宇宙はどこまで行けるか-ロケットエンジンの実力と未来 (中公新書)
- 作者: 小泉宏之
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2018/09/19
- メディア: 新書
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そのようなジレンマの中で、用途に応じて様々なエンジンが作られて使われている。いわゆる一番よく見る宇宙ロケットは地球の重力圏から脱出しなければならないので大出力が必要で、そのために使っている液体燃料ロケットは大きく重くなり、比推力*1はあまり高くない。惑星間、まして恒星間を旅行することを考えると、もっと比推力の高いエンジンを用いなければならない。
ここら辺は定番の話だけれど、具体的な推進手段についていろいろ記述されているのと、あと定量的な話がされているのはよかった。つまり、現在の技術で、この推進方法を使って、このぐらいの大きさでこのぐらいの燃料を積んで、という条件でどこまで行けるか。
個人的にはちょっと目が滑ってしまったというか、あまり自分のコンディションがよくない感じのときに読んでしまったのでちょっともったいなかった。機会と時間があれば読み返したいが、そんな日が来るかどうか。
*1:「推力/(推進剤質量流量・地球の重力加速度)」で表される数値。ものすごくざっくり言えば燃費みたいなもの。