心した。これでとにかく 2-4、地区内の連敗もやっと止めて 1-2 にして、まあまだリードされているには違いないが今週チーフスがレイダーズを負かしてくれたこともあって2ゲーム差に詰められた。この日の結果次第では4ゲーム差まであり得たわけだからこの勝利は大きい。怪我人が戻ってくるわけではないが、なんとか代わりのメンバーで喰らいついていってほしい。


最終スコア:DEN 13-21 SD

Indianapolis Colts (2-4) @ Houston Texans (4-2)

サンデーナイトフットボールAFC 南の同地区対決。
序盤は完全にコルツのペース。最初の攻撃こそスリーアンドアウトだったが、次から FG、タッチダウン、FG と得点を重ね、順調に差を広げていく。テキサンズはオズワイラーのパスの精度が悪く、1Q の間にパスでゲインしたのがなんと -9 ヤードというすさまじいスタッツだった。2Q に入ってからようやく RB ミラーを使った攻撃に活路を見出し、FG で3点を返して 13-3 で折り返す。
後半もテキサンズはミラーのランが出て、三プレイ連続でランでファーストダウンを更新するなどして一気に敵陣に入ると、最後もミラーの1ヤードのランでタッチダウン。ただしノヴァックが PAT を外したため、13-9 という半端なスコアになった。
ここからは再びコルツのペース。敵陣内でのギャンブルに失敗したものの、テキサンズには得点を許さず、4Q 頭にはタッチダウン、その次のドライブではフィールドゴールを追加して 23-9 とリードを広げる。
テキサンズが反撃を開始したのは残り7分のドライブから。一転パス中心の攻撃に切り替え、ホプキンズに4回続けて投げるなど大胆なんだかやけくそなんだかわからない攻めだったが、最後はやはりミラー。ゴール前 10 ヤードで 3rd&7 から、オズワイラーの苦し紛れのショートパスを取って右に走ると、ディフェンスがふたり待っていて完全に詰まっている。ところがそこから左へ左へカットを切ってフィールド中央まで行くと、そこからかけ上がってタッチダウンにしてしまった。つごう8人ぐらいのディフェンスに触られていて、ことごとくそれを振り切ったことになる。このプレイは極めて大きかった。
テキサンズはオンサイドを蹴らずに普通のキックオフ。コルツは大きくリターンできず、得た攻撃もあっさりスリーアンドアウトにされてしまう。テキサンズタイムアウトは使い切ったが、1:50 残して自陣の 47 ヤード地点から最後の攻撃を得た。ここからのオズワイラーが素晴らしく、ミラー、TE フィエドロウィッツと2本続けてパスを決めると、残り 54 秒の 26 ヤード地点から、中央に走ったフィエドロウィッツにどんぴしゃのパス。コルツの S アダムズは一瞬インターセプトが頭によぎって前に出てしまい、フィエドロウィッツとすれ違ってしまう。タッチダウン。アダムズはここばかりは待ってボールを取らせてからタックルしなければいけなかった。PAT が決まって 23-23 の同点に。
こうなればテキサンズは押せ押せで、オーヴァータイムの先攻をとったコルツの攻撃をパントで終わらせると、自陣からの攻撃でオズワイラーから左サイドライン際のストロングへ 36 ヤードのパスをヒット。これは抜きも抜いたり落としも落としたりという完璧なパスで、軽々 FG が決まる位置まで攻め入った。最後はニック・ノヴァックが 33 ヤードのキックを決めてゲームセットとなった。


最終スコア:IND23-[OT]-26 HOU

New York Jets (1-5) @ Arizona Cardinals (3-3)

マンデーナイトフットボール
今季初めておれたちのジェッツを見たわけだが、これは……という印象。オフェンスラインはパスラッシュにやられっぱなし、フィッツパトリックはプレッシャーがきついとはいえ投げ急いでボールがばらばら、ランはランであんまり出ず、まあこの日が特別にひどかったのかもしれないがスタッツを見るにここ何試合かだいたいこんなもんだったのかな……なんて気もする。結局 2Q に決めた FG が唯一の得点となってしまった。
一方カーディナルズはパーマーが脳震盪から復帰して 23/34-213yds-1TD-0INT とぼちぼちのスタッツで、デイヴィッド・ジョンソンは 22att-111yds-3TD と大暴れだった。というわけで 1Q にひとつずつコンスタントにタッチダウンを決めて 28 点。
ジェッツは最後にはジーノ・スミスが登場。最後 4th&11 で投げないわけにも行かずインターセプトを喫したが、まあまあの内容ではあったか。来週あたりもしかすると先発してるかもしれない。


最終スコア:NYJ 3-28 ARI

Other Games

PIT(4-2) 15-30 MIA(2-4):へー、これドルフィンズが圧勝したのか。普通に驚いた。ロスリスバーガーのパスは残り5分まで 83 ヤードしかゲインできていなかったそうな。これはディフェンスが頑張ったということかな。アジャイが 25att-204yds-2TD とのこと。ロスリスバーガーは半月板損傷で手術を受けるため、来週のペイトリオッツ戦は欠場の見込み。
CAR(1-5) 38-41 NO(2-3):壮絶な点の取り合いの末セインツが逃げ切り勝ち。0-21 から同点にまでされたので気が気ではなかっただろうがそこで突き放せるのはブリーズのすごいところか。34/49-465yds-4TD-1INT とむちゃくちゃなスタッツで、自身 15 回目の 400 ヤードゲームはレギュラーシーズンでは NFL 単独最多となったらしい。パンサーズもじゃんじゃん点を取って頑張ったが、ニュートンが脳震盪明けということもあってかほぼ走っておらず、もしかするとそれは響いたかも。まあ 38 点も取ってれば充分な気もするが。

  • この試合の結果調べようと思って検索したら間違えて昨年の同じカードの結果開いちゃって、それが CAR 41-38 NO だったんだけど、ああ違った違ったと思って正しいの開いたらちょうど逆のスコアになってて笑ってしまった。

JAX(2-3) 17-16 CHI(1-5):ジャグァーズが 4Q だけで 17 点取って逆転勝ち。ボートルズからベンへの短いパスがランアフターキャッチで 51 ヤードのタッチダウンレシーブになった。それでも 2:49 残っていたので再逆転は充分に可能だったが、敵陣 44 ヤードまで攻め入ったところでのホールディングが痛く、4th&10 からファーストダウンが奪えなかった。ホイヤーは4試合連続の 300 ヤードゲインだが 1-3 と、もどかしい試合が続く。
LA(3-3) 28-31 DET(3-3):ライオンズが連勝で勝率を5割に戻す。カバレッジ見る分にはこれいい試合だったっぽい。おたがい 1Q に一本ずつタッチダウンを取り続けて、最後にライオンズがこの試合唯一の FG を決めて勝ったという展開だった模様。ラムズは前半最後に残り4秒で敵陣1ヤードの 4th&1 をギャンブルして失敗したのがたたった。
CIN(2-4) 17-35 NE(5-1)ペイトリオッツが圧勝。3Q 途中までは互角だったがそこから突き放した。ブレイディは 29/35-376yds-3TD-0INT と絶好調。ベンガルズは今季はあまり守れていないという印象。
SF(1-5) 16-45 BUF(4-2)フォーティナイナーズはとうとう業を煮やしてキャパニックが先発。しかし状況はさほど好転せず、得点は 16 点どまり。一方でディフェンスは相変わらずやられまくっていて、300 ヤード以上走られた。まず守りから立て直さないとどうにもならないというところだろう。ビルズはこれでまさかの四連勝。テイラーも 16/25-179yds-2TD とまあまあ。まさかのプレイオフがあるか。
PHI(3-2) 20-27 WAS(4-2)レッドスキンズも四連勝。いやー、カズンズ、やるねえ。この日はディフェンスもウェンツに五回のサックを浴びせて 179 ヤードに抑え込み、なかなかの好内容。やはりチーム自体が力をつけているということなのだろう。
CLE(0-6) 26-28 TEN(3-3)クリーヴランド、初日が出ない。いやほんともう少しなんだけど……。この日は 13-28 から追い上げ、タッチダウンを決めたもののツーポイントに失敗、しかしオンサイドキックには成功して、もう一本タッチダウンを奪って、二回目のオンサイドキックに失敗、という流れだったらしい。ちなみにこの日も先発はケスラーだった。タイタンズは早くも昨年の勝ち星に並んだとのこと。
BAL(3-3) 23-27 NYG(3-3)ジャイアンツがもつれた試合を逆転勝ち。ベッカム Jr. がキャリアハイの 222 ヤードレシーブでマニングを助けた。マニングはタッチダウン3本にインターセプト2本と不安定なスタッツで、この日はランもトータルで 38 ヤードと悲惨な数字。一方のレイヴンズは 4Q 初めに敵陣1ヤードでの 4th ダウンギャンブルに失敗しており、結果的にはそれが痛かった。
KC(3-2) 26-10 OAK(4-2):チーフス守備陣がレイダーズオフェンスを寄せつけず。これは AFC 西地区面白くなってきたねえ。前回の試合では2回しか走らなかったジャマール・チャールズもこの日は9回ボールを持った(33 ヤード)。レイダーズはまあ、こんな日もある。

  • それはそれとしてレイダーズのラスベガスへの移転は着々と話が進みつつあるらしい。なんでもネバダ州知事が新スタジアム建設の予算を出すことに合意したとか。オークランドの人にとっては長い低迷期を耐えてようやくひさびさのプレイオフが見えかけてきたところでのこの仕打ちになるわけだが、大丈夫なのだろうか。

ATL(4-2) 24-26 SEA(4-1):これテレビでやらないのか……という好カード。ファルコンズが 3Q だけで一気に 21 点取って逆転したが、シーホークスが 4Q に9点返して再度逆転した。シャーマン&トーマスによるインターセプトから決勝 FG まで持っていったとのこと。なんだかんだ強いねえ、シーホークス。なんでラムズに負けたんだろう……。
DAL(5-1) 30-16 GB(3-2):これもなかなかにびっくり。カウボーイズ、快勝じゃないですか。まあパッカーズがターンオーバー祭りだった(インターセプト1にファンブルロスト3)とはいえ、タッチダウンを奪ったドライブは 75,97,75 ヤードとちゃんとロングドライブできているのだ。なんと頼もしいルーキーか。ロモさんほんとこれどうするんだ? ていうかカウボーイズはロモさんをどうするんだ? 
(いちおう更新終了:2016-10-24)