黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

『メリーポピンズ・リターンズ』

映画を観に行きましょうということで、家族で二子玉川へ。この日のために前の週に前作もビデオで見直していて、準備は万全。残念ながらこの日は天気が悪くて気温も低く、かなり厳しいコンディションだったが、まあ映画だったからまだよかったかな。
映画は前作の直接の、そして初めての続編。いま考えるとあれほどのヒット作に続編が作られていなかったことは信じがたいが、当時はきっとそういうものだったのだろう。25 年が経ち、ジェーンとマイケルは大人になっている。マイケルには子供も三人いるが、妻には一年前に先立たれていて、家の中は荒れはじめ、家計は傾き、ローンを払えなくなりそうになっている、というところから物語が始まる。しっかり者の子供たちのもとに、25 年ぶりにメリー・ポピンズが戻ってくるのだ。
メリーが厳しくも楽しく、魔法を交えながら子供たちの面倒をみて、慕われていくのは前作とおおむね同じ流れ。なんといっても五十年の時を経ているので、映像や演出は長尺以上の進歩をとげているわけだけど、前作の知名度に安直に甘えることなく、しかししっかりとリスペクトを持って各シーンがつくられているのがわかってそれはとてもよかった。たとえばオープニングでロンドンの風景をパンしていくんだけど、そこで前作でハトにエサをやっていた広場が映るんだよね。あとは前作のハイライトと言っていい屋根の上での煙突掃除人の群舞のシーンは、舞台を地下の広場に移して点燈夫たちによって演じられる。群舞自体もめちゃめちゃ気合が入っていて、とてもよかった。
最後のシーンも開放感と多幸感に溢れていて、ああ、ここにたどり着けてよかった、という感じだった。
子供たちと一緒だったので吹き替えで見たのだけど、平原綾香がメリーをやっていて、歌はもちろん芝居も普通にうまくて驚いてしまった。これは素晴らしいキャスティング。マイケルは谷原章介で、谷原章介も声の芝居わりとうまいんだよね。というわけで吹き替えもよかったです。

お昼ごはんはオキシモロンにチャレンジしてみるけど二十組待ちとか言われてさすがに撤収。でなりゆきでケンタッキーで食べました。まあ、これはこれで。