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NFL 2016 -- Week 17

レギュラーシーズンはこれで終わり。

New England Patriots (14-2) @ Miami Dolphins (10-6)

レイオフは決まっている両チーム。ペイトリオッツは勝つと第1シードが確定、ドルフィンズは勝ってチーフスが負けると第5シードになれる。ドルフィンズはこのカードマイアミでは三連勝中で、昨年はやはり最終戦だった同じカードで負けたペイトリオッツは第2シードに落ち、AFCC でデンバーまで行かなければならなかった(そしてブロンコスに負けた)。
しかし試合は序盤からペイトリオッツが完璧なオフェンスを見せる。派手なプレイはなかったがブレイディが短いパスを様々なレシーバーに通し、RB 陣もランでほとんど確実にゲインを重ねる。ファーストドライブからタッチダウンを決めると、次のドライブでもタッチダウン。一方ドルフィンズは 0-14 からムーアがポケットから出てインターセプトを喫するというていたらく。ペイトリオッツはそのあとも FG を二本追加して 0-20 とリードを広げたが、前半最後にドルフィンズはやっと反撃。ゴール前、WR ランドリーがパスを受けると、LB に強烈なヒットを受けながらも倒れず、そのままゴールラインにたどり着いてタッチダウン。気迫あふれるプレイで 7-20 として折り返した。
後半最初のドライブもドルフィンズは得点に結びつける。ムーアが四回の 3rd ダウンでことごとくパスを成功させてスティルズのタッチダウン。これで 14-20 まで追い上げたが、返しのドライブでエデルマンに 77 ヤードのタッチダウンを決められてしまい、また2ポゼッション差に広がった。
4Q にドルフィンズはもう一度敵陣奥深くまで攻め入るが、ムーアからの短いパスを受けたウィリアムズがボールをこぼしてしまい、それをマクレリンに拾われて 50 ヤード以上リターンされてしまい万事急須。その返しのドライブでタッチダウンとツーポイントまで決められて 14-35 となり、その得点のまま試合は終わった。
ドルフィンズは得点差ほどは負けていないのだが、それにしても勝てそうな感じもあまりなかった。力の差ということだろうか。ペイトリオッツは今年はしっかり第1シードを確定させた(結果的には負けてもよかったのだが)。今年はスーパーボウルを目指したいところだろう。


最終スコア:NE 35-14 MIA

New York Giants (11-5) @ Washington Redskins (8-7-1)

ジャイアンツは勝っても負けても第5シードが確定。レッドスキンズは勝てば第6シードに滑り込めて、負けるとシーズンが終わる。
前半はジャイアンツのペースで、FG で先制した後 2Q に入ってからジェニングズのランがごりごり出てタッチダウンを追加。レッドスキンズは 1st ダウンもほとんど取れず、前半最後にやっと敵陣に入って 57 ヤードの FG を狙うが普通に入らず、0-10 で折り返し。
後半ジャイアンツは最初のドライブで敵陣深くまで入るが、4th&2 をギャンブルして取れず無得点に終わる。その後はパントが続き、ようやく 3Q も後半になってレッドスキンズが FG まで辿り着く。返しのジャイアンツの攻撃をスリーアンドアウトに抑えると、次のドライブも敵陣へ。3rd&17 という苦しい状況を右サイドのガーソーンへのスクリーンパスというコールがばっちり当たって更新すると、最後はリードがタッチダウンレセプション。やっと 10-10 の同点に追いついた。
さらに返しのドライブをまたスリーアンドアウトに仕留めて意気上がるレッドスキンズだったが、続く自身の攻撃でも1ヤードも進むことができない。その返しにジャイアンツに FG に辿り着かれ、ふたたび 13-10 とリードを許して残りは 2:12。レッドスキンズはツーミニッツを挟んで敵陣まで入ったが、ここでカズンズからガーソンを狙ったパスがぱっと前に入ってきたロジャーズ-クロマティインターセプトされて万事急須。正確には残り6秒で自陣6ヤード地点から攻撃権が回ってきたが、バックパスが地面に転がったところを拾われてリターンタッチダウンされ、19-10 で試合が終わった(最後は PAT でニーダウンという少し珍しいシーンがあった)。
レッドスキンズは自力でプレイオフの目があったのに、それを自分でつぶしてしまった感じ。前半のオフェンスが少し消極的すぎて、自分たちのいいところを活かせなかった。悔やまれる一戦。


最終スコア:NYG 19-10 WAS

Green Bay Packers (10-6) @ Detroit Lions (9-7)

サンデーナイトはレギュラーシーズン最後の試合。NFC 北の同地区対決で、相星なので単純に勝った方が地区優勝という構図になった。勝てばパッカーズは二年ぶり、ライオンズは二十三年ぶりの地区優勝になる。
1Q はおたがいパントの蹴り合いで点が入らず。2Q に入ってから、パッカーズがロジャーズからリプカウスキーへのタッチダウンパスで先制する。ライオンズは返しのドライブでゼナーのランをよく出してすぐさまタッチダウンを返して同点とすると、2Q のうちにもう一本タッチダウンを決めて 7-14 とリードする。残りは 23 秒だったがパッカーズはさすがで、そのわずかな時間に5プレイして 40 ヤードゲインし、FG を返して 10-14 で折り返す。
後半は最初のドライブでパッカーズがロジャーズからアダムスのタッチダウンパスで逆転すると、ライオンズはなかなか得点に辿り着けず、4Q に入ってからはさらにロジャーズがアリソン、アダムズとタッチダウンパスを二本追加して、ライオンズはその間 FG 一本だけで 31-17 と点差が広がってしまう。
ライオンズはその後スタフォードがエンドゾーンインターセプトを喫し、これでほぼ終了。残り 22 秒でもう一度めぐってきた攻撃権でなぜかスタフォードからボールディンへのヘイルメリーが決まるが、そのあとのオンサイドキックは決まらず、そのまま試合終了となった。
パッカーズはロジャーズが絶好調で、最高の勢いでプレイオフに突入する。ライオンズはプレイオフに進むには進んだが、またしても地区優勝には届かなかった。


最終スコア:GB 31-24 DET

Other Games

BAL(8-8) 10-27 CIN(6-9-1):前週で力つきたか、レイヴンズいいところなく敗北。8-8 と凡庸な成績でシーズンを終えた。最後はフラッコも下がってマレットが投げていた。ベンガルズは四年目の RB バークヘッドが 27att-119yds-2TD。これぐらいやってくれると計算が立つが、さて。
JAX(3-13) 20-24 IND(8-8):コルツが 17-0 から逆転勝ちで星を五分に戻した。ジャグァーズはパントブロックから得たチャンスで 4Q に一旦は再びリードしたものの、残り 1:33 を守り切れなかった。
CHI(3-13) 10-38 MIN(8-8)ヴァイキングズが腹いせみたいに圧勝。まあバークリーにやられるわけにはいかない。
BUF(7-9) 10-30 NYJ(5-11):ビルズがジェッツの死体に喰われる。テイラーが出ておらず、E.J.マニュエルが先発して、それも途中で代わってルーキーのカンデイル・ジョーンズが投げたようだ。それにしてもひどい負け方。ジェッツは攻守ともに素晴らしかったようだが一年遅すぎた。これを昨年の最終週にできていれば君たちはプレイオフに進めたはずだ。
DAL(13-3) 13-27 PHI(7-9):イーグルズが快勝してシーズンを締めくくった。カウボーイズは言ってみれば消化試合だったが、途中1シリーズだけトニー・ロモが出てきて投げたそうな。おそらく来年は違うユニフォームを着ることになるのだろう。そのドライブはタッチダウンをあげたとのこと。
CLE(1-15) 24-[OT]-27 PIT(11-5):ブラウンズ、惜しくも負けてシーズン 15 敗目。オーヴァータイムで FG で先制しながらタッチダウンで逆転されたという、わりと珍しいパターン。スティーラーズはランドリー・ジョーンズが投げたそうなので負けたなら威張れないが、しかし最後の二試合にはほんのわずかながら希望がうかがえた感じもある。ドラフト一巡を得たので、まあ QB 獲るのかなとは思うけれど、来季もう一度だけグリフィンで行くというオプションも検討してもらえれば幸い、かなあ。
CAR(6-10) 16-17 TB(9-7)バッカニアーズがパンサーズをぎりぎりしのいで勝ち。最後はパンサーズがツーポイント狙って失敗し、たなぼたの勝利が転がりこんできた。しかしタイブレイカーの差でライオンズに届かず、NFC 七位ということになった。
HOU(9-7) 17-24 TEN(9-7):これは順位が決まっていたのだけどタイタンズが勝って星を並べた。かえすがえすも前週のジャグァーズ相手の敗北が悔やまれる。マリオタは腓骨骨折でシーズンアウトなのでこの日はマット・キャセルが投げた。いい仕事をしたと言えよう。テキサンズはこの日もサヴェジが先発したが途中脳震盪でさがりオスワイラーがリリーフ。この日は 21/40-253yds-1TD-0INT とまあまあだったが成功率が低かった。
NO(7-9) 32-38 ATL(11-5)ファルコンズがセインツとの殴り合いを制して第2シードを確定させた。セインツは 4Q だけで 19 点を重ねて追いすがったが、最後はオンサイドキックを普通にとられて終了。まあ今季を象徴するような負け方だった。ファルコンズはオフェンスが好調のままプレイオフに入れそうで、なかなかいい最終戦だった。
OAK(12-4) 6-24 DEN(9-7):レイダーズは勝てば地区優勝&第2シード確定だったが負け。マット・マグロインが先発、途中左肩を傷めてルーキーのコナー・クックが投げたがオフェンスが機能せず。この日チーフスが勝ったため第5シードに落ちた。お先真っ暗である。ブロンコスは序盤から得点を重ねてレイダーズを突き放した。完勝。
ARI(7-8-1) 44-6 LA(4-12):うわー、ひでえな。カーディナルズがやりたい放題の大楽勝。タッチダウン5本に FG 3本。ちょっと手がつけられない。ラムズはオフェンスもディフェンスもまったくだめ。これはひどい
KC(12-4) 37-27 SD(5-11):チーフスが最後の最後で逆転地区優勝を決めて第2シードに上がった。チャージャーズはリヴァーズがインターセプト2本喰らってて、取った以上に取られて負け。
SEA(10-5-1) 25-23 SF(2-14)シーホークスが逆転勝ち。最後2点差まで詰められたが、5分以上残っていた時間をすべて1回のドライブで使い切って勝ち。これで第3シードになった。フォーティナイナーズは諦めずに食い下がったが及ばず。今季はとうとうラムズにしか勝てなかった。
(更新おわり)