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NFL 2016 -- Week 11

bye は Atlanta, Denver, NY Jets, San Diego. すなわちファルコンズ(6-4)、ブロンコス(7-3)、ジェッツ(3-7)、チャージャーズ(4-6)。ブラウンズはまだなの?! もうライフがとっくにマイナスよ!
そして今週は放送が3試合。がんばってくれよジータス。

Baltimore Ravens (5-5) @ Dallas Cowboys (9-1)

カウボーイズが球団新記録の9連勝。これまで 0-4 だったレイヴンズにも初めて勝利した(レイヴンズはボルティモアに移ったときにフランチャイズレコードを引き継がなかったので記録上は球団史がとても浅い)。
1Q ではレイヴンズのランが出まくって地上戦ごりごりでタッチダウンを奪い、一方レイヴンズのランディフェンスはエリオットを前半はよく押さえ込んだが、10-10 で折り返した後半にはカウボーイズオフェンスが本領発揮。3Q, 4Q にプレスコットがそれぞれデズ・ブライアントへのタッチダウンパスを決めてリードすると、レイヴンズの後半の反撃をタッチダウン一本に抑えて勝ち。終わってみるとエリオットも 97 ヤード走っていて、さすがとしか言いようがない。


最終スコア:BAL 17-27 DAL

Green Bay Packers (4-6) @ Washington Redskins (6-3-1)

サンデーナイトフットボール
横風が強く、ロングパスを投げるのが難しそうなコンディション。1Q の出だしはパッカーズに始まって両チーム合わせて五回パントが続き、中々点が入らなさそうな雰囲気だったが、その次のドライブでレッドスキンズがリズムをつかむ。カズンズが短めのパスを思い切って決めていき、するするとレッドゾーンまで侵入すると、最後はデショーン・ジャクソンへ 17 ヤードのタッチダウンパス。0-7 とレッドスキンズが先制した。
これで目が覚めたパッカーズ、返しのドライブでこちらもやはり短いパスで前進。途中 4th&7 をギャンブルしてパスが決まらなかったのだが、相手の反則でオートマティックファーストダウンを得る幸運もありドライブ継続。さらにもう一度 4th&2 でギャンブルを成功させると、最後はジョーディ・ネルソンへタッチダウンパス。7-7 とした。
この後パッカーズは FG を決めて 10-7 と逆転するが、前半残り 3:37 からレッドスキンズは時間を喰いながら前進。リードへの二本のパスがランアフターキャッチもよく伸びて敵陣深くに攻め入り、ルーキー RB ケリーの 10 ヤードのタッチダウンランにつながった。ツーポイントコンヴァージョンに失敗して、前半は 10-13 で折り返し。


後半レッドスキンズが FG を一本決めて、さらにカズンズからクラウダーへの 44 ヤードのタッチダウンパスが決まると、そこからタッチダウンの取り合いになる。ロジャーズからスタークスへのパス、カズンズからガーソーンへのパス、ロジャーズからクックへ、そしてケリーのラン。5ドライブ続けてタッチダウンでの得点があったあと、その次のドライブでパッカーズはクックがファンブルロスト。返しのドライブでケリーが 66 ヤードのランを見せ、次のスナップでそのままタッチダウンにまでつなげて3ポゼッション差となると、ここでパッカーズは諦めた。最後はロジャーズに代わって二年目のブレット・ハンドリーが投げ、1/3 でインターセプト1本、パッサーレイティング 2.8 という冗談みたいな数字を残して試合終了。
レッドスキンズはチームの勢いそのままにパッカーズを下し、ワイルドカード争いでいいポジションに残った。パッカーズはまさかの四連敗で、プレイオフが少し遠くなりつつある。流石にこの低鱈苦はシーズン前には想像できなかった。


最終スコア:GB 24-42 WAS

Houston Texans (6-4) @ Oakland Raiders (8-2)

マンデーナイトはメキシコはエスタディオ・アステカでの開催。メキシコでの NFL の公式戦は 11 年ぶり二度目だそうで、マンデーナイトはこれが初めて。観客は七万六千人、ざっと見たところでは満員になっていた。
先制したのはテキサンズ。最初のドライブを敵陣まで進め、いい感じだったが FG どまり。一方レイダーズはスリーアンドアウトでペースをつかめなかったが、次のドライブでチャンスをつかむ。ランが出せずにパス頼りではあったがじわじわと進み、最後も RB リチャードに投じた短いパスがそのままタッチダウンになった。さらに続くキックオフ、KR アーヴィンがボールを取ろうとしてまともに前に取り落としてしまいこれをレイダーズがリカバー。レッドゾーンから攻撃開始だったが、ここは決め切れず FG でリードは 3-10 となった。
前半最後に得点をあげたのはテキサンズ。ラマー・ミラーのランがよく出て、短いパスと組み合わせてじりじりとドライブを伸ばすと、オズワイラーがブラクストン・ミラーへタッチダウンパスをヒット。10-10 の同点となって折り返した。
後半も先にペースをつかんだのはテキサンズ。後半も相変わらず好調のミラーのランを中心にゆっくりとドライブを進めて、もう一本タッチダウンにたどり着いて 17-10 と再逆転する。
このあと FG を一本ずつ決めて 20-13 となってから、4Q はレイダーズの時間。まずはカーが自陣 25 ヤード地点から右奥に走り込んだ FB オラワレにロングパスを投じると、これがワイドオープンですっぽり通る。そしてそのままランアフターキャッチでエンドゾーンまで走り切って 75 ヤードのタッチダウンレシーブ。これで同点とすると、返しのドライブ、テキサンズは上手く時間を使って敵陣レッドゾーンまで攻め込むが、3rd&1 からランを二回続けてファーストダウンが更新できず攻撃権を失ってしまう。ここで得た攻撃権からカーは右サイドの RB マレーにロングパスを通して敵陣に入ると、次のプレイで左サイドのアマリ・クーパーへショートパス。ここは受けたクーパーがうまくてディフェンスを交わすと、そのまま 35 ヤード走ってタッチダウンにしてしまった。
これでレイダーズが逆転すると、テキサンズは返しのドライブが自陣で止まってパントを蹴り、その時点では3分半以上残っていたが結局レイダーズオフェンスを止められないまま試合終了となった。ヤーデイジ、ポゼッションではいずれもテキサンズが上回ったが、レイダーズが数少ないチャンスをさくさくとものにして勝ってしまった。NHK-BS の解説の宍戸氏が「どうもあんまり強いって感じはしないですけどねえ」とか言ってたけど今日の試合については確かにそうで、いささか不思議の勝ちではあった。それでもデレック・カーは今季8勝目をあげ、早くもキャリアハイを達成した。あと1勝でもすれば、チームは 2002 年以来の勝ち越しになる。


最終スコア:HOU 17-24 OAK

Other Games

NO(4-6) 20-23 CAR(4-6):サーズデイナイト。これは放送してくれてもよかったのにな。パンサーズが前半でつけた大量の点差を守りきって勝ち。セインツも 4Q に反撃して 17 点取ったが追いつけなかった。パンサーズもさすがに立ち直りつつあるということだろうか。どちらもプレイオフにはちょっと厳しい状況になっている。
BUF(5-5) 16-12 CIN(3-6-1):ビルズが渋く逆転勝ち。捉えどころのないチームだけど、まるっきり力がないわけでもない。ベンガルズは開始早々に A.J. グリーンが負傷でアウト(ハムストリングの捻挫)、後半にはバーナードもアウト(ACL 断裂)と攻め手を次々に失い、後半は完封された。ドルトンも今年ばかりはプレイオフが難しそうだ。

  • ビルズのパーシー・ハーヴィンが現役復帰していた。契約では先々週からだったみたいだけどその週は出場なし、先週は BYE、で今週が今季初出場。レシーブ2回で7ヤード、ラン1回で 11 ヤード。ランはエンドアラウンドかなあと思って調べてみたら案の定そうで、スピードは未だ健在みたいだ。身体が万全ならまだやれると思うので、けがしないでほしい。

PIT(5-5) 24-9 CLE(0-11)クリーヴランドは今週も通常営業だ。ケスラーが先発したが、途中ヒットを受けて退場し、その後はマカウンが投げた。ちょっとニュースにもしてもらえてなくてケスラーがどうなったのかわからん。いずれにしてもどうコメントしていいかわからない。開幕からの 11 連敗はたぶんおれが NFL 見始めてから二番目に長い(最長が 2011 のコルツ、13 連敗だったはず)。
JAX(2-8) 19-26 DET(6-4):ライオンズが逆転勝ち。今年は調子を上げているなあ。スタフォードがタッチダウンなしインターセプトなしというのは珍しいスタッツかも。ランは相変わらずびっくりするほど出ておらず、ワシントンの 13att-6yds なんて目がつぶれるようなスタッツなのだが、それでも勝つのは大したものだ。ジャグァーズはボートルズがインターセプト2本、うち1本はリターンダッチダウンを喰らった。ガス・ブラッドリーともども今季限りだろう。
TEN(5-6) 17-24 IND(5-5):コルツが鴨にしているタイタンズを下して星を 5-5 に戻す。これで 11 連勝だそうな。同地区にここまでカモにするチームが居るのも珍しい。タイタンズはマリオタのスタッツ見る限りでは 20 点以上は軽く取ってそうだが、ヤードが得点に結びつかなかったか。コルツは勝ったには勝ったがラックが脳震盪プロトコルに入ったとのことで、感謝祭ゲームではトルザインが投げるとか。コルツに居たのか!
TB(5-5) 19-17 KC(7-3)バッカニアーズが競り勝つ。こういう展開はチーフスお手のものという印象だけど、こういうこともあるか。FG 四本にタッチダウン一本という内訳も実に渋く、これはマリオタ頑張ったなというところ(もちろんディフェンスも)。チーフスは痛い星を落とした。
ARI(4-5-1) 24-30 MIN(6-4):うおー連敗止めたー。しかしブラッドフォードが 169 ヤードしか投げておらず、これどうやって 30 点取ったんだと思って見てみたら案の定リターンタッチダウンが2本もあったという。しかもどちらも 100 ヤード以上で、一本はゼイヴィアー・ローズのインターセプト、もうひとつがコーダレル・パターソンのキックオフリターン。いや、まあ、まあ、とにかく勝つのが大事だからね。カーディナルズはそういうわけで、二本のインターセプトが高くついた。

  • ヴァイキングズのキッカーはカイ・フォーバスに変わっていた。ウォルシュくびなのかなー。だとしたら残念。フォーバスは 2012 年からレッドスキンズ、昨年途中からセインツに行って、今季の開幕前に切られてその後浪人だったみたい。
    • ウォルシュはクビだった。http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000740131/article/minnesota-vikings-release-kicker-blair-walsh チームはここまで我慢して、一回はトライアウトもしてそれでもウォルシュを残して、としてきたわけだからよほどウォルシュの復活に賭けていたわけで、これを非情とは言えないだろう。そして、一度こうなってしまうとシーズン中に立て直すのは本当に難しいのだと思う。残念だが仕方ない。またいつかどこかで見られればいいな、と思う。

CHI(2-8) 16-22 NYG(7-3):おー、ジャイアンツ、とうとう 7-3 に。この星は 2007 シーズン以来とのこと。イーライ・マニングは 21/36-227yds-2TD-0INT とまあぼちぼちの数字。カウボーイズは走っているがどさくさにまぎれてプレイオフに進みたいところ。ベアーズはまたしてもカトラーが負傷し、もう投げる奴がいない状態。さすがにシーズンが終わったと言ってもよさそうで、カトラーも来年以降どうなるか。
MIA(6-4) 14-10 LA(4-6):さあ、ジャレッド・ゴフのお出ましだ! ……が、緒戦のスタッツは 17/31-134yds-0TD-0INT とびみょう。インターセプトがなかったのはいいけど、成功率は低いし獲得ヤードも少なすぎる。まあ、緒戦だしこれでもいいのかも知れない。今季いきなりどうこうというのは難しいんだろう。そして試合は 4Q に 14 点取られてラムズの逆転負けだった。逆にドルフィンズは貯金が2になって AFC 東の2位をキープ、プレイオフもワンチャンあるという位置になった。
NE(8-2) 30-17 SF(1-9):うーん。3Q 終了まで3点差だったんだけどな……とか言ってもしょうがないし、そこから 17 点取られちゃうディフェンスこそが問題なわけで、ちょっともうどうにもならない感じ。ブレイディは 24/40-280yds-4TD-0INT とほとんど完璧なスタッツ。ブラウントも 124 ヤード走ったとのこと。つえー。
PHI(5-5) 15-26 SEA(7-2-1)シーホークスが完勝。1Q から 4Q までコンスタントに加点した。3Q ではエンドアラウンドフェイクからボールドウィンがパスを投じてウィルソンがキャッチする、というすごいトリックプレイを決めていて、乗ってるなあという感じ。ウィルソンはそのプレイの他にもランが8回あって(19 ヤード)、足はだいぶよくなってきているのかも知れない。試合出っぱなしなのによくなるってのもすごい話だが。イーグルズはウェンツが 23/45 でインターセプト二本と苦しんだ。いやあ、シーホークスも強いね。
(更新おわり)